ヴェレフラトのバシリカ
これはチェコの『 ヴェレフラト修道院 』内にあるバシリカ・・『 ヴェレフラト 』という町は結構マニアックな町だと思う。
何か理由でも無ければ、チェコへ行ったからといって『 ヴェレフラト 』を観光コースへ組み込む事はまずないだろう ww
修道院の周りは広大な畑しかないような大田舎なんだけど、修道院の敷地内は何かの宮殿かと思うほど綺麗なんだよね・・
バシリカ内はこれでもかってくらい豪華絢爛・・聖母マリア教会なんだけど、クトナー・ホラの大聖堂とはまるで様子が違う。
この教会は『 聖キリルと聖メトディウスおよび聖母マリア被昇天教会 』的な名前・・『 ヴェレフラット聖堂 』とか・・
観光会社が扱ってないから名前をどう表記していいか分からないんだよね ・・でも、この内装で只者ではないのが分かる ww
天井一面を覆う壁画が面白くて、良く見ると平面の柱に騙し絵のように凹凸を描き込んで複雑なディテールをプラスしている。
宇宙の始まりを思わせるような金色のレリーフが中央を飾る主祭壇・・その右下に白い二人の男の像があるのが分かるかな・・
この二人が『 キリルとメトディウス兄弟 』かな・・教会の名前にもある通り、この兄弟も聖人として列聖されている。
だからこんな小さな像だけではなく、主祭壇の両脇にある部屋にはちゃんと兄弟のそれぞれの副祭壇が用意されていた・・・
部屋が暗すぎてキリルとメトディウスのどちらか分からないが、こんな祭壇がもう一つ反対側にもある。光が綺麗だった・・
この兄弟の事を知らなくても『 キリル文字 』は聞いたことあるよね、この地方にキリスト教を広めたのはこの二人らしい。
その布教にのために作られたのがキリル文字で、その後の教育発展にも大いに貢献したという・・ここはその拠点だったワケ。
だから畑しかない田舎でも7月5日『 キリルとメトディウスの日 』には巡礼に6万人もの人々が集まる最重要な巡礼地なのだ
何も知らずに連れてこられてパーティーしてたけど、実はローマ教皇も来たことがあるくらいちゃんとした場所だったのだ ww
運良くこのメチャ立派なパイプオルガンの演奏も聴くことが出来た。初めての体験、教会内に響き渡る重響音を全身で味わった
もういいよってくらい何曲も演奏が続いたので最後の方はヘトヘトだったけどね・・教会だし途中で席を立ち辛い www
でも、最後の曲は宇宙を感じるような壮大な曲で鳥肌が立ったなぁ・・教会自体が楽器みたいなもんだからね、凄い楽器だ。
外へ出ると空が暗くなり始めていた・・と言っても日本で言えば完全に夜の時間。20時半頃だ・・この位からやっと暗くなる。
日本より2時間くらい陽が長いんだよね・・迎えの車が来るまでしばらく周辺をぶらぶら見て回ったりしていたっけ・・
ギリギリまで明るいから時間を忘れ、外観は後で撮ればいいやと思ってたら急に暗くなってしまう・・そんな事がよくあった。
この教会の周りにある建物は全部修道院の施設だ。やたらと綺麗に整備された広い敷地という印象だった・・
ま、沼おじさんは日本に帰って来るまでココが何処かも分かってなかったんだけどね・・ヴェレフラトはマニアック過ぎた ww
21時を前にしてやっと街灯が灯った・・周りに高い建物なんて一切ないから、教会のシルエットが夜空に際立って見えた。
巡礼の旅は数十キロから数百キロにも及ぶそうで、そのフィナーレを迎えるのがこのヴェレフラトの教会なんだって・・
遥々旅して来て広大な畑と広い空のなかに、この教会の塔だけがそびえ立っている姿を見たら感動するだろうね www
と言うワケで、何も知らずに連れて行かれたヴェレフラット修道院でパイプオルガン演奏を聴いた時のお話でした。
周辺の写真がまだあるのでまたそのうちにお見せしましょうね、今日はこの辺で・・それでは〜