プラハの不思議なレリーフたち
久しぶりにチェコはプラハの街をぶらぶら・・旧市街の建物は彫刻や装飾がふんだんに施されているから見ていて飽きない。
旅行中、資料的にそんな装飾をパチパチ撮り歩いていた沼おじさん。屋根から外壁、窓に入り口、様々な装飾があるんだけど
それら全てを見てていくとまとめきれないので、今日は入り口の上にある紋章の様な装飾を見ていきましょうかね ww
奥に見える黒々とした塔は『 火薬塔 』・・旧市街はプラハ城の城下町って感じで、火薬塔はその城門みたいなモノだろうね。
火薬塔の下のトンネルは車道だから、その脇のトンネルを潜って旧市街に足を踏み入れた。これは火薬塔と市民会館を繋ぐ橋。
城門だからそのアーチの上にはプラハ城の彫刻があるね、剣を掲げた兵士が門を守っている様子がレリーフになっている様だ。
旧市街からカレル橋を渡った先にある『 マラー・ストラナ地区 』にある立派な教会の入り口にもこんなイカした紋章がある。
このエリアも城下町で旧市街よりは新しいんだって・・こちらも面白いレリーフがいっぱいだったので合わせて見ていこう・・
旧市街に戻って、こちらは旧市庁舎。時計塔展望台の入り口があった建物・・市庁舎だけあって立派なプラハ城の紋章だ。
こういったちゃんとした公共施設にはそれなりに格式のあるレリーフが掲げられるみたいだね、その横の窓にも・・・
城とライオンの紋章が細かい彫刻の台座に収められていた・・良く見るとホント細かい細工がいっぱいで飽きないんだよな。
でも教会や市庁舎に限ったことではなくて、こういった立派なレリーフはその他の普通の建物にも見ることが出来る・・
あっちにもこっちにも・・立派なレリーフだよね。どこで撮ったか定かではないけど、多分『 王の道 』に面した建物かな・・
王の道は冒頭の火薬塔からマラー・ストラナ地区のプラハ城へ続く道だ。王様が通る道なら下手なレリーフは飾れないよね ww
コレが一番カッコよかったなぁ、双頭の鷲に騎士の面があしらわれた一品・・こんなのが入り口にあったら入りづらいね ww
他にも王冠が飾られていたり、曲線の美しいレリーフが一杯・・でも、こんな分厚くて立派なゴリゴリレリーフだけじゃない。
シンプルな薄型レリーフも味わい深い。年期の入った漆喰壁とのマッチングも絶妙、シンプルだけどこれはこれで格式がある
と、ここまではいかにも紋章って感じのレリーフを見てきたけど、変りダネも見ていこう、むしろこっちの方が多いかな ww
今までの王家の紋章みたいなのとはのとはちょっと趣向が違うでしょ。太陽のレリーフだ。よく見ると顔がめっちゃ怖い ww
これなんてレリーフでもなく鷹の完全立体彫刻、もはやオブジェ ww こんなのがチラホラあるからプラハの街は目が離せない
こちらの扉には魚がくっついている・・コレを見ると何となくピンと来るね、昔この建物は魚屋さんのお店だったのかな?
横の壁には魚を抱えたおじさんのオブジェもくっ付いていた。下の文字はおじさんの名前かな魚屋のカプラさんって事か ww
更にもう一つ王冠みたいなレリーフもあった・・ちゃんとしてんだかしてないんだか・・もしや御用達マークだったりして ww
入り口の上では無いけど、建物の角にレリーフが付いているパターンもあった。これはブドウのオブジェだね。なんかいいねぇ
ブドウと言ったらワインだから、酒屋さんだったとか・・その建物の持ち主の職業にちなんだレリーフが飾られているのかもね
旧市街の端っこまで来ました・・カレル橋の前の通りに立つ建物にも角にレリーフがあった。ここは博物館だから紋章系だ。
にしても、角を削り込んでまでレリーフを埋め込むとは・・冒頭とは反対側の火薬塔の目の前だからここがベスポジなんだろう
旧市街を出てカレル橋を進んで行くと、対岸の建物が見えてきた・・橋はしばらくの間、ストラナ地区の街の上を横断する。
橋の上から街を見下ろすと立ち並ぶ建物の間に川が流れていたり、まるでベニスのようだった・・旧市街とはまた一味違う。
そんな中、また入り口のレリーフを見つけた・・二つの太陽のレリーフ。その横にはでっかい石碑みたいなのもあるね・・
石碑には『 ヤン・ネルダ 』と書いてある。全然知らないけど、チェコを代表する作家らしい・・この人が住んでいた家っぽい
有名な人が住んでいた家にはこんな記念碑が飾られる事もあるようだ。カフカも旧市街に住んでたし、作家好みの街なのかな。
カレル橋を越えてストラナ地区の門を潜った先にこんなパンのオブジェが現れた・・これはちょっと違うか・・看板の類?
冒頭の旧市街の写真にも全く同じパンの様なモノが写っている。入り口にアイスクリームの写真があるけど・・パンだよねコレ
関係ないけど、白いドレスの女性はカレル橋で結婚式の写真を撮っていた人だ。アジア人ばかり何組か撮影していたよ。
さて、ストラナ地区特有の坂道を登って行くと、天秤のレリーフがついた家を発見。これも何か職業を表しているのかな・・
天秤だから法律系とか?・・さっきも話したけど職業にしろ何にしろ、そもそも家の戸口にレリーフを飾るのにはワケがある。
今でこそそれぞれの家には『 何丁目の何番地 』と住所が割り振られているけど、18世紀まで住所なんて無かったんだって ww
だからみんな家の目印として趣向を凝らしたレリーフを飾ってたんだね。この象のレリーフなんて一度見たら忘れられないね。
目怖いし・・ある意味「 何丁目何番地 」とか言われるより「 何たら通りの象の家だ 」って言われた方が分かりやすいかも ww
手紙は届きそうもないけどね・・住所なんて当たり前の様にあるモノだと思ってたけど、無い時代もあったんだなぁ・・・
そういうつもりで見てみると、確かになるほど〜って感じね・・住所が無かったおかげで街が賑やかになったワケだ、面白いね
旧市街のレリーフは紋章的なのが多かったけど、マラーストラナ地区のレリーフは庶民的で多様な個性を感じて好きだなぁ。
家は繋がっているのにパステルカラーの壁色はみんな違うし、お宅がそうするなら家はこうだ!みたいな感じがいいよね・・
バラバラでも影響しあって繋がっているんだね、だから一見ゴチャゴチャでバラバラでもトータルで見ると実はまとまりがある
というワケでプラハの不思議なレリーフを沢山見てきましたが、こんなのはホンの一部なんだよね、まだまだ一杯あるよ ww
プラハを歩くときは建物の戸口をチェックしてみるといい、きっと面白いレリーフが目を楽しませてくれることだろう。
家の装飾はコレだけでも無いし、見るモノが一杯ありすぎて大変なんだな ww 出来ることなら全ての道を歩き尽くしたかった
今思えば・・クトナーホラの旧市街でみた民家の壁に張り付いたおじさんの顔もやっぱりこの類だったのかな・・それでは〜