たった1時間に凝縮された景色の移ろい
まだ薄暗い早朝から横浜郊外にある『 寺家ふるさと村 』をぶらぶらしていたあの日・・やっと朝日が昇ろうとしていた・・・
足元では刈り取られた田んぼの稲や雑草たちが夜の冷たい空気に冷やされ霜に覆われている・・とても寒かったハズだ www
9年前だから覚えていないけど、今より寒かっただろう。虫もいないこの季節になぜ日の出前からぶらぶらしてたのかも謎 ww
もしかしたら新しいカメラやレンズを試したくてウズウズしていたのかもしれない・・このレンズは結構マニアックだからね。
霜で真っ白になった雑草が可愛い・・しかしまぁ毎晩こんなに氷漬けになってよく枯れないね、大地に根を張る植物は強いな
次第に低い角度で差し込む朝焼けの真っ赤な日差しが木々を照らし始めた・・紅葉し色付いた木々は尚赤く、冬が燃える・・
朝一番に差し込む光の色、ほんの僅かな時間しか見られない色・・太陽はグングン昇って冷え切った森を暖かい光で包み込む。
木々は眩しいほど黄金色に輝き視覚から身体を温めてくれる・・ホントにちょっと感覚が麻痺して暖かく感じるよ www
太陽の角度はさらに高くなって霜で覆われた田んぼに差し込んだ・・温められ溶けた霜は薄霧となって辺りに立ち込める・・
霧は木々の隙間から差し込む光芒を生み出した・・目くるめくスピードで目の前の景色が変化してゆく、早朝の景色の移ろい。
撮影しているレンズは 70年前のオールドレンズだから逆光に弱くフレアが出やすい・・でもソレも逆手に取れば味になる ww
あえて今オールドレンズを使うならばと、レンズフレアもハレーションも盛大に取り込んで撮影を楽しむ沼おじさんでした。
暖かな光に満ちた霧の中を歩いていると、自分も光に包まれている様な気分になってくる・・早起きした甲斐があるね ww
陽が落ち着く頃になると散歩する人々も現れ始めた、まだ少し薄霧が残っているけど、これも1時間も経たずに消えてしまう。
光のエンターテインメントもそろそろお終い・・冷え冷えの時間からぶらぶらしてたから2〜3度気温が上がるだけで暖かい ww
しばらく余韻を楽しみながらブラブラと撮影・・・・オールドレンズのフンワリした描写と朝の空気感がマッチしてるね ww
この刈り取った稲のたばね方が好き・・蓑を纏った人が沢山集まってるみたいだよね、この時期ならではのふるさと村の景色。
そう言えば白川郷なんかの茅葺屋根に使うススキもこんな形に束ねてたなぁ・・あれはもっと巨大だったけど www
これは別日に撮った写真だけど冒頭の日の出からちょうど1時間後、7時半くらい・・霧もすっかり晴れて紅葉が鮮やかだ・・
『 四季の移ろい 』もいいけど『 早朝1時間に凝縮された景色の移ろい 』なんてのもなかなか面白いモノだと思う沼おじさん。
すっかり寒くなってきた今日この頃だけど、たまに早起きして散歩すると楽しい事を思い出した・・と言うお話でした www