多様性が過ぎるゾウムシの世界
今年の春、久しぶりにお気に入りのハイキングコース『 渋沢丘陵 』を歩きに出かけた沼おじさん。やっぱいいんだよねここ。
以前軽く紹介はしていたけど、せっかくだからちゃんと記事を書こうかと思ったら、ここで撮ったゾウムシの写真が一杯あった
何せ畑に囲まれたこんな道だから、沼おじさんの大好きなゾウムシがしっかり居やがるんですわ、居たら撮っちゃうモンね ww
畑脇に生えた『 ミズキ 』の蕾にこんな象虫が居た。『 カシアシナガゾウムシ 』標準6mm程度。大きそうに見えて小さい。
この個体は多分標準より少し大きいと思うけど、それでも1cmにも満たない小さな虫だ。これでもデカい方なんだけど・・
何となく名前ぐらいは知ってるけど・・って皆さんは 1cm未満の虫なんてアリンコと同じくらい小さいと感じるだろうね。
実際大きめの蟻といい勝負だ ww 因みにゾウムシの大きさに、口の長さは含まれない。口の根元からケツの先までの大きさ。
名前に『 カシ 』と付くのは『 カシノキ 』の樫ね、『 シイ 』とか『 クリ 』とかドングリ系が好きなゾウムシって事です。
でもこいつはミズキに居た・・ミズキも好きなのかな、こんなに大事そうに抱えてるしね ww まぁ、たまたまかもしれない。
一匹ゾウムシを見つけたら、その周辺で他の種類のゾウムシが見つかる・・これはもう確率からいってそういうモノで ww
同じミズキにコイツを発見。『 キアシチビアオゾウムシ 』5mm程度の象虫だった。え?・・どこがゾウムシ?って思うよね
象虫には色んな種類が居て、コイツは『 クチブトゾウムシ 』ってグループに属する。クチブトには象みたいな長い口はない。
さらにコイツの場合はその中でも特殊な顔つきで、大きさの近い『 ハムシ 』のような顔をしているから、尚更分かり難い。
畑で風に揺れる菜の花にゴマ粒が付いていた『 ダイコンサルゾウムシ 』2.3mm 程度の象虫。ここまで小さいとほんとゴマ ww
サルゾウムシと名前に付くヤツは沢山いて、どれも同じくらいの大きさ。チビとかサルとか名前にあったら極小と思ったらいい
中には 1.5mm の超極小象虫もいる。逆に日本で一番大きいのは『 オオゾウムシ 』だが、大きな個体でも3cm に満たない。
でも最小と最大で20倍もの差があるんだから多様性が過ぎるよね ww 超極小でも拡大すればしっかり甲虫してますよ ww
そしてコチラ、長い口があるからゾウムシだと思ってしまう人も多いだろうけど、こいつは『 チョッキリ 』という昆虫だ。
ゾウムシ上科の仲間ではあるんだけど『 オトシブミ科 』に分類される。触覚が L字じゃなかったり見た目もちょっと違う。
枝を切り落とす習性があるからこんな名前 ww よくドングリの付いた枝が落ちてたりするでしょ、アレはチョッキリの仕業。
コイツは小さい方なので枝は切れないかもしれないが、この新芽なら切れそうだ・・卵を産みつけたりして切断するんだね。
葉っぱの写真を撮り忘れて何とも言えないが、羽の点刻が深いので多分『 カシルリチョッキリ ( 2.7mm 程度 ) 』だと思う。
散策路脇の木製ベンチで花の蕾と戯れている象虫がいたので、カメラを向けるとレンズの前まで踊り出て喧嘩を売ってきた ww
肉眼だと粉を吹いたように白っぽい青緑に見える『 コフキゾウムシ 』だが、拡大すると虹色に輝く鱗片に覆われた美しい象虫
大きさはだいたい5mm前後なんだけど、個体差が激しく小さいのと大きいのとでは二倍くらい差があるんだよね。
クズの葉があればどこにでも居るので象虫の中で一番発見率が高い。見た事ある人も多いだろう、象虫と分からないだけで・・
どこだったか忘れたが・・都会の駅のエスカレーターで、前に立っていた小綺麗な女性の後頭部を這い回っていた事もある ww
こちらは名前が可愛い『 イチゴハナゾウムシ ( 3mm程度 ) 』・・花ゾウムシと言うだけあって花の蕾に産卵するゾウムシだ。
こいつはイチゴとかバラが好きみたい。園芸家が『 バラゾウムシ 』と言って毛嫌いしているヤツの一人かもしれない・・
でも、大体それは『 クロケシツブチョッキリ 』と言うチョッキリだ。まぁ、何れにせよゾウムシ全般は害虫扱いされがち。
こんなのも居る。色も形も何かに似てるね・・こいつは『 カツオゾウムシ ( 11mm前後 ) 』だ。たしかに鰹節っぽいよね ww
コイツも畑や田んぼが多い場所では良く見る。象虫は太かったり細かったり、丸かったり平べったかったりシルエットも様々。
こいつは新鮮な個体だったから粉を吹いてしっかり赤茶色なんだけど、年季の入った個体は粉が取れて真っ黒だったりする。
そうなると近似種との区別がつかなくなって、途端に判別が難しくなったりする。多様性に富んでいる分、似たものも多いのだ
何せ日本だけで1300種類、発見されて分類待ちが数百種類控えているし、未発見の極小ゾウムシもまだまだ沢山いるハズだ・・
研究者とゾウムシの数が釣り合ってないんだろう ww だから名前は付いていても図鑑に載ってないようなゾウムシが山ほどいる
最後にもう一匹・・『 ヤノシギゾウムシ ( 3.5mm程度 ) 』木の葉っぱに付いてたんですが初めて見る象虫だったので
下に降りてもらいました。コロッと落ちると、もう発見出来ない・・初めての遭遇の場合必ずそいつの居た葉っぱも撮る。
頑張って調べて多分『 ムクノキ 』かなぁと言う所・・ここに同じゾウムシが何匹か付いていたから、ホストの木だと分かる。
さっきも言った様に似たモノが多いので、こうやってホストとなる植物を撮っておくと名前を調べるのに役にたつのだ・・
図鑑にヤノシギゾウはエノキに付くと書いてあった。ムクノキはエノキと近いようだから不安な名前検索に信憑性が増す ww
実際は3mmあるかないかってサイズだから分かりにくいと思うけど、今まで見てきたゾウムシより口がずっと長いでしょ。
これが『 シギゾウムシ 』と言う種類の象虫。ドングリなどの木の実にこの細い口で穴を開けて卵を産みつけるのだ・・
よく栗の中に入っている幼虫はクリシギゾウムシの幼虫だよ、食べたことあるよね ww 知ればもの凄く身近な昆虫でしょ。
他にも葉っぱで揺籠を作るヒメクロオトシブミ、アシナガオトシブミ、ブドウハマキチョッキリや、アオバネサルゾウムシに
カシワクチブトゾウムシ、チビシギゾウムシの一種、ホソクチゾウムシの一種など、狭いエリアで沢山の象虫を発見しました。
殆どは以前別の場所で撮った事のあるゾウムシだから、あまり深追いはしませんでしたが初見のモノにも何種か出会えて嬉しい
渋沢丘陵ハイクのレビューもそのうちに・・今日は山の日だから最後に丘陵から見た富士山を・・薄っすら天辺が見えるね。
今回は『 渋沢丘陵 』で撮ったゾウムシだけ紹介しましたが、面白い姿のゾウムシの写真は一杯持っている沼おじさん ww
世間との温度差も心得ているつもりなので ww またゾウムシ欲が高まったら他の種類も紹介しましょう。それでは〜
皇居東御苑で今と7年前を往来する沼おじさん
今日は皇居をぶらぶら・・毎度ながら大手門を潜ると、丸の内の壁の様な巨大ビル群を振り返ってしまう沼おじさん ww
好きなんだよね、皇居側から見るあの高層ビルの壁・・進撃の巨人の世界に入ったらこんなふうに壁が見えるんだろうな。
大手門からちょっと進むと、鉄砲隊などが常駐していた検問所『 百人番所 』がある。この建物は江戸時代から残る遺構らしい
江戸時代の瓦屋根と近代ビル群のコントラストが面白い。ここの景色もいつの間にか全然違うモノになったねぇ・・・
これ、7年前にさっきの写真と同じ方角を写した景色なんだけど・・全然違うでしょ。丁度この時、新築ラッシュだったのかな
左手前の布で覆われた建物が、一個前の写真の白い横縞のビル。こんなデカいビルがボコボコ入れ替わるんだから凄いよね。
真ん中の茶色いKDDIのビルは前にデッカいビルが二つ建って、すっかり隠れてしまった。ホント、いつの間にって感じだなぁ
毎年何度も歩いてんだけど、経過なんて案外忘れてしまうモノだね。同じ場所を写した写真と気づくまで時間がかかったよ ww
さて、皇居内の『 東御苑 』をぶらぶらするか・・気持ちの良い新雑木林エリアからぐるっと回ることにした沼おじさん。
春も始めの頃だったから新緑の緑が眩しい。ほぼ初めてくらいの感覚で歩いてたけど、7年前にも歩いている・・・
あのデッカい葉っぱのホウバも新緑のうちはこんなに葉っぱが小さい ww 木の幹に名前が書いてなかったら分からなかった。
雑木林を抜けると『 二の丸庭園 』が現れる・・が、どうしても奥のビル群の方に目が行ってしまう・・面白い景色だよね ww
ここは大きな池があって、その真ん中の島を石橋が繋いでいる。気持ち良い景色。でもここで沼おじさんが注目するのは・・
この一面に咲く白い花、これは『 シャガ 』って花なんだけど、言って見れば日陰の花・・よく暗い山道とかに咲いてるね。
花自体は綺麗で面白い模様もあるんだけど、実際咲いてる場所とかのイメージで言うと何か暗い印象のある花なんだなぁ・・
新宿御苑でも植えてあるんだけど、暗い歩道の脇にチョロっとあるだけ・・一面のシャガ畑なんてここでしか見たことない ww
他にも『 アカボシシャクナゲ 』が満開だったり、果樹古品種園のリンキと言うリンゴの花も可愛かったりしたんだけど・・・
やっぱりこのシャガ畑に、日陰の花にも光をって感じかな・・皇居の懐の深さを感じざるを得ない沼おじさんでありました ww
逆に春の日差しのような暖かい印象の『 ヤマブキ 』が裏手の木陰でひっそりと満開になっていたりするのもグッとくる。
皇居には『 カモメギク 』と言うここでしか見れない黄色い花があるそうだ・・今度行った時にチェックしよう・・と、メモ。
池には立派な錦鯉が優雅に泳いでいて、イトトンボがフワフワと舞っている。その淵をよく見るとメダカが大集合していた。
江戸城本丸天守台エリアへやってきた。広場で休憩・・この辺りは立派なクスノキが沢山あってその樹形を見上げるのが好き。
4月だったけどこの頃すでに結構暑かったんだよね、大きな木の木陰にレジャーシートを広げてお弁当を食べました。
広場の前には金色のお雛様の様な人形が飾られた『 桃華楽堂 ( とうかがくどう ) 』と言う八面体の面白い造形の建物がある。
これは音楽ホールらしいね。7年前に天守台のデカい石垣を見たのは覚えてたけど、この写真を見て色々思い出しました ww
あともう一つ。7年前、この蝶々を見れて嬉しかったのを思い出した。こいつは『 アサギマダラ 』体の水玉模様が面白いね。
でもコイツが面白いのは模様とかではない・・こいつは『 渡り 』をするんです。いわゆる渡り鳥の様に島を渡る『 渡り蝶 』
日本でマーキングされた個体が台湾まで飛んで行く。香港までいった強者もいるそう・・その距離2500km・・すげぇ ww
こいつは羽根も綺麗だし日本で羽化したのだろう。1日で200kmは余裕で移動出来るらしいから、東京生まれとも限らない。
こんな小さな虫がどうやって海を越えるのか・・知ったつもりの日常に想像を絶する強者が潜んでいる。もっとよく見ないとね
御茶ノ水から湯島を歩く
今日はJR御茶ノ水駅前からぶらぶら・・イカした狭小建築のうどん屋さんの並びに行ってみたい喫茶店があったので立ち寄る。
『 穂高 』というレトロなモケットグリーンの椅子が印象的な喫茶店。美味しいトーストとコーヒーで小腹を満たし散歩開始。
駅の近くにデッカい教会があったので紅梅坂を下って行った。でも教会は凄く立派だけど撮影NGだったので撮らなかった・・
その坂の先で・・この日は天気がすこぶる良くて撮影し難かったけど、ビルと街路樹のコントラストも一際印象的に見えた。
喫茶店以外ノープランだったので ww 駅近くの交差点に戻る・・どっちへ行こうかな・・奥にアニメイトのビルが見えるね
あっちへ行けば秋葉原。緑のアーチの鉄橋が万世橋の所だ・・あっちは良く歩いているから左手に進んで行こうかな・・・
神田川に掛かる『 聖橋 ( ひじりばし ) 』から御茶ノ水駅を見下ろす。ここも随分前から工事してるけど、いつ終わるんだろう。
神田川の反対側から御茶ノ水駅を覗くと、さっき見て来た『 東京復活大聖堂 ( ニコライ堂 ) 』のドーム屋根も見えた。立派ね
この辺りの駅は川岸ギリギリを走っているから、対岸からホームに並んでる人を見ると見るとなんか面白いんだよね ww
聖橋を渡った先にこんな重厚な壁がある『 湯島聖堂 』の築地塀だ。壁に瓦を横並びにびっしり埋め込んだようなヤツね。
谷中霊園の近くにあるお寺でも見た事あるなぁ・・まぁそれはいいとして、この築地塀の前は何度か通った事あるんだけど・・
中に入った事が一度もなかったので、ノープランついでに湯島聖堂にも立ち寄った沼おじさんでした ww もう中にいます。
孔子さんの像があった・・湯島聖堂は1690年に儒学の振興のために創建された学問所だ。寺にも見えるけど、そうじゃない。
屋根にはしゃちほことか、虎のような生き物、羽の生えた狛犬など不思議な霊獣が鎮座している。なんだか彼処と似ているなぁ
と、思ったら・・湯島聖堂は関東大震災で消失してしまい、現在の建物は伊東忠太が再建したものだと言う・・なるほど・・
伊東忠太は築地の本願寺を作った人だね、彼処にも変な生き物の像が一杯あって面白かったもんなぁ、好きなんだよね忠太。
でもこの彫像は元々こんなデザインだった様子・・多分似たような感性だったから割とそのまま使ったんじゃないだろうか ww
立派な門が現れた。この『 入徳門 』は焼け残ったらしいく、昔のままの姿なのかも。あぁ、学生さんカップルが降りてくるわ
きっと合格祈願のご利益をもらいに来たのだろう・・寺でも神社でもないけど、御朱印を書いてくれたりお守りも売っている。
その先に杏壇 ( きょうだん ) 門。さらに奥が大正殿。ここには孔子さんなど賢人4人が祀られているからご利益はありそう ww
賽銭箱もあるしね ww まぁ、沼おじさんは学問の神様には縁がないので・・とりあえずお邪魔した挨拶だけしておきました。
杏壇門の前から駅の方を見渡す・・ここからも復活大聖堂のドーム屋根が見えた。さて、寄り道を済ませ次はどうしようかな
で、近くの神田明神にやって来た・・来た事がないような気がして来てみたんだけど・・来てみて、来た事がある事に気づく。
そんな事、あるよね・・久しぶりだったんで、まぁいいかと・・でもポニーがいるのは知らなかった。神馬のあかりちゃんだ。
こんぴらさんで見た神馬はガチの白馬だったけど、ここの神馬はポニーなんだな、可愛いけど・・ポニーで神事するのか ww
神田明神を右奥の出口から出ると、明神男坂と言う階段がある。その下に沼おじさん好みのグネグネした細路地があった・・・
古い住宅群が細い路地でギュウギュウになっている。イカした扉を見つけて愛でる・・扉と植木のセット写真が好きなのかな
全然意識してなかったんだけど、気が付いたらこんな写真が一杯あるんだよな ww そのうちにまとめてお見せしよう。
神田は割と歩いてるので、湯島エリアに戻る。湯島聖堂から上野に向かって直進する道だ、奥に見える神社は『 湯島天満宮 』
この神社も学問の神様が祀られている。受験生は湯島に行くしかないね、湯島聖堂から一本道で湯島天満宮へダブル祈願 ww
沼おじさんは受験しないので鳥居の手前で曲がります・・妻がせっかくだから行ってみたいパン屋があるというのでね・・
天満宮から道なりに進んで行くと、これまたイカした坂道に出た。湯島が高台にあるのがよく分かる。これも扉と植木だな ww
この坂道を下りて行くと大きな幹線道路に出る。そこを左手に真っ直ぐ行くと直ぐに不忍池にぶつかる感じの場所だ・・・
湯島駅の辺りにお目当ての店があった。ぶどうパンが有名な『 舞い鶴 』あんまピンとこないけど、女子はぶどうパン好きよね
火金土曜限定の自家製天然酵母ぶどうパンってのを買ったっけ・・すんごいギッシリぶどうが詰まってるので重い ww
この辺りもまだ古い商店が入った狭小ビルが残っていて和む ww この後、不忍池のベンチで休憩がてら葡萄パンをつまんだ。
こぼれ落ちる程の葡萄にあたふたしながらも、美味しいパンに満足する沼おじさん ww と言うワケで湯島ぶらぶら話でした。
得るモノが沢山あったような、無いような・・いつも通りの沼おじさんです。 それでは〜
タイミング
別に日本橋をぶらぶらしようと思っているワケでは無いんだけど・・・結果として日本橋を歩いている事が多いのは確か・・
陰った左手の提灯に『 べったら市 』って書いてあるね、この辺りは毎年10月中旬にべったら市が開催されて賑わうエリアだ。
普段はなんでもない道なんだけど、何故かよくここを通るんだよね・・でもこの日は光の具合が絶妙に刺さって写欲が湧いた。
いつもはただ通り過ぎてしまう道が、タイミング次第では思わず足を止めたくなる様な景色に見える事も少なからずあるモノだ
カメラっていいね、こう言った情景に動かされる些細な心の変化を明確に記録してくれる・・過去の写真を見返すと面白い ww
黄緑色に塗られたポール型ガードレールの味わい。一旦写真を撮り始めると街じゅうの全てがアーティスティックに見えてくる
作為の無い配置、配色、陰影・・そんな偶然の危ういバランスで構成されたアートを探してぶらぶら歩いて行くのが楽しい。
隣接するビルが解体され露わになった壁、いいねぇ・・ペンキの塗り残しが隣にあったビルの面影を留めている・・好き ww
この日撮った写真はどこか雰囲気が似ている・・そんな気分だったのか、そんな気分にさせられたのか・・カメラは面白いな
と言うワケで、そんなある日の情景でした。それでは〜
変わらぬ景色
この日はポール・トーマス・アンダーソン監督の新作『 リコリスピザ 』を観に日本橋をぶらぶらしていた沼おじさん・・
日本橋は江戸時代から東海道の起点として重要な橋だけど、ご覧の通り首都高が上を横断して歴史的な威厳は感じられない。
でも、この首都高の高架も地下トンネルが完成すれば撤去されると言う話だった・・その工事の一部が着々と進んでいる様子。
トンネルが出来ない事には本線に手を出せないけど、日本橋の両脇にある呉服橋、江戸橋出入り口は先立って解体が始まった。
船にこんなぶっとい鉄骨が下ろされていたから、もう首都高の解体が始まったのかと思ったら出入り口部分だけだったのね ww
本線はまだ繋がっている。トンネルが完成するのは 2035年で、高架が撤去されるのは 2040年だって、まだまだ先の話だ。
この橋に光が降り注ぐ頃には、沼おじさんは沼爺さんになっている事だろうけど・・せっかくだから経過は見守って行きたい
昼間は邪魔くさい高架も、夜になると橋をライトアップして綺麗だったりするんだよね・・ま、変わらぬ景色はないと言う事だ
映画まで時間があったので先に『 天松 』で天丼を頂く。奮発してキスもトッピングしてやった ww いつもながら美味い。
この店は日本橋川の直ぐ横にあるので、店の窓から日本橋が見える。首都高が解体されたら中央通りを銀座まで眺められそうだ
この後観た映画はなかなか面白かった。強く人に勧める映画ではないけど、群像劇好きには秀逸な作品だ。なんか面白い ww
ちょっと用事があって日本橋から渋谷へやってきた・・ついでのついでに久しぶりの喫茶店『 羽當 』で休憩する沼おじさん。
この季節、この店に来ると絶対注文してしまう『 オレグラッセ 』うまうま・・シフォンケーキは初めての黒糖を選択した・・
抹茶とかバナナ、シナモン、オレンジなど色々な味のシフォンケーキを注文してきたけど黒糖が一番好きかも・・オススです
さらについでに新しくなった宮下公園に登った事がなかったので寄ってみた・・と言っても公園の写真は撮ってないが・・
あの近寄りがたかった宮下公園がこんなオシャレスポットに様変わりするとは驚きだ・・ビーチバレーまで出来るもんね ww
もはや20年前とは別世界・・でも線路越しに見えるタワーレコードのビルが、あぁ確かにこの場所だったと認識させてくれる
さて帰ろうかと下りエスカレーターへ向かうと、そこには同じく大変貌を続ける渋谷駅周辺の過去と未来が凝縮されていた・・
エスカレーターを下って行くと目の前にレトロな飲み屋街が現れる・・『 のんべい横丁 』だ・・もはや路地裏ではないかな
ここまで人目に晒されると、今までのようなレトロスタイルをいつまで維持できるだろうか・・見られる場所は変化も早い。
変わらぬ良さってのもあるだろうけど、実際はどんなものでもちょっとずつ変化している・・要は早いか遅いかの問題だろう
自分自身もそう・・まぁ、そんな変化を楽しむのも悪くないと思う今日この頃な沼おじさんです。それでは〜
旧バチャ工場を歩く - チェコ
どうも、ヤクルト1000を一ヶ月飲むと言って、一週間でやめた沼おじさんです ww みなさん決め事の継続出来てますか?
ね〜、続かないものは続かない、そいういうモノです。ストイックになり過ぎても逆にストレスだしね・・・
特に趣味なんかはマイペースが一番・・と言うワケで更新をサボった言い訳が終った所で、今日もチェコの工場街をぶらぶら。
『 旧バチャ工場 』はこんな道を進んだ先にあった。この辺はまだ工場街って感じではないね、でも赤レンガ建築なのは一緒。
この一帯は工場の建物より綺麗だし、現役で使われている感じだ。後から工場に合わせて建てられたものかもしれない。
綺麗な赤レンガと青々と茂る芝生に、爽やかな印象すら抱いてぶらぶらと適当に歩いていた。ふと、空を見上げると・・・
新市街を歩いてた時に見えていた煙突がすぐ近くに見えた。よし、そっちの方へ行ってみようと進んだ先が工場街だったのだ。
何と言うか・・気がついたら工場街の真ん中に居た感じ・・日本の大きな工場街だったら、門とか何かしら境界があるけど・・
この靴の製造をしていたバチャ工場街には垣根がない。そもそもズリーンはバチャ工場の従業員の為に作られた様な街だからね
おかげで自由きままに工場街を闊歩出来るワケだ、人も全然いないしね ww 道路の縁石が地味に凝ってて可愛いかった。
奥へと進むほど建物が黒ずんで存在感が増してゆく。その無機質で無骨な造形も相まって、不気味なオーラを放っている様だ。
近づいてみると手前に貨物線路が通っていた。ここは搬入搬出のターミナルかな、貨物線路は工場街の至る所に走っていた。
巨大な赤レンガ工場の引き絵も凄いけど、今度は細部を愛で始める沼おじさん。部位を切り取ってもこの味わい、最高だね ww
雰囲気があり過ぎて、何処をどう切り取っても味わい深い・・味わいが溢れている。廃墟ではないんだけど、似たような感覚。
ズリーンは観光地ではないし、余程の事でもない限り行く事はないだろう。でもそういった街だからこそ味わえる景色もある。
まぁ写真が趣味でもなければ、こんな所きたって何も面白くないかもしれないが・・好きな人には写欲が溢れる街だろう ww
と言うワケで、チェコの南東部にあるズリーンの『 旧バチャ工場 』をぶらぶらした時のお話でした。それでは〜
てんとう虫に助けを求める沼おじさん
ベランダのハイビスカスにテントウムシ・・でもこのテントウムシは勝手にやってきたのではなく、来ていただいた御方だ ww
って言うのも・・この季節になるとウチのベランダの植物ではハイビスカスの新芽に大量のアブラムシが発生するんだよね・・
変な薬品は使いたくないし、グリーンフィンガーなんて呼ばれる指で潰すツワモノもいるみたいだけど・・それはちょっとなぁ
それで何年か前までは爪楊枝でチクチク取ってたんだけど、それじゃラチがあかないので・・テントウムシに助けを求めたワケ
で、実際どうするか考えた、成虫を捕まえて来ても多分すぐに飛んで逃げてしまうだろう・・そこで目をつけたのがサナギだ。
昆虫好きの沼おじさんだが、幼虫は気持ち悪い ww サナギなら動かないし葉っぱごと持ち帰れる。それを植木にセットした。
その場で羽化した成虫ならハイビスカスに居ついてアブラムシを食べてくれるだろうと言うワケだ・・結果はご覧の通り・・
数日後に羽化したテントウムシは数日かけてハイビスカスのアブラムシを見事に一掃したのでした。 残るは食べカスのみ ww
あの枝、この枝と、アブラムシが居る間はちゃんと居てくれますね、食べものが無くなると勝手に巣立っていく ww
これは去年の様子だけど、今年も一匹来てもらった。毎回安定の仕事ぶりを見せてくれるし、アブラムシ問題はコレで解決だ。
もう一つ困った事があるんだけど・・先にリベンジ発芽した『 ロウバイ 』の様子を・・これは去年の春に種から発芽した所。
冬の間は落葉して、ただの棒状態だったロウバイも今年の3月には新芽を伸ばし始めた。ホッと胸をなで下ろす沼おじさん。
ロウバイは全部で7個発芽して、なんとか成長を続けている。枝が硬くなる前に針金をかけて、なんとなく形を曲げておいた。
困った事ってのは、コバエね。鉢の横に赤い『 コバエが・ホイホイ 』があるでしょ・・まぁ、これはコレでいいんだけど・・
コバエがホイホイはショウジョウバエくらいしか捕れないのね、今回問題になっているコバエは『 クロバネキノコバエ 』だ。
小さな細黒いコバエ・・こいつが大量発生して葉っぱに何かやらかしている気がするんだよね、葉っぱが部分的に枯れちゃうの
で、この『 アース ボタナイス 』シリーズの『 土からわいたコバエ退治 』ってやつを導入したらめちゃくちゃ一杯捕れたよ。
葉っぱ型の捕獲器。内側にトリモチみたいなものが付いていて、クロバネキノコバエがくっついて逃げられなくなるヤーツ。
もうね、写真撮ったけど見せられないくらいビッシリ捕れたんだよね。これは最近追加で購入したモノだ・・一匹付いてるね
ついでにもう一つ新入りの植物を・・ある日突然、モクレンの鉢から発芽した『 エゴ 』の芽・・記憶にないが、植えたらしい
双葉がひらいた所で別の鉢に移した・・種の殻を見るまでは、一体何が生えてきたんだか分からなかったよ ww
そんなエゴさんも今ではニョキニョキ伸びてこんな状態だ・・でも、コイツも下の方の葉っぱがやられているねぇ・・・
葉っぱ型の『 土からわいたコバエ退治 』は効果的ではあるんだけど、それでもキノコバエの繁殖力にはおっつかないのが現実
そこで更なる助っ人を投入・・葉っぱ型と同じボタナイスシリーズから、スプレータイプの『 飛びまわるコバエ退治 』だ。
会社のそこそこ広いワンフロアで試したんだけど、ほんとワンプッシュでコバエを壊滅させた恐ろしい殺虫兵器だ ww
室内なら効果絶大というのは分かっていたんだけど、これが屋外のベランダでどれだけ効果があるかは半信半疑だった・・
でもベランダで使う場合は壁面数カ所に噴射しろと書かれていたので、その通りにしたら・・翌日にはキノコバエが消えた
今まで何だったんだろうと思うくらい綺麗さっぱりいなくなった ww これなら葉っぱ型のヤツ追加しなくてよかったかも・・
まぁ土の中にはまだ卵が潜んでいるだろうから、無駄ではないか・・いづれにしてもこの葉っぱ型とスプレーは強い味方です。
葉っぱに吹きかけるとか、土にまくとか・・そういうのを避けたい人には良いアイテムだと思いますよ。てんとう虫もね ww