野崎島 〜 鹿の食べログ
今日は五島列島の無人島『 野崎島 』・・旧野首教会へ向かう途中、山道の藪の奥に美しい海が見えた・・・でも何でだろう？
普通、海岸沿いの藪は根元まで葉がギッシリで奥の方なんて見えない事が多い・・なのにここはキレイに奥まで見通せる・・・
よくよく地面を見てみると草も生えてないねぇ・・無人島なのに・・いや、これはむしろ無人島だからなのだ・・・
って言うのも・・コイツがいるからね・・人がいなくなってこの野崎島は『 キュウシュウジカ 』の楽園となっているからだ。
この大きな実がいっぱいついてる藪は『 ツバキ 』なんです・・この実の種から椿油が取れる。思ったより実がデカいね。
椿も鹿の好物みたい・・食べられる植物は全部食べちゃうから、良く見ると鹿の口が届く範囲には全く葉っぱがないよね www
だから藪の先に海が見えたんだね・・でも上の写真をみると海岸べりがけっこう禿げてるよね・・これも鹿の影響らしい・・
冒頭でも言ったけど下草が食べられて地面が露出してしまっているせいで、保水力が低下してしまったのが原因なのだそう。
と言うワケで、今回は無人島における鹿と植物の関係をテーマに野崎島で撮ってきた写真を見ていきたいと思います。
島には鹿の好物だけが生えているワケではありません、当然嫌いな植物もあるようで・・例えばこの『 トウワタ 』という花。
この植物には『 心臓毒 』があって・・食べると中毒症状として嘔吐、痙攣、不整脈を引き起こすんだって・・・怖ぇ・・
もし間違って食べてしまったら、こうなるワケだ ww いくら自由な楽園だからといって自然はそんなに甘くはないのだろう。
この島で生えている草花は何かしらあるんだろうね、毒は無くても鹿が嫌う何かが・・鹿の嫌いなものしか育たないんだから。
ってことは、このコバルトブルーの美しい野首海岸を緑で覆っていた『 ハマゴウ 』にも何かあるってことか・・・
この海岸にも鹿の足跡があったから食べられるものならこんなに生えてないハズだ・・・ハマゴウっていう植物は・・
これは奄美で撮った写真だけど・・砂浜によく生えてるこんなヤツね・・『 ハマゴウ 』を漢字にすると『 浜香 』と書く。
いままで意識したことなかったけど・・けっこう強い香りを放っているらしい・・人間にはいい香りらしいんだけどね・・
この香りを鹿は嫌っているようだ・・臭いなんて全然印象ないな・・こんど浜に行ったらどんな臭いか嗅いでみよう www
クロス鹿・・・特に意味はありません www 今まで草花を食べ物としてみたことなかったので、鹿目線で写真を見返したら
色々と面白い島の様子が見えてきました・・今日はここまでにしますが、エリア別にあと２編ほど続きます・・・
場所が変われば食も変わりますからね・・最近忙しいから更新も遅くなってしまって、いつになるかわからないけども・・・
次回は野崎島の玄関・・野崎港の前にあった『 野崎集落跡 』から鹿の食べログをお届けしましょう www
