プラハのカレル橋を渡る - 旧市街橋塔とモルダウの流れ
最近橋ネタをやったばかりだけど、今回はチェコはプラハの『 カレル橋 』を渡ります。この橋はプラハで一番有名な橋だね。
今いる場所は旧市街の西側の端っこ、目の前に建っているどす黒い塔は『 旧市街橋塔 』と言うヤツでカレル橋の入り口だ。
これは前回レリーフ特集でも登場した旧市街東側の端にある火薬塔。似てるけど、一緒に作られたモノではなく橋塔の方が古い
このドス黒さもソックリだから、てっきり旧市街の両側出入り口として同時に建てられたモノかと思っていた。橋に戻って・・
純ゴシック様式の旧市街橋塔は橋と共に、ドイツ系ルクセンブルク家の『 カール4世 』が作らせたモノで歴史的価値も高い。
カール4世は神聖ローマ帝国の王にもなった人物。同時にこの地、ボヘミアの王でもある。ここでの名前は『 カレル1世 』だ
カレル橋もこの人の名前が付けられたワケだ・・それは14世紀の話、600年以上も歴史のある橋を渡るなんて感慨深いな ww
この時は早朝だったからかなり人が少なかったけど、昼間は観光客でいっぱいになる。絵描きとか大道芸人とかもいて賑やか。
早朝は結婚式の写真を撮る中国人カップルが沢山いた。さて、カレル橋と言ったら橋の両脇に点々と並ぶ聖人の彫像が有名だね
これは『 聖母と聖ベルナルド像 』一番最初にあったヤツかな、ご覧の通りかなり見応えのある芸術品のガチ彫像なんだよね。
こんなのが全部で30体も並んでいるから、屋外美術館の様なモノだな。何処を歩いてもただの通り道ではないのがプラハ ww
橋の下を流れるのは『 ヴルタヴァ川 』初めて聞く名前かもしれないけど『 モルダウ川 』って言うと知ってる〜ってなるね ww
とにかく最近まで色んな歴史のあったチェコだから、川の名前も色んな呼び方があるんだね、モルダウはドイツ語での呼び名だ
神聖ローマ帝国のずっと前からドイツ文化の流入はあった様子・・でもハーフのカール4世は結構チェコ寄りな人だったっぽい
この橋は『 マーネス橋 』ヴルタヴァ川の穏やかな流れに、川岸の建物が反射して揺らめく・・いい眺め。そら名曲も出来るよ
交響詩 我が祖国 第二曲の『 モルダウ 』・・この曲がある限り、ここへ訪れたことのない人の心の中にもこの川が流れるのだ
そしてこの景色・・ちょうど橋の真ん中辺りだ。対岸のマラー・ストラナ地区の街並みと聖ヴィート大聖堂が近づいてきた。
丘の上に行くほどデカい建物があるから、近いようで遠いのか・・遠いようで近いのか・・なんとも不思議な感覚になる ww
ここには『 洗礼者聖ヨハネ像 』 があった。前にも話したけど、カレル橋は川を越えてから最後の200mくらい街の上を通る。
下を覗けばマラー・ストラナ地区の街を見下ろすことが出来る。橋の横に建つ建物の屋根とか間近に見れるから面白かった。
建築に興味がない人でもヨーロッパの建物の屋根は、煙突とか出窓とかオプションがてんこ盛りだから楽しいと思うよ ww
こんな景色も・・ギュウギュウな街の裏に流れる小川。渋谷川みたいな状態 ww 建物の裏には階段あって川辺に降りられる。
船でも通っていたのか・・昔だからゴミを流していた可能性もある。縁石もあるんだけど低いところは結構ギリギリだね ww
今はそれなりに水量管理もしてるだろうけど、昔は洪水とか結構あったハズだ・・外壁は下まで伸びてるけど部屋はないのかも
マラー・ストラナ地区は傾斜地だからね、下の方は地下なのかもね。にしてもテラスに植木が沢山並んでたり素敵な景色だった
長くなるので今日はこの辺で・・次回は旧市街橋塔の反対側にある『 マラー・ストラナ橋塔 』とカレル橋の歴史を見ていこう
というワケで今日はカレル橋を4分の3くらい歩いたかな、歴史の古い橋だから勉強してみると色々紐付いて面白いモノだね
それでは〜 つづく。