生きているとか死んでいるとか・・
今日は久しぶりに屋久島は『 白谷雲水峡コース 』をぶらぶらしましょうかね、ここはコースも終盤に差し掛かった頃だ・・
基本的に歩きやすいコースなんだけど、この辺は道幅も狭く足場も悪いため、道に味わいたっぷりの踏み板が敷かれていた。
脇に横たわる倒木は、苔むしてまだその威厳を保っている。屋久島の森を歩いていると嘘みたいに巨大な倒木が沢山ある。
でも、その殆どが強烈な存在感を放っている・・生きてとか死んでるとか、そんな個々の状態に意味なんてないのかもね・・
こんな倒木を苗床に別の木が生えたり、そんなあからさまな循環の景色をこの森で見続けて来たからそう思うのかもしれない。
コレなんかもう、どうなってんの?って感じだしね・・かなりの樹齢の巨木の根元に別の木が無理やり絡まり付いていた。
別の植物に干渉して生きていこうとする木も沢山あるね、この根っこは『 アコウ 』かしら・・別名、締め殺しの木 ww
ちょうど側にこんなイカしたベンチが設置されていたので一休みしながら、この奇形樹を眺めていた沼おじさん・・・
きっとこのベンチもこの辺に転がっていた倒木を利用して、その場で作られたモノだろうな・・森との一体感を感じる ww
いやしかし、すごい角度で纏わり付いてるな・・流石に相手が巨木過ぎたんで、絞め殺せずにヒヨって脇に逃げたのかも ww
それでも必死に食らいつく姿が面白い。関係性はどうあれ様々な要素が干渉しあって世界は作られる。時としてその姿は奇怪だ
何れにしてもまだ若造って感じの木だが、もしアコウなら何処からでも気根を伸ばせるからこの先はどうなるか分からない。
もう何十年もしたらもっと奇怪な姿になっているかもね、家でもガジュマルを育てているけど、本体より気根の成長が面白いの
そういった植物の生の面白さをこれでもかってくらい堪能出来る森・・屋久島ハイキングはホント面白かったなぁ・・
と言うワケで屋久島の奇形樹でした。屋久島の写真はまだまだ沢山あるので、どんどんお見せしていかないとね。それでは〜
多様性が過ぎるゾウムシの世界
今年の春、久しぶりにお気に入りのハイキングコース『 渋沢丘陵 』を歩きに出かけた沼おじさん。やっぱいいんだよねここ。
以前軽く紹介はしていたけど、せっかくだからちゃんと記事を書こうかと思ったら、ここで撮ったゾウムシの写真が一杯あった
何せ畑に囲まれたこんな道だから、沼おじさんの大好きなゾウムシがしっかり居やがるんですわ、居たら撮っちゃうモンね ww
畑脇に生えた『 ミズキ 』の蕾にこんな象虫が居た。『 カシアシナガゾウムシ 』標準6mm程度。大きそうに見えて小さい。
この個体は多分標準より少し大きいと思うけど、それでも1cmにも満たない小さな虫だ。これでもデカい方なんだけど・・
何となく名前ぐらいは知ってるけど・・って皆さんは 1cm未満の虫なんてアリンコと同じくらい小さいと感じるだろうね。
実際大きめの蟻といい勝負だ ww 因みにゾウムシの大きさに、口の長さは含まれない。口の根元からケツの先までの大きさ。
名前に『 カシ 』と付くのは『 カシノキ 』の樫ね、『 シイ 』とか『 クリ 』とかドングリ系が好きなゾウムシって事です。
でもこいつはミズキに居た・・ミズキも好きなのかな、こんなに大事そうに抱えてるしね ww まぁ、たまたまかもしれない。
一匹ゾウムシを見つけたら、その周辺で他の種類のゾウムシが見つかる・・これはもう確率からいってそういうモノで ww
同じミズキにコイツを発見。『 キアシチビアオゾウムシ 』5mm程度の象虫だった。え?・・どこがゾウムシ?って思うよね
象虫には色んな種類が居て、コイツは『 クチブトゾウムシ 』ってグループに属する。クチブトには象みたいな長い口はない。
さらにコイツの場合はその中でも特殊な顔つきで、大きさの近い『 ハムシ 』のような顔をしているから、尚更分かり難い。
畑で風に揺れる菜の花にゴマ粒が付いていた『 ダイコンサルゾウムシ 』2.3mm 程度の象虫。ここまで小さいとほんとゴマ ww
サルゾウムシと名前に付くヤツは沢山いて、どれも同じくらいの大きさ。チビとかサルとか名前にあったら極小と思ったらいい
中には 1.5mm の超極小象虫もいる。逆に日本で一番大きいのは『 オオゾウムシ 』だが、大きな個体でも3cm に満たない。
でも最小と最大で20倍もの差があるんだから多様性が過ぎるよね ww 超極小でも拡大すればしっかり甲虫してますよ ww
そしてコチラ、長い口があるからゾウムシだと思ってしまう人も多いだろうけど、こいつは『 チョッキリ 』という昆虫だ。
ゾウムシ上科の仲間ではあるんだけど『 オトシブミ科 』に分類される。触覚が L字じゃなかったり見た目もちょっと違う。
枝を切り落とす習性があるからこんな名前 ww よくドングリの付いた枝が落ちてたりするでしょ、アレはチョッキリの仕業。
コイツは小さい方なので枝は切れないかもしれないが、この新芽なら切れそうだ・・卵を産みつけたりして切断するんだね。
葉っぱの写真を撮り忘れて何とも言えないが、羽の点刻が深いので多分『 カシルリチョッキリ ( 2.7mm 程度 ) 』だと思う。
散策路脇の木製ベンチで花の蕾と戯れている象虫がいたので、カメラを向けるとレンズの前まで踊り出て喧嘩を売ってきた ww
肉眼だと粉を吹いたように白っぽい青緑に見える『 コフキゾウムシ 』だが、拡大すると虹色に輝く鱗片に覆われた美しい象虫
大きさはだいたい5mm前後なんだけど、個体差が激しく小さいのと大きいのとでは二倍くらい差があるんだよね。
クズの葉があればどこにでも居るので象虫の中で一番発見率が高い。見た事ある人も多いだろう、象虫と分からないだけで・・
どこだったか忘れたが・・都会の駅のエスカレーターで、前に立っていた小綺麗な女性の後頭部を這い回っていた事もある ww
こちらは名前が可愛い『 イチゴハナゾウムシ ( 3mm程度 ) 』・・花ゾウムシと言うだけあって花の蕾に産卵するゾウムシだ。
こいつはイチゴとかバラが好きみたい。園芸家が『 バラゾウムシ 』と言って毛嫌いしているヤツの一人かもしれない・・
でも、大体それは『 クロケシツブチョッキリ 』と言うチョッキリだ。まぁ、何れにせよゾウムシ全般は害虫扱いされがち。
こんなのも居る。色も形も何かに似てるね・・こいつは『 カツオゾウムシ ( 11mm前後 ) 』だ。たしかに鰹節っぽいよね ww
コイツも畑や田んぼが多い場所では良く見る。象虫は太かったり細かったり、丸かったり平べったかったりシルエットも様々。
こいつは新鮮な個体だったから粉を吹いてしっかり赤茶色なんだけど、年季の入った個体は粉が取れて真っ黒だったりする。
そうなると近似種との区別がつかなくなって、途端に判別が難しくなったりする。多様性に富んでいる分、似たものも多いのだ
何せ日本だけで1300種類、発見されて分類待ちが数百種類控えているし、未発見の極小ゾウムシもまだまだ沢山いるハズだ・・
研究者とゾウムシの数が釣り合ってないんだろう ww だから名前は付いていても図鑑に載ってないようなゾウムシが山ほどいる
最後にもう一匹・・『 ヤノシギゾウムシ ( 3.5mm程度 ) 』木の葉っぱに付いてたんですが初めて見る象虫だったので
下に降りてもらいました。コロッと落ちると、もう発見出来ない・・初めての遭遇の場合必ずそいつの居た葉っぱも撮る。
頑張って調べて多分『 ムクノキ 』かなぁと言う所・・ここに同じゾウムシが何匹か付いていたから、ホストの木だと分かる。
さっきも言った様に似たモノが多いので、こうやってホストとなる植物を撮っておくと名前を調べるのに役にたつのだ・・
図鑑にヤノシギゾウはエノキに付くと書いてあった。ムクノキはエノキと近いようだから不安な名前検索に信憑性が増す ww
実際は3mmあるかないかってサイズだから分かりにくいと思うけど、今まで見てきたゾウムシより口がずっと長いでしょ。
これが『 シギゾウムシ 』と言う種類の象虫。ドングリなどの木の実にこの細い口で穴を開けて卵を産みつけるのだ・・
よく栗の中に入っている幼虫はクリシギゾウムシの幼虫だよ、食べたことあるよね ww 知ればもの凄く身近な昆虫でしょ。
他にも葉っぱで揺籠を作るヒメクロオトシブミ、アシナガオトシブミ、ブドウハマキチョッキリや、アオバネサルゾウムシに
カシワクチブトゾウムシ、チビシギゾウムシの一種、ホソクチゾウムシの一種など、狭いエリアで沢山の象虫を発見しました。
殆どは以前別の場所で撮った事のあるゾウムシだから、あまり深追いはしませんでしたが初見のモノにも何種か出会えて嬉しい
渋沢丘陵ハイクのレビューもそのうちに・・今日は山の日だから最後に丘陵から見た富士山を・・薄っすら天辺が見えるね。
今回は『 渋沢丘陵 』で撮ったゾウムシだけ紹介しましたが、面白い姿のゾウムシの写真は一杯持っている沼おじさん ww
世間との温度差も心得ているつもりなので ww またゾウムシ欲が高まったら他の種類も紹介しましょう。それでは〜
奇形樹の森 - 屋久島
屋久島は奇形樹の宝庫だ・・白谷雲水峡コースも終盤に差し掛かる頃、倒木に艶めかしく張り付く奇形樹に誰もが足を止める。
ツルツルの木肌と言えばサルスベリ・・屋久島には白い花を咲かせるヤクシマサルスベリと言う固有種もあるようだけど・・
これは『 ヒメシャラ 』の木。ツルツルの木も色々あるなぁ、花を見れば分かるけど、木肌だけ見ても違いがわからん ww
神社で見かけるサルスベリの老木は低く横に広がってるね、サルスベリは小高木で、ヒメシャラは縦長に育つ高木なんだって。
しかし成長過程で一体何があったのか・・一旦倒れ、そこから横伸びして立て直したって事か、生命力と言うより意地を感じる
高木だから根元は自重で倒木にへばり付く様に変形したのだろう、それでも最後には真っ直ぐに天に向かって伸びているのだ。
屋久島の苔むす森にあって、このヌルリと艶めくヒメシャラの木肌は生き物の様ないやらしさもあり一際異彩を放っていた。
屋久島散策では切り株更新の様子やこんな奇形樹を山ほど撮影した。縄文杉コースとかコースレビューもしているんだけど・・
こんな異様な景色の写真が多いので単品で書いた方がやり易い ww たまに屋久島の奇形樹景も紹介して行きたいと思います。
それでは〜
そんなこんなで我らが道を行く
今日は放ったらかしになっていたハイキングコースの続き・・前回は羽村駅からコース入り口までぶらぶらしました。
ここは入り口付近の山道でとても雰囲気が良かったんだけど・・その先がなかなかのとんでもコースだったもんだから・・
実は途中離脱してしまったんだよね ww だから放ったらかしになっていたワケだけど・・まぁ、どんなコースか行ってみよう
羽村駅から多摩川の堤防を歩いて『 羽村市郷土資料館 』前の道へ降りてきた。堤防の道はとても気持ちが良かったなぁ・・
資料館の脇に今回歩く『 滝山・草花丘陵ハイキングコース 』入り口がある。久しぶりのハイキングでウキウキの沼おじさん。
今回の山は丘陵だから200m位のなだらかな小山だ。手ごろなアップダウンなので丘陵ハイクは休日の気分転換には丁度いい。
お気に入りは秦野の『 渋沢丘陵 』だけど、久しぶりだから新しいコースも開拓したいなと思って今回ここへやって来た・・
山道にはチラホラ彼岸花が咲いていた。植物が景色に季節感を添えてくれる・・この山道は幸先良さそうな雰囲気だったなぁ
そんな山道を登って行くと祠のような小さな神社があった。多分『 羽村神社 』ってやつかな、その横に展望所があった・・
この日はやや曇りだったけど、天気がいいと筑波山まで見渡せるらしい。上流だから水量が少ないけど下を流れるのは多摩川。
お隣の福生市には横田基地があるから、空を軍用機が通過するのを良く見た記憶がある。ここまでのエリアは羽村市だけど・・
少し進んだ場所にある『 浅間岳頂上 』から『 あきる野市 』に入るようだ・・ここは頂上だけど木々に覆われ特に眺望はない。
それ程居心地のいい場所でもなかったので、この辺りからちょっとどうなんだろう・・なんて思い始めていた気がする・・
ここで今回のハイキングコースを地図で確認してみよう・・羽村駅から多摩川を渡り、丘陵を歩いて福生駅へ向かうルート。
頂上まで来たから後は気持ちの良いなだらかな丘陵の上を歩いて、最後にまた山を降って行くって感じなのが丘陵ハイクだ。
でも、ここから先がなんじゃこりゃって感じだったんだよね・・地図のコース脇に『 立川国際C.C. 』ってあるじゃない・・
実際の道を行くとこんな感じのコース・・そう、ゴルフ場の脇を通るんだよね ww いや、でもそれは知っていたんだよ・・
沼おじさんお気に入りの丘陵ハイクコース『 渋沢丘陵コース 』を教えてくれた本にも載ってたからね、だから来たワケ
ゴルフ場の脇を通るとは書いてあったけど・・え?・・ホントにここハイキングコースなの?って疑ってしまった ww
ちょっと拡大すると・・フェンスの看板にハイキングコースって書いてあるし、やっぱこの道で間違いない・・・
もうちょっと気持ちのいい道かと思ってたんだけど、これは山の管理や鉄塔の電線をメンテする為の作業通路って感じだ ww
フェンスには電気流れてるし・・ウケる・・この道には皆ビックリするだろう ww 一緒に歩く妻と苦笑いしながら道を進む。
ゴルフ場の脇道の最後の方でこんな倒木が道をふさいでいた・・近年はどこのハイキングコースでも台風の被害が目に付くね
通行止のコースも沢山あるよね。ここの場合は倒木の一部を削って、一先ずまたいで通行できるように加工されていた・・
なんだか悶々とする道を過ぎると、やっと眺望が開けてきた・・下に見える橋が来るときに渡った『 羽村堰下橋 』だね。
そろそろ腹も減ってきたしお弁当を食べたい所だけど、この辺は狭い通路しかないので何処か別の景色のいい場所を探そう・・
しばらく進むと打って付けの場所を発見、丸太のベンチもあるし眺めも良い。よし、ここでお昼にしようと入っていったら・・
プ〜ンと辺りから嫌な羽音が聞こえてきた、藪が多いので蚊が沢山いたのだ・・ただでさえ気持ちがマイナス方向へ傾いるのに
蚊に刺されまくったらたまったもんじゃない・・無理せずサッサと移動しよう、喧嘩の元だ ww 眺めは良かったけどね・・
歩いても歩いてもなかなかハマらないって事もたまにはある・・そんな時は細部に目を向けたり視点を変えて気分転換だ。
そもそも気分転換に来てるんだけど・・まぁ、いいや・・この変わったキノコは初めて見たけど『 ウスタケ 』と言うらしい。
これはまだ生まれたてだけど大きくなるとラッパ型に開く・・ラッパタケ科のキノコ。そんなキノコもあるんだな ww
せっかく自然を感じに来てるんだから、周りの植物にも目を向けると新しい発見が沢山あるね、それを後で調べるのが好き。
更に進んでいくとこんな道に出た・・山道が終わって明るくなったと思ったら、何かの資材置き場の脇道のような感じだった。
足場の板かなにか知らないが・・う〜ん・・なんだろう、ハイキングと言うより近所の抜け道を散歩している気分なの ww
実際、散歩中の地元のじいちゃんとすれ違った ww そもそも丘陵ハイクは人の生活を感じながら歩くのが醍醐味でもあるが
ただ気持ちのいいコースを歩くのが目的って人にはどうかなって感じかも・・そんな事を考えていると道路に出てしまった。
こんな道を下りてきました・・なんか不思議と気に入っている写真ではあるが・・コース的には、う〜んと言う状況で・・
兎にも角にも一区切り付いたワケだ・・ここで妻と顔を見合わせた時の気持ちの一体感といったらない、どうする?って顔 ww
振り向くとその先にはコースが続いていた・・いかにもその先に何かありそうな雰囲気たっぷりの石階段だ・・一方・・
標識は『 羽村大橋 』を指し示している・・そちらに行けばここから帰る事も出来るワケだ・・困ったなぁ、どうしよう・・
まだコースの半分も歩いていないし飯も食ってない・・とりあえず魅力的な石階段が目の前にあるので、もう少し進んでみよう
石階段を登ると、いつの間にか怪しげな空気の漂う林道の中に入り込んでいた・・って林道は大体こんな雰囲気だけどね ww
でも入り口の石階段が実に神妙なオーラを放っていたので、自ずとそこから続くこの道にも何か特殊な空気を感じてしまう。
なんて思っていると、前方の木々の間にチラッと石柱が二本立っているのが見えた・・最初は電柱かと思ったんだけど・・・
回り込んでみたら鳥居だった・・これまた雰囲気たっぷりな石階段が上まで続いているじゃないか、上に神社があるのかな・・
でも名前は『 朝日山妙見堂 』・・お寺みたいな名前だ・・『 神仏混淆 ( しんぶつこんこう ) 』の名残と書いたサイトもあった
神仏習合とも言うみたいなんだけど、神も仏も元は同じとして両者を融合して一つにした信仰体系が生まれた時代があった様だ
神社の『 神道 』とお寺の『 仏教 』は明治維新以降は明確に分離されたみたいなんだけど、それ以前はざっくりしてたのね ww
妙見信仰は平安時代からあって、妙見大菩薩と言う北極星を神格化した星の神様を祭っている様だ・・参拝はしてないんだよね
妻に早く飯を食べさせないと機嫌が悪くなるもんで・・でも上に登っても既に更地で妙見堂の建物は無くなっていた様です・・
何だかこの辺りはスピリチュアルな雰囲気漂う石階段がやたらと多いなと思ったら、妙見堂が山の中にあったからかもしれない
しかし何故に更地になっちゃったのかな・・過去の写真を見ると結構ボロかった様なので台風で壊れちゃったのかもね・・・
石階段の道を登って行くと景色が開けた・・ 甍の向こうにゴルフ場がまだまだ続いていた。ゴルファーは気持ちいいだろう ww
こちらはまだ林道が続いていて、小さな竹やぶに差し掛かった・・依然、休憩してご飯を食べる様な場所がない・・・
薄暗い竹やぶの脇にあった蔦の絡まるドラム缶。この黄色と濃厚な緑のコントラストは目を引いた・・・そんな竹藪だ ww
道は竹藪の中を大きくカーブして再び石階段に続いている・・そのまま階段を降りると幹線道路に出てしまったぞ・・・
あれ?・・もう終わり?・・と思ったら道路を挟んだ向かい側になにやらソレっぽい道が続いていて、脇に小さな看板がある。
そこには『 ← 大澄山 』と書いてあった。道路の反対側には柵があったので少し離れた横断歩道を横断しなければいけない・・
その横断歩道の交差点にまた紛らわしい矢印の書かれた道標が立っていたので、多分さっきの道だろうなと思いつつも・・・
一本奥の道路へ入ってしまった・・この先に山があるワケない・・これは間違いなのか、故意なのか・・そういう事だ ww
もはやコースへ戻るという選択肢は無く・・道半ばにしてリタイアしたのでありました・・でも何処かで早くランチしないとな
左手は多摩川に続く谷になっているから、そこを降りていけば気持ちのいい河原でランチができるだろうと適当に坂道を下る
坂道のフェンスにはカラスウリが可愛い実をつけている・・コースはリタイアしたけど、まだ視点を変えるゆとりは残っていた
早く妻にご飯を食べさせねばこのゆとりも無くなる事だろう、急がねば・・下にあった草野球グランドを突っ切る事にした・・
が、河原の一歩手前の茂みが深すぎて進む事が出来なかった・・結局、上に戻って羽村大橋を渡り河原に降りる事が出来た。
ふう、ギリギリだったな・・15時頃かな、気持ちのいい河原で気持ちをリフレッシュしてやっと遅いランチにありつけた・・
子供があっちでもないこっちでもないと釣竿を垂らすのを眺めながら、のんびりお弁当を食べた沼おじさん夫婦でした ww
まぁ、こんな事もあるさって感じの一日でしたが、最後は気持ち良く終われてよかった・・残り半分のコースはどんなかな?
逆に福生駅側からスタートしてたらまた違った結果になっていたかもしれないね、中途半端なハイキングになってしまったが
最後に笑って飯を食べるには、時として予定を変えてでも最善の道を模索する必要もあるなぁ・・と思う沼おじさんです ww
それでは〜
廃線と木曽の水鏡 〜 阿寺渓谷を歩く #7
随分と長くなってしまった『 阿寺渓谷シリーズ 』も今日でラストです、一周1.2kmと短い散策コースながら景色が良すぎて
テンションが上がり過ぎていたんだな、普段ハイキングに行ってもこんなに写真を撮る事はないからね www
さて『 中八丁吊橋 』を渡って阿寺川の側道まで出ると、また凄い苔ゾーンがあった。この渓谷はホント苔が綺麗だ・・・
最初の駐車場に向かって側道を歩き始めてすぐ、傍に無理くり川へ降りられそうな道があったので降りてみた沼おじさん。
足場が悪かったけどここもかなりの絶景だ・・もう少し明るい時間帯だったらかなり綺麗なブルーに見えるだろうな ww
吊橋のちょっと下流で、うなり島と同じ様に傾斜がおさまって流れが穏やかになっているから川底までくっきり見えるね。
とてもいい場所なんだけど、くつろげる様な河原が無いのが残念・・崖の淵に転がるデカい岩の上で撮影していた感じです・・
浅く見えるけど、落ちると膝上まで浸かるくらい深いんで気をつけてね。なんで深さを知っているかは想像にお任せするよ ww
反対側に目を向けると滝が流れていた・・実はこの滝が以前お見せした『 六段の滝 』いつの間にか対岸に来ていたワケだ。
滝の方から見た時はこんなに川幅がある様には見えなかったから、側道に戻って滝の看板を見るまで気がつかなかった ww
気持ち的にはもうちょっと上流まで歩いた気分だったんだけど、直線的にはほんのちょっとしか上流に行ってなかったのね
特に道は無かった気がするが、真ん中に人が居るから滝側からも川辺に降りられる様子・・まぁ、無理くり降りたんだろう
要は行けそうな道を行ってみるとこんな場所もあると言う話、でも足元には十分に気をつけないと膝までびしょ濡れになるぞ!
そして阿寺ブルーに浮かれて河原で握りこぶしサイズの石を拾ったりすると、重しになってカバンもよく沈むぞ!
沼おじさんではないよ、そんなフラグを立てていた人の話だ・・びしょ濡れになると120%浮かれた顔もゼロの顔になる。
それでも感動が振り切っていたからマイナスまで行かないのが阿寺渓谷の凄い所だと思った沼おじさんです www
上の側道に戻り駐車場に向かって歩き出すと、一部ガードレールが鉄骨になっていた・・仮補修したモノかと思ったけど
良く見るとコレ、線路のレール? そう言えば車で来る途中に古い鉄道の橋があったんだよね。あそこのレールかもしれない。
側道を歩いたらあっという間に最初の駐車場に到着した・・山の中を大きくU字に歩いてたんだな、ホントあっという間だった
もう暗くなり始めていたので車に乗り込み宿を目指して阿寺渓谷の側道を下っていくと、鉄道の橋があったので車を停めた。
この鉄道は『 森林鉄道 』と言って昭和40年から廃線になっているようだけど、昔はミニSLとか走っていた様ですね。
結構歴史が古くて明治34年に敷かれた鉄道らしい・・やっぱりさっきのガードレールはこの廃線のレールなんだろうな www
渓谷の麓まで降りてきた、ここで阿寺川は木曽川に合流する・・木曽川にかかる『 阿寺橋 』を渡れば阿寺渓谷ともお別れだが
この澄んだ木曽川の綺麗な事・・緩やかな流れに水面が水鏡になって、景色をクッキリ逆さまに写しこんでいた。
前年に来た時は台風の翌日でこの場所から見た木曽川は増水の泥水状態だったから、なおさら綺麗に見えたのでした www
色々あったけどホントにリベンジしに来て良かったと思う『 阿寺渓谷 』でした。前日の天気も要チェックですよ!
下手したら通行止めなんて事も実際あるからね、台風の季節なんかは特に事前にサイトなどで状況をチェックしてから行こう。
この後向かった宿はこの直ぐ近くだった、その周辺の景色もとても良かったので宿の話と合わせてまた今度お話しよう。
と言うワケで『 阿寺渓谷シリーズ 』はこれでお終い。ホント一度は行くべき場所だと思いますよ。それでは〜
熊ヶ淵 〜 阿寺渓谷遊歩道を歩く #6
今日は阿寺渓谷シリーズ最終回・・前回の『 うなり島 』でまったり阿寺ブルーを堪能しているうちに、陽も暮始めていた・・
辺りも薄暗くなって来たし、後は来た道を分岐まで折り返し吊橋を渡って駐車場に戻るだけかと思っていた沼おじさん。
同じ道でも行きと帰りでは視点も変われば光も変わるんだよね・・おかげで飽きもせず写欲が湧いてきてしまうのだ www
当然それだけ良い散策路って事もあるんだけど、しばらくそんな同じ様でどこか違う景色を撮影しながら戻って行った・・
行きは目的地が先にあるから、貪欲にモノを見る沼おじさんでも案外細かい部分は見落としがちだ・・でも帰り道ってのは
名残惜しさもあってか些細な事にも目が向くんだよね ww 行きには気がつかなかった山水の小さな流れを発見したり・・・
味のある苔の小山を見つけたり、その時々の感覚と発見を楽しむ・・そんな些細な寄り道の積み重ねが旅を充実さてくれる。
ま、寄り道しすぎて肝心な所へ行けなくなったりするけど、でも性格的にどうしても無駄な事をあれこれしちゃうんだな ww
さて、最後の『 中八丁吊橋 』までやって来た。ここを渡ると阿寺川の側道に出る感じだ、橋の真ん中に人が溜まってるね。
それもそのハズ・・橋からはこんな綺麗な阿寺渓谷の絶景が見られるからね、ここは『 熊ヶ淵 』と呼ばれる場所みたいよ。
この前の『 うなり島 』の少し下流だね、ここらは流れがそれなりにあるから波紋も立って阿寺ブルーは少し見にくいか・・
でも紅葉も相まってもの凄く素敵な景色。夕暮れ時だから川の水も少し緑がかって見える・・肉眼で見た時はどうだったかな
まぁ、いいや・・反対側はこんな感じ。橋の下は少し河原っぽくなってるけど、降りられそうな道は特になかった気がする。
そう言えばこの吊橋は人が通るとよく揺れるんだよね、撮影スポットだから常に撮影し終わった人が歩いて行くワケで・・
撮影している間ずっと揺れてた気がする ww それでもコンデジで撮ったり一眼で撮ったり余念がない沼おじさんでした。
橋を渡りきった所で紅葉した葉っぱが夕暮れの淡い光を透過して、おぼろげに輝いていた・・こんな時間帯も悪くないね ww
確かこちら側にも駐車場があったな。今までの遊歩道を歩かなくても、パッと『 熊ヶ淵 』や『 うなり島 』へ行ったり出来る。
でも遊歩道はとても気持ちのいいコースだったから時間に余裕のある人は絶対に歩く事をオススメするよ ww
ここまでで『 遊歩道編 』はお終いなんだけど、もう一話だけ『 側道編 』をやって阿寺渓谷シリーズは終わりにしようかな・・
ホントは今回でまとめてしまおうと思ってたんだけど、仕事疲れで全部書く気力がないのでもう一話だけお付き合いください。
と言うワケで最高の阿寺ブルーを堪能出来る気持ちのいい散策路『 阿寺渓谷遊歩道 』でした、一度は行って欲しい場所 ww
それでは〜『 側道編 』につづく・・今度は早く更新したい沼おじさんです。
うなり島で阿寺ブルーを満喫 〜 阿寺渓谷遊歩道を歩く#5
今日は阿寺渓谷遊歩道のハイキングコースの続き・・前回『 うなり島 』に到着する所まで書いて満足して忘れてましたわ ww
うなり島はこのハイキングコースへ来たならば絶対に立ち寄ったほうがいい場所。気持ち良く阿寺ブルーを満喫できるからね。
今日はそんな『 うなり島 』エリアをじっくり見て行こう・・前もって言っておくとここは全然『 島 』ではないよ www
なんで島って付くのか分からないけど、実際は大きめの石がゴロゴロ転がる河原だね・・でもここは渓谷だから河原は貴重。
今まで川まで降りられる場所はいくつかあったけど、こんなにゆったりのんびり寛げる河原は他になかったんだよね。
散策の最後に河原で一休みしながら濃厚なブルーの川を存分に味わって帰れるんだから、ホント最高の場所だったよ www
川岸の張り出した丸い岩壁に川の流れがぶつかって川幅が広がり、そのカーブの内側は水流にえぐられて深くなっているのね。
コレが『 阿寺ブルー 』に素敵なグラデーションをプラスしてくれている・・地形も平坦なので流れが穏やかで波紋が少ない。
天気は曇っていたけど、広い河原なので光もよく入る・・阿寺ブルーを満喫する為の様々な好条件が揃っているんだろう ww
いや、ホント綺麗すぎて嘘みたいだよね ww この美しい阿寺ブルーを眺めながら『 うなり島 』の名前の由来の話を・・・
昔、駆け落ちしてこの地に隠れ住んでいた男女が悲しい末路を辿り、川が増水した夜に悲痛なうなり声が聞こえて来るという。
なんか、思ってたんとちゃう ww こんなに綺麗な場所なのにそんな怖い感じなのか・・それより島ってなんなの ww
まぁいいや、名前なんて大体その場所の危険を示したりするものだからね、増水すればここも危ない場所なんだろうな・・
手を入れたらすぐに石を掴めそうに見えるけど、実際はそこそこ深い・・透明度がめちゃ高いから深さも惑わされるね ww
この日は天気はイマイチだったけど、数日前から雨が全然降ってなかったお陰で川は最高にクリアな状態だったと思う。
せっかく晴れていても前日が大雨なら川が濁ってしまうからね・・曇っていても水がクリアなら最高に綺麗なブルーでした。
下流の方を見渡すと再び傾斜が付いて大きな岩がゴロゴロし始める・・うなり島エリアは丸い岩壁を囲む池の様な雰囲気かな
阿寺ブルーは当然素晴らしいんだけど、阿寺川を取り囲む紅葉し色付いた木々もとても綺麗で気分を上げてくれたっけ・・
遊歩道を歩いて来て最後まで喜びをプラスし続けてくれるんだから、ホントいいコースだなと思う沼おじさんです www
下流の方へやってきた、ここから流れが複雑になって波紋が多くなるからブルーは分かりづらくなるね・・でも紅葉が綺麗だ。
今まで林道の中を歩いてきたから、広い河原へ出て周りの景色を新たな気持ちで眺めることができる。そう言うの好きだな ww
それって案外意識しないと難しいと思うけど、思い返すとこのコースは自然と気持ちを切り替えてくれた様に思うな・・・
うなり島はほぼコースの最後の場所にあるんだけど、そんなモンだから妻も沼おじさんも二人して変に元気になっちゃって・・
あそこ綺麗だなと思ったらゴロゴロする岩場を苦にもせず、あちこち歩き回ったり登ったりして写真撮ってたなぁ ww
倒木に変わった植物があった・・最初は杉の枝でも落ちているのかと思ったけど、やたら青々としてるのでよく見ると・・
あら、蔓になってる・・これは『 ヒカゲノカズラ 』というシダ植物。地域によっては正月飾りに使われたりもするんだって。
発色がいいからそんな使い方もなんとなく分かるな・・川辺には色んな苔やシダが生えてるから足元をよく見てみるといい ww
少し高い岩場に登ってみた・・さっきとたいして変わらないけど川の流れが少し見える様になった、色々試す楽しみ www
植物だけじゃなく河原の石もよく見ると面白い・・川の流れに削られて現れる模様、川とか海に行くと面白い石をよく探す。
今回沼おじさんのイチオシ石はコレ ww 中央に苔が張ってる割れた岩。真ん中の成分が違うのかな、保水し易いとかね・・
小さい面白石だったら拾って帰ったりするけど、今回は岩だったので撮影だけだ ww でも妻なんて拳より大きな白い丸石を
拾って嬉しそうにバックに入れていた・・そんなデカい石どうするつもりか知らないが相当ウカれている様子だった www
と言うワケで、うなり島で美しい阿寺ブルーを堪能してテンションが上がり過ぎて、元気になってしまったというお話でした。
もっと若い頃はこんなに楽しめなかった気がする、一体なにが変わったんだろうなぁ・・まぁ、いいや・・・
なぜ島なのか分からないけど、とてもいい場所だったのでこのコースへ来たら『 うなり島 』は絶対寄った方がいいね ww
あとは駐車場の方へ戻って行く感じだけど、そこでもいいポイントがあったのでもうちょっと続きます・・それでは〜