小値賀島の活版印刷所 - 晋弘舎
長年職人に使い込まれた作業机・・ごちゃごちゃしている様で綺麗に整頓されている。職業によって様々な汚れ方をするだろう
鉄工所とか味のある作業場が大好きな沼おじさん・・でもなかなかそんな仕事場を見られる機会は少ないね・・・
ところが五島列島巡りで訪れた小値賀島には作業場を見学させてくれる古い印刷所があったのだ・・これは行かねばと言う事で
やって来たのが『 晋弘舎 』という印刷所・・印刷所といっても普通の印刷所ではなくて今では少ない『 活版印刷所 』なのだ。
明治後期からこの地で100年以上3代に渡って受け継がれてきた印刷所で、現在は4代目となる3代目の娘さんも活躍している
さて『 活版印刷 』ってなんだ?って人が多いと思うけど、鉛をハンコ状に彫った絵柄や細かい文字を先ほどの作業机で並べ
出来上がった版をこの印刷機にセットして、一枚一枚丁寧にローラーの下に紙を滑り込ませて印刷していく・・・
今の印刷と違って版にローラーを圧着させて印刷するので文字部分が窪んで凹凸ができる・・名刺に刷ったら味わいが増すね。
島での印刷業務はお父さんがやっている様だけど、娘さんが『 OJIKAPPAN 』と言う屋号でネット注文も受け付けている。
この印刷機まわりの写真は他にもあるから次回詳しく見てみよう・・今日は先に紹介だけさせてもらおう・・・
そもそもこんな見学ができるのも4代目の娘さんのおかげ・・郷土愛が強く活版印刷を後世に残すため頑張っているのだ。
見学の説明も娘さんがしてくれた。お父さんも印刷機を動かして実演してくれました・・顔を撮られるのは嫌がってたけど ww
そしてこんなのも刷ってるよと見せてくれたのは『 はまゆう 』の乗船券だった・・・
『 はまゆう 』はこんな連絡船・・野崎島に渡る時に乗りました。船旅っていいよね、だんだん島が近づいてくる臨場感・・
小さな船だと波や風、水しぶきを直に感じて楽しくなるよね ww そう言えば野崎行きの乗車券は黄緑色だったけど多分あれも
この印刷所で刷ったものだったんだろうな・・そう言うのを3代目のお父さんがやってるワケか・・・
最後に、作業場の壁一面に並べられた膨大な量の活字たち。一つ一つがめっちゃ小さいんだよ・・これを拾い集めて版を組む。
気の遠くなる様な作業だね・・沼おじさんも神経を使う仕事してるからこう言う大変さは良くわかる www
しかしその光景は圧巻・・すごくフォトジェニックで面白いから小値賀島に行ったならば見学させてもらった方がいいよ。
沼おじさんは当日小値賀島の港にあった観光案内所で聞いたら連絡してくれて見学できたけど、事前連絡した方がいいみたい。
見学は『 おぢかアイランドツーリズム 』で事前申し込みできる。活版印刷体験もやっている様だ・・・
と言うワケで活版印刷所『 晋弘舎 』の紹介でした・・もうちょっと写真があるので、また次回お見せしましょうね www