ヤクザルもヤクシカも食べている
今日は屋久島の西部林道の事をちょっと・・・西部林道は特別保護地域に入っていて世界遺産にも登録されているエリアだ。
そんな事もあって『 ヤクシマザル 』や『 ヤクシカ 』が身近に見られる場所になっているんだけど・・・
つい最近ヤフーニュースで『 ヤクザルにせんべいなどを餌付けする人がいる 』という事が問題として取り上げられていたのだ
さて、狭い西部林道を進んでいくと真ん中辺りでヤクザルやヤクシカ達をまとめてあちこちで見られるようになる www
むしろ猿が道を塞いで進めないくらいだった・・他の人が来る様子もなかったので車を脇に止めて撮影してたっけ。
猿も鹿も一定の距離を保っていれば逃げる事はない。みんな地面に落ちている実を呑気に食べていた・・何を食べてるのか・・
このヤクシカの横にモサモサと束になった根っこみたいな物がぶら下がってますよね・・コレは『 アコウ 』の木なんです。
ココで車を止めた時に、屋根の上にボコンボコンと何かがたくさん落ちて来たんですよ・・ソレで上を見上げたら・・・
真ん中辺り枝の上にヤクザルがいるの分かりますかね・・他にもいるんだけどコイツらがアコウの実を捥いで下に落としてるの
下にはたくさん仲間の猿がいるからね、そのおこぼれを鹿が食べてたワケだ・・さりげなく共存関係ができているのか・・
ヤクザルがヤクシカに乗って移動したりする事もあるそうで・・実はおこぼれではなく、おすそ分けなのかもしれない www
せっかくだからどんな実を採ってるのかちょっと拡大して見てみようか・・・
アコウの葉っぱはガジュマルより縦長の楕円形だから葉っぱを見れば区別できる。実のつき方も違うんだよね・・・
写真を見るとアコウは枝全体に気持ち悪いくらい実が付いてるが・・ガジュマルは葉っぱの付け根にしか実が付かないのだ。
な〜んて偉そうに言ってるけどアコウの事自体最近知ったばかりの沼おじさん ww 要するに何が言いたかったかと言えば・・
ヤクザルもヤクシカも保護された森の中で食べるものをちゃんと食べているという事だ・・だからこそ数も増えているのだろう
この日、宿泊した宿のおじいさんが言ってたけど・・・そのおじいさんが子供の頃は猿なんて見た事なかったそうですよ www
一度人間の食べ物の味を覚えてしまった猿はその味を忘れないそう・・他の人を取り囲んだり畑を荒らしたりするようになる
軽い気持ちで餌を与え・・そのせいで誰かが襲われたり・・人を襲ったせいでその動物が駆除されてしまってはもとも子もない
実際過去に屋久島で猿に餌付けして観光に役立てようと試みた事があったそうで、結果そんな被害が多発してしまったんだって
それで何十年もかけてやっと猿も世代交代して、付かず離れずの現状を作り上げたんだそうだ・・・
もしかしたら一本しかない道を猿に塞がれ、怖くて追い払えずにお菓子をばら撒いて道を開けさせたとかそんな事も考えられる
沼おじさんは、車の前を先導して歩いて猿にどいてもらったが・・女の人だけだったりするとちょっと怖いかもしれない・・・