階段だらけの港町 - 中通島、奈良尾町を歩く ( 登る )
でで〜んとそびえ立つ不気味な容姿の巨木・・ガジュマルに似てるけど『 アコウ 』と言う植物。このブログではおなじみの木
ここは九州西部に浮かぶ五島列島は中通島、その下の方にある港町だ。このアコウの木は根元が割れてるのが分かるかな・・
生えていた場所が『 奈良尾神社 』の鳥居の先・・面白いよね、鳥居をくぐってさらにアコウのトンネルをくぐる参道。
ガジュマルやアコウは枝から根っこが生え、これが地面に達すると太い柱になって枝を支える仕組み、だから奇形になり易い。
邪魔者さえいなかったらどこまでも伸びていける、下手したら移動出来るんじゃないか・・なんて思う沼おじさん ww
今日はアコウを見た後に散策した奈良尾の町をぶらぶらしよう・・と言っても、この町は簡単にはぶらぶら出来ないんだよね。
前にちょっとだけ話したけど、この奈良尾の町は『 奈良尾港 』をぐるりと取り囲む山にへばり付くように出来ている。
だからさっきの奈良尾神社の辺りは辛うじて平地だったけど、一歩奥へ入ればすぐに登り坂になってしまうのだ・・しかも・・
その坂道も最初だけでその先は階段ばかり。ぐねぐね道路を作るゆとりもない程急勾配な斜面に民家が密集しているワケだ。
適当に迷路の様な細い小道を進んで行くと、こんな急な階段が現れた。町に散見する廃墟は朽ちるに任せている様子・・・
こんな場所じゃ重機も容易に入れないだろうしね、そもそも建てるのも大変そうな場所は幾つもあった ww よっしゃ、登るか
な、なげぇ・・こんな階段を登ると横に移動できる道があって、そこに民家が並んでいる。で、また階段を登るって感じ・・
何て言うか、段々畑に家が建ってる様な町だと思ってくれたらいい。一段上の層へ行くには階段移動。配達員泣かせだね ww
中層あたりまで登ると奈良尾港と町が見渡せた。この町には朝から中通島をドライブして最後にやって来たのでもう夕暮れ時。
ここに宿を取ってたんだよね、五島列島の旅もこの町で最後と言う日だったから日が沈むギリギリまで散策したかったんだろう
心にしみる綺麗な夕焼け空だったが・・「 高齢者の万引きが多発しています 」なんて町内アナウンスが鳴り響いていたので・・
実際は、世知辛いなぁ・・なんて思いながら眺めた景色です www まぁ、それでもホントに綺麗な夕景でしたよ。
さて車道もないし上の方へ行くには急階段を登るしかないから、中層辺りから民家の数は減ってこんな廃墟も目立つ様になった
決して廃墟だらけというワケではないけどね、沼おじさんが廃墟好きだから廃墟の写真が多いだけ ww でも少なくもない・・
石垣や塀、古い民家は『 オオイタビ 』と思われる蔓植物やシダに覆われている。オオイタビはガジュマルなんかと同属だから
葉っぱがポッテリしていて海風にも強い・・椿なんかもそうだけど葉っぱがツヤツヤでポッテリした木は防風林にも使われる。
足元ではブロックが完全にオオイタビの若葉にコーティングされていた ww 侵食している様で案外風化を防いでいるのかも。
トタンの青い塗料の剥がれ具合がいい感じ。五島の港町ではよく青い塗料を塗った家を見かけた、何気にカラフルなんだよね
屋根には網がかけられていた・・漁で使う網を干しているのかと思ったけど、台風で瓦が飛ばない様にしているだけかも・・
だいぶ登ってきたけどまだ上がある・・流石に上の方は民家というより作業小屋のような感じの建物がちらほらしているだけだ
横にも移動して行きたいところだけど今日はこの辺にしておこう・・と、言うワケで急階段だらけの町、奈良尾町の景色でした
まだ散策は続きます・・それでは〜