祖谷川のエメラルドグリーンの正体は・・
さて、昨日の続きです・・・かずら橋を渡って左にちょっと進むと川に降りる階段が2箇所ありました。
実はこの旅行には『 石拾い 』というサブテーマがあったのだ。本当はここ徳島県のゴロゴロ海岸と呼ばれる海岸で真丸の石を
探したかったんだけど・・・時間が無かったのでこの祖谷川で石を愛でることにしたのでした www と言うのも・・・
妻が自然の鉱石系の石が好きで何年か前に『 ひとりで探せる河川や海辺のきれいな石の図鑑 』と言う本を買ってあげたんです
この本に徳島県の吉野川の河原の石が載っていたのだ・・この祖谷川は吉野川の支流にあたるので同じような石が見られそう
と言うわけで・・二つある階段の一つ、小さな石がゴロゴロした狭い河原に降りた沼おじさん夫婦。
そういえば前日までずっと雨だったけどこの日から天気が良くなったんです www 傘さしてかずら橋渡るとかヤバいデスね
狭いとは言っても十分石の観察はできそうだ・・・そしてここで PLフィルターの存在を思い出した沼おじさん www
水面の反射を除去できる・・あぁ、ちゃんとつかう場所があってよかった〜 別に風景写真でも使えるし、持ってると使えるね。
さて、本題へ・・緑色の石がいっぱい・・・普通、エメラルドグリーンとかめっちゃ青い綺麗な川って光が水に吸収されて
特定の光だけが川底に反射して綺麗な色に見えるみたいな感じだよね・・でもこの川のエメラルドグリーンってこの石のせい?
石の色だけじゃないにせよ、かなり直接的に影響してそうだよね。うん、たぶんそうだ・・と適当な事を言う沼おじさんです。
河原で乾いてる石は川の水のミネラル成分のせいか白っぽく粉がかっているけど、水に濡れると緑色が濃くなる。
この下の細長い石が多分『 緑泥片岩 』と言うやつかなぁ・・ミルフィーユみたいに薄い石が重なって出来た面白い石だ。
上の小さい方は黄緑色が混ざってるね、右手に転がってる丸い石も黄緑色だ。これらは『 緑簾石 』を含む『 緑簾片岩 』かも
こんな緑色の石の地層が削れて出来た川なんだね・・・せっかくだしかずら橋に来たら河原に降りて石を観察してみるといい。
そしてもう1箇所の階段はこの『 琵琶の滝 』の下・・結構立派な滝です・・かずら橋のすぐ近くだから見忘れないように
こちらの階段を降りるとさっきとはまた違う荒々しい祖谷川をみる事ができますよ〜
巨大な岩がゴロゴロした岩場だ・・すぐ近くなのに岩のせいで流れが激しい。右手対岸に見える岩・・緑色してるでしょ
手前の岩は緑色に見えないけど、成分が違う岩なのかなぁ・・・さっきの方角を振り向くと削られた地層がよく分かる。
この地域には大歩危 ( おおぼけ ) 小歩危なんて名前の渓谷があって・・もっと荒々しい岩肌をライン下りで見る事ができる。
右手に泡立って見えるところは琵琶の滝から流れてきた水だ。ここへ降りてくる時、おぉ、下から滝が撮れるじゃんと思って
わざわざ水の中に入って見てみたが・・左横にブルーシートを被った古い建物があって絵にならなかった・・・
沼おじさんがそんな事をして足元をびちゃびちゃにしている間に、妻が一人で激流を眺めて黄昏ていた・・・
これが冒頭の景色、かずら橋を下から眺める事が出来る。昨日はかずら橋が主役だったけどこちらから見ると川が主役だね。
実はかずら橋の奥にもう一つ車の通る橋が重なってるんだけど、ギリギリ隠れてるかな www
と言うワケでかずら橋の下を流れる祖谷川で石を愛でる沼おじさん夫婦でした〜 良いところだったので行ってみてね。
宿の辺りも良い景色だった・・写真もありますが一先ず先へ進みましょう。