伊豆大島のイカした古民家宿 - 東京梵天
今日は伊豆大島旅行で宿泊した、一棟貸しの古民家宿の紹介をしましょうね。こんな風情のあるイカした古民家宿ですよ ww
場所は島の南東部にある『 波浮 ( はぶ ) 』と言う港町エリア。江戸時代には綱元の拠点として栄えた風情ある町並みが今も残る
ノスタルジックでいい感じの町並みでしょ、手前の黒い建物が今回宿泊する『 東京梵天 ( ぼんてん ) 』の受付だ・・・
前にもちょっと説明したけど、この受付は『 たい焼きカフェ 』でもある ww 中に入って名前を言えばチェックイン出来ます。
東京梵天は東京から移住してきた若いご夫婦が経営している。あ、ここも東京か ww さぁ、ご主人に宿に案内してもらおう
ご主人に連れられ建物脇の小道に入って行った。右手のナマコ壁の建物は『 旧甚の丸邸 』昔の綱元の屋敷跡で見学も出来る。
宿はたい焼きカフェのすぐ裏にあるんだけど、この僅かなアプローチがいい感じでワクワクが止まらない ww
さぁ、宿に到着・・奥に見える建物が丸ごと一棟貸しの宿です。敷地は共有してるけど、左手のカフェの建物とは完全に別棟。
シダが生い茂る素敵なお庭も相まって、ファーストインプレッションから気分が高揚しっぱなしの沼おじさん・・
右側の茂みの奥に車が停まってるでしょ、あそこが駐車スペース。今来た道は車が入れないので、裏の道路から入れましょう。
振り返るとこんな感じ。抜けの良い景色では無いが、綺麗な緑とナマコ壁の古い建物がノスタルジックな雰囲気を盛り上げる。
いくら宿が素敵でも周辺環境がその世界観と釣り合わなければ興醒めだもんね。これは良い場所に目を付けたなぁと思います。
中に入りましょう、3畳の広々玄関がお出迎え。良いなぁ〜 もうすでに良いよ〜 ww 古民家らしさを損なわない良いリノベ。
わざわざ古民家宿を取るのは、まさにこう言う雰囲気を味わいたいからだもんね。モダンリノベよりこう言う方が好きだなぁ。
玄関脇の黒光りする廊下に囲まれた一角は寝室。良いよねこう言う作り、憧れるわ〜 内障子から入る柔らかい光が最高なのね
静かな寝室。廊下の奥には洋式トイレがあった。ちゃんとウォシュレット付きです。夜中でもすぐトイレに行けるから便利。
布団も寝心地が良かった・・枕が変わると眠れない人もいるかもしれないが、沼おじさんは何故か旅先の方がよく眠れる ww
さり気ない布飾りがレトロな建物に華を添える。オシャレだなぁ〜 玄関に入っただけで感動しちゃう沼おじさんでした ww
こちらは居間。奥の四畳半が玄関正面の小部屋・・二人以上の宿泊の場合はそこも寝室になるのかな、間仕切り戸もあるしね。
沼おじさんは荷物置き場にしてました。二人では部屋を持て余す・・でもこの持て余すほどのゆとりが大事なんですよ ww
広過ぎず狭過ぎず、シンプル過ぎずゴチャゴチャし過ぎない。天井高もそれなりにあって適度な開放感、めっちゃ落ち着く。
真ん中のテーブルで食事したり、棚にあった地図を広げて翌日の予定を練ったりしてました。後は畳でゴロゴロしたりね ww
横のくつろぎスペース。ソファーの正面にはTVもあった・・でも、沼おじさんは旅先でテレビをつけることは殆どない。
朝早く起きた時にここに座って、日差しを浴びながらコーヒーを飲んだりするのにちょうど良い場所だ。自然とそうなる ww
居間の奥にはキッチンスペースがある。炊事器具やお皿なども一式揃ってるから自炊も出来る。コーヒーメーカーもあったよ。
こう言う宿に何泊かする場合は、いつも1日ぐらいはご当地スーパーで食材を買ってきて、夕飯を作ったりしている。
この日は波浮港にあった『 港鮨 』から出前を取った。沼おじさんは贅沢して『 伊勢海老天丼 』、妻は普通に寿司セット。
伊勢海老天丼は食いごたえ満点で、ただでさえデカいエビに甘い濃厚ダレがかかっているので最後の方は流石に苦しかった ww
セットでついてきた伊勢海老ダシの味噌汁もかなりパンチが効いている。甲殻類の匂いが苦手な人はちょっと無理かもしれない
キッチンから続く土間には洗濯機もありました。二、三泊なら良いんだけど四、五泊になってくと洗濯機ってありがたいよね。
宿の中はそんな所だけど、もう一つ見てないものがあるね・・お風呂。写真撮り忘れたけど、お風呂だけこの扉の外にある。
一瞬外に出ないといけないのが玉に瑕なんだけど、すぐ横に入り口があるので大した事ではない。お風呂は普通の浴槽だった。
庭に出た。ほんとシダが凄いなぁ・・雨上がりだったから、しっとりと深い緑が鮮烈だった・・素敵なお庭だよね。
濃厚な緑の中に紫陽花やアガパンサスっぽい青いユリが、チラチラと見え隠れする。赤い実が付いている木は『 サンゴジュ 』
拡大すると実ではなく、柄が赤いのね・・この赤い柄が珊瑚みたいだから『 珊瑚樹 』というワケ、実も秋には真っ赤になる。
椿もそうだけど、こう言った葉っぱがツヤツヤした木は潮風に強いと言うから、防風樹として植えられているんだろう。
地面にも注目して頂きたい。黒いでしょ、これスコリアなんだよね ww 多分、裏砂漠のスコリアを敷き詰めたんだろうね。
火山島ならではのワイルドな庭。それでいてこれだけ綺麗に見えるのは、ちゃんと手入れをしている証し、ワイルドで繊細。
屋内は禁煙なので、タバコを吸う人は軒下のテーブル席で一服できる。ここで庭を眺めながら一服していると猫がやってくる。
それもかなり高い確率で・・何処からともなく現れて、気がつくと足元に座っているのだ・・この宿には看板猫がいるんだな。
この子ね、波浮散歩シリーズで登場した『 あんこ 』です。飼い猫なのか半野良なのか・・とにかく人懐っこくて可愛いぬこ。
大体たい焼きカフェの前の通りか、宿の庭をウロチョロしているので必ず戯れることができるでしょう ww
さて、夜になるとお庭がライトアップされてコレまた素敵な雰囲気になりました。色々楽しませてくれるねぇ〜 ww
黄色く光ってる扉が洗濯機のあった場所。その引き戸のすぐ横に小窓がついた扉があるでしょ、そこがお風呂の入り口です。
光が綺麗だったので、小道まで出て木々の隙間から宿を覗いてみた。こんな場所でのんびり過ごせるなんて最高でしょ ww
朝になると頼んでおいた朝食たい焼きが届いた。ハネがデカい ww お供は『 明日葉カフェオレ 』どちらも美味しかったよ。
明日葉は伊豆大島の特産品。今日摘んでも明日には芽が出ると言うほど強い植物。農作物栽培の難しい火山島の強い味方だ。
もう一つ『 明日葉たいやき 』ってのがあって、これが美味いんだ。面白いのが冷蔵庫に入れられて販売してるから冷たいの。
中身がなんだったか忘れたけど、とにかく皮がモッチモチで冷んやりしてめちゃウマでした。夏とか行ったら絶対食べてね ww
この日は朝方だけ青空が見えていた。早朝の光を浴びると、お庭もまた違った表情を見せる。そんなささやかな変化を楽しむ。
軒下のテーブル席で一服しながらぼんやり過ごす喜び、タバコが美味い ww 何と無くしゃがみこんでシダの奥を覗き込んだ・・
明け方まで雨が降っていたのか、ツワブキやヤツデの葉が艶めいている。そこにゼフィランサスの花が一輪。シャレとる ww
撮影していると宿のご主人がやって来た。もうすぐチェックアウトだ・・最後に少しおしゃべり・・移住の話や今後の予定・・
晴れてたから海遊びしたいと言うと、海開き前だったから心配して一緒に行ってくれると言う。荷物も置いといていいよ〜って
海遊びしている間にチェックアウト時間は過ぎていたが、さらにもう一つ行きたかった隠れスポットに案内してもたっらりして
色々世話になったなぁ、帰って来たら宿の掃除の真っ最中だったが、砂まみれだったので風呂場のシャワーも使わせてくれた。
ここで外から風呂場にアクセスできる利点がやっと分かったよ ww 最後にご主人と店の前で記念撮影して波浮を後にした・・
のんびり出来て楽しかった、あんこの母猫メープルさんも大あくび ww この子も何処かに居るから、付近を散歩して探してね。
宿なんて風呂入って寝るだけと言ってしまえば、まぁそうなんだけど・・でも、宿の良し悪しで旅全体の気分も変わってくる。
たまに食事はめちゃ美味いけど部屋は下宿アパートみたいな民宿に泊まるんだけど、その翌日はなんか気分が乗らないんだよね
普通のホテルだとつまらないと思ってそうしてたんだけど、食事が美味い程度ならホテルの方が良いと最近は思う様になった。
その点、一棟貸しの古民家宿はハズレが殆どない。色んな古民家宿に宿泊したけど、そんな日は何故か気分が良いんだなぁ ww
『 旅の宿はワクワクの一つであるべき 』・・と言う格言を残してこのお話を終えたいと思います ww
と言うワケで、伊豆大島は波浮の素敵な古民家宿の紹介でした。良い宿だったのでチェックしてみてね、それでは〜