『 寝覚の床』もはや天然アスレチック
珍しくちゃんと続けて『 寝覚の床 』をぶらぶらしようか・・あの黒い岩の上にあるイカしたお堂でお参りしたい www
この時は簡単にそう思ったんだけど・・実はあそこへ行くのはそんなに簡単な事ではなかったのだった・・一旦引いてみよう
川岸には巨大で平らな岩があるんだけど、遊歩道からそこまで行くには1m 越えのゴロゴロ岩の上を進んで行くしかないのだ。
手前の岩の上を進む人たちの姿を見ると、しゃがみ込んだり両手を広げバランスをとったり・・ 岩の上を進むのは結構大変。
ふざけて滑り落ちればリアルに死んでもおかしくない場所。まぁ、現場へ行けば本能的にふざける気にはなれないと思うが・・
でも土の道なんて全くないから皆んな思い思いのルートを探りながら進んで行くんだけど、それが凄い楽しいんだよね www
思ってもみなかった天然アスレチックでハラハラしながら川岸までやって来た、いつの間にか気分も高揚している沼おじさん。
向こう岸の紅葉もまずまず・・それより岩が凄いな・・なんかポコポコ穴あいてるじゃん・・さすが奇岩の景勝地だ ww
この部位はトリケラトプスの頭蓋骨みたいね・・あの穴の中には岩が入っている、いわゆる『 ポットホール 』ってやつだ。
中の岩が水流で転がってどんどん穴を削って深くしていく、同時に中の岩も削れていずれは真ん丸になるんだよね www
でも穴は水上にある・・これは少し上流に『 木曽ダム 』が出来て川の水量が大きく減ったため露出してしまったんだろう。
昔はさっき進んできた岩場も川の中だったみたいだから、この岩も完全に水中にあったんだろうな。真ん中の溝も面白い・・
手前は厚い岩が一枚ごっそり剥がれおちた感じだから、この滑らかな溝も横に伸びたポットホール的なものかもね www
奇岩を眺めてたら妻が一人で平らな岩場へ向かっていた・・何をするのかとも思ったらあの岩のベッドで寝転がっていた ww
一人で寝覚の床感を存分に味わっていたので、一緒に寝転がった ww 完全に浮かれている沼おじさん夫婦でした。
その岩は川の真ん中まで張り出しているから丁度展望台のような役目を果たしている、皆んなここで記念撮影したね。
この岩も表面の滑らかさを見ると昔は水中だった感じだから、ココが浦島太郎の寝床というワケではないだろう・・寝たけど。
展望岩からの眺め、ダムで水量が下がったおかげで今のこの面白い岩の姿が見れるようになったワケだ。じゃあお堂へ行こう
目指すお堂はこの岩場の中でも一番高い所にある・・今までみたいなゴロゴロ岩から急に岩盤状の巨石を登らないといけない。
しかもその一段一段が大人の男性の腰の高さより高い・・この場所は案外登り降りしやすそうだね、そのルート探しが重要・・
登ったときはもっと右手側から登ったから両手を使ってよじ登る感じだったな・・ロッククライミングみたいで面白かった ww
ここは危なそうだなぁ・・なんて呟いたら横にいた知らない女性が、そうですよねぇなんて相づちをうってきたりして笑った。
川を見下ろすとさっきより目線がだいぶ高くなったね、昔はここだけ中洲のような状態で川の真ん中に浮いていたんだって・・
そんな当時の情景を想像すると伝説の一つや二つあってもおかしくはない気もするかな・・
ここにある伝説は竜宮城から帰ってきた浦島太郎が旅に出て、この中洲の岩場で玉手箱を開けたと言う感じのものらしい www
現実に目覚めた太郎が姿を消した後この床岩に弁才天の像が残されていた・・で、そこにこの『 浦島堂 』が建てられたそうだ
ま、突飛な話だけど江戸時代の絵図にもこの浦島堂が描かれている・・古くから語り継がれる事に価値があるんだろうな www
いずれにしてもイカしたロケーションで絵になるお堂でした。アプローチも楽しかったし来て良かったと思う。最後に・・・
浦島堂には賽銭箱は無いけど、みんな賽銭を置いていく。そして何故か松ぼっくりも置いていく ww 前にならえの性質あるよね
ハイキングや登山の途中で石が積んであると、絶対に積みたくなってしまうもんなぁ・・なんだろうねこの衝動は ww
と言うワケで見るだけの観光地かと思っていた『 寝覚の床 』は動いて楽しめる天然アスレチックだった・・と言うお話でした
実はここも寄り道だったんだけど思った以上に楽しくて長居してしまった。岩場は危ないから滑りにくい靴で行った方がいいよ
再び線路の下を潜り次の目的地を目指す・・次回は去年のリベンジで『 阿寺渓谷 』へ向かいます。それでは〜