猫と犬と戯れる南木曽の古民家宿 『 結い庵 』
気がつけば11月か・・そろそろ紅葉の季節だし去年行った木曽旅行話のでもしましょうかね・・まだ続きがあったのね ww
前回『 阿寺渓谷 』を堪能して木曽川の美しい水鏡を眺めて観光レビューは終えましたが・・宿の話をしてなかったんだよね。
阿寺渓谷の割と近くにある『 ホステル・結い庵 』という宿を予約していた・・渓谷から車で17分くらいの山の中にある。
妻が渓谷ではしゃぎ過ぎて靴までビショビショになっていたので、近くに宿を取ったのは正解だった ww
こんな沼おじさんの好きな古民家リノベーションタイプの宿、平屋でこんなにデカいのは過去に養蚕とかやってたタイプかね。
よく紹介している一棟貸しの宿ではなく、ホステルなんで知らない人とワイワイするのが好きな人向けの宿だね・・・
正直そういうのは好きではないんだけど、どうせなら古民家が良かったのと渓谷の近くだったのでここに予約したのだった。
低価格だから外国人に人気みたいで、コロナ渦にもかかわらず沼おじさん夫婦以外は外国人の宿泊客ばかりだった ww
長野の山奥だしね冬は寒いだろう、宿の横にはたくさんの薪が積まれている。到着時はもう陽が暮れていたので見えなかった。
広い土間の玄関、外扉を開けたら猫が一匹入り込んでしまった。アワアワしてたら宿の若い奥さん出てきて猫を部屋に入れた。
どうやら飼い猫らしい・・写真を撮ろうと思ったけど、この日はその後姿を見せなかった・・さて、チェックインしたいけど
とりあえず妻のビショビショ靴を乾かしてもらおう・・チェックイン前から親切に布団乾燥機で対応してくれた、いい宿だ ww
玄関を上がると広々とした囲炉裏の居間。ここは共有スペースだから好きにくつろげる。ぶち抜きで談話ルームも二部屋あった
さっき外で見た薪を使うのかな、薪ストーブが黒光りする古材の床板に馴染んでいるね。味わいのあるいいリノベーションだ。
薪ストーブの上に古い駅の看板が飾ってあった、のどみ?・・いやいや、古いから逆から読むの『 みどの 』だね『 三留野駅 』
三留野駅と言うは現在の『 南木曽駅 ( なぎそ ) 』の事でこの辺の最寄り駅だ。改名されてからホームの看板をもらったのかな
談話ルームの他にキッチンスペースもあるから、自分で料理したければここで出来る。食器類も一通りありそうだね・・
ただし山奥だし材料を買う店が近所にないので、予めスーパーなどで買っておかないと困った事になるよ ww
襖のデザインがシャレとる・・こんなカラフル装飾があちこちに点在していて素敵。横は共有の洗面所、トイレも綺麗だった。
お風呂は黒板に入りたい時間に名前を書いて予約しておく。早いもの勝ち。湯船にお湯を張る場合は200円払う必要がある。
沼おじさんは絶対湯船に浸かりたいので200円払って湯を張った。檜風呂なのも嬉しい。こういうの大事だからね ww
2食付きにしたので夕食はキーマカレーを頂きました。予想外におイモのチップがささったオシャレ料理で美味しかった ww
妻のは何だったか忘れたけど、両方美味しかったよ。確か飲みのもは別料金でその場で払ったような気がする。
この宿は若い夫婦が二人で運営しているんだけど、夕食を食べながら改装当時の苦労話し何かをを聞かせてもらったっけ・・
宿泊した部屋はただ寝るだけのスペースって感じで、特にテレビも何も無く写真は撮っていないけど普通に綺麗な畳部屋だ。
唯一特別な事と言えばコレか・・障子を開けると窓があって、防寒対策のビニールやプチプチが何重にも張ってあった ww
この時はまだそこまで寒くなかったけど、やっぱ冬はとんでもなく寒いんだろうね・・こんなモノも渡された『 あんか 』ね。
沼おじさん初めて見たけど知ってる? 湯たんぽみたく布団に入れてるヤツなんだけど、朝になってもまだ全然暖かいんだな。
どうなってるのか・・もの珍しくて開けてみたら、豆炭という炭が包まれていた。夜に居間の薪ストーブで炭の準備してた。
寒い地域だと湯たんぽ程度じゃ暖かくならないのかね・・おかげでヌクヌクと眠りにつく事ができました ww
その日楽しんだ『 寝覚め床 』や『 阿寺渓谷の阿寺ブルー 』の美しさを反芻しながら・・・いや、ホント楽しかったなぁ ww
翌朝、居間へ向かうとカウンターに朝食の準備が出来ている・・昨日は辛うじて晴れていたが外では少し雨がぱらついている。
目が覚めた時は外からもっと雨音が聞こえていたが、少し雨も弱まってきたようだ・・奥のテラスへ出て景色を見てみようか
このテラスは喫煙所でもあるから昨晩から何度も出ていたんだけど、夜には見えなかった気持ちのいい山々が姿を現した。
旅先で味わう早朝の清々しい青い空気が大好きな沼おじさん・・小雨が舞っているけど散歩がしたくなってきた ww
テラス脇の軒下に昨日の猫ちゃんがくつろいでいた・・可愛い ww 名前なんだったかな、ヨモギとか、草みたいな名前・・
いや、絶対違うな・・もっとシャレた名前だなぁと思った記憶はあるんだけど・・思い出せない・・あぁ、おじさんの記憶力よ
まぁ、それはいいとして・・朝食を頂く前に妻とちょっと周辺を散歩することにした・・コレがとってもいい景色だった・・
その様子はまた別で書きたと思うので、今回は宿の裏庭をぶらぶらしながら景色を見ていこうかね・・ここもいい環境だった。
宿の横、薪が積んであった場所の奥へ進んで行くとデッカいバナナの葉っぱが自由に生い茂っていた。いいね ww
分かりにくいけどバナナの左下に坂道があって、下の畑に降りる道がある。ぶらぶらと気のおもむくまま下へ降りてみた・・
薄っすら紅葉した山々と雑草が生い茂る畑、風に踊る白いススキとアワダチソウの鮮やかな黄色が映える。華やかな秋の色彩
近くに素晴らしい渓谷もあるけど、この宿へ来たら絶対に周辺を散歩してほしい。何もないけど、それ以上の気づきがある。
振り返るとバナナでけぇ・・・家でもバナナを育てているけど、バナナはベランダで育てられるようなモンじゃねぇな ww
右手の巨木が日傘になってジャングルみたいな適度な日差しをバナナに届けているんだろう・・よし、上に戻ろう・・
上に戻ると道はさっきのテラスがあった裏庭に続いている。裏庭も自由に出歩いていいので宿泊の際はぶらぶらするといい。
裏庭には作業小屋やこんな鶏小屋があるんだけど、左隅に一際小さな小屋があるね・・中に何かいる、近寄って覗いてみると
犬小屋やった・・小屋ちっちゃ ww この犬も宿の飼い犬なんだけど、元はこの農家の前所有者から譲り受けた犬らしい。
確か太郎とかそんな名前の犬だ・・老犬なのか吠えもせず甘えもせず、ただそこにいる感じのおとなしい犬・・可愛い。
裏庭からテラスへ上がって宿に入る事も出来る。外国人利用者が多いだけあって、ここで靴を脱いで下さいと床に書いてある。
小一時間ほとたったか・・再びテラスから景色を眺めると空がどんよりし始めて来た。少し気温が上がり朝霧が山にかかる。
ほんの僅かな時間差で景色はどんどん姿を変えてゆく・・普段は気にも止めないそんな変化を感じるゆとりを与えてくれる宿。
宿に入ってバナナとヨーグルト、トーストにコーヒー、ゆっくりと朝食を頂く・・朝は旦那さんが厨房に立っていた。
個人的には一棟貸しみたいな古民家宿の方が好きだけど、ここは周りの環境も含めいてこれはこれでいい宿だなと思ったよ。
また雨が強くなって少し寒くなってきた、扉温泉に寄って帰ろうかという感じだったかな・・駐車場に向かうついでに遠回り。
再び裏庭を通って犬に別れの挨拶・・今度は外へ出て来てくれた・・優しい犬だ、可愛いね、太郎・・多分、太郎 www
と言うワケで、気がつけば11月という事で紅葉が綺麗だった木曽で泊まった宿のお話でした。周辺散歩の景色はまた今度・・
ホントいい景色だったんだよね・・もうちょっとだけつづく・・それでは〜