大歩危峡の青石張りの歩道
四国旅行で徳島県の『 かずら橋 』へ行った時に『 大歩危・小歩危 ( おおぼけ・こぼけ ) 』 と言う変な名前の渓谷があった。
川沿いにあったレストランの駐車場から下を覗くと、吉野川の両岸にゴリゴリの地層のような岩が斜めに張り出していた。
ボートも停まってるね・・レストランに『 舟下り 』と書いてあったから、その乗り場だろう・・一旦場所を確認・・・
この『 レストラン大歩危峡まんなか 』は『 観光遊覧船 』乗り場も兼ねている様でこの建物は渓谷の下の方まで伸びている。
今回の話ではココが重要なポイントで・・ここの駐車場からでもこんなふうに十分に大歩危峡を覗く事が出来るんだけど・・
何か右下に『 青石張りの歩道 』があるんだよね・・下の歩道に降りてあのゴリゴリの岩を近くで見たくなった沼おじさん。
妻がレストランのトイレに行ってる間に降りる道を探したんだけど、これが全然見当たらない・・どうなってんだ?
と、そこへ妻が戻って来てレストランの中に階段があって下に降りれそうだったよ、と教えてくれた・・中にあったのか・・
おかげで無事下の歩道まで降りてくることが出来ました ww 要は遊覧船乗り場へ行く道を降りて来たワケですね・・でも・・
階段を降りたら船乗り場へは行かずに脇に進んで行くと、青石張りの歩道へ出ることが出来ます。まぁ、行けば分かるよ。
凄い荒々しい岩の景色、確かにここを舟下りしたら気持ち良さそうだ・・船には乗らないけど、ちょいと河岸を歩いてみよう。
ここ辺の岩なんて凄いよね、下まで降りて来た甲斐があったわ www この不思議な模様の岩は『 岩礫片岩 』と言う貴重な岩。
歩道の脇に説明文が彫られた石碑がありました・・2億年も前に海底で海洋プレートに押しつぶされて出来た岩だって・・
だからこの辺の河石はペリペリ剥がれるよな薄っぺらい石だったんだな・・その塊の岩がココら一帯に露出しているワケだ。
この『 岩礫片岩 』は大歩危と埼玉県の長瀞 ( ながとろ ) など限られた場所にしか地表に露出していない貴重な学術資料。
国の天然記念物にもなってるみたいよ、そう言えばかずら橋の下を流れていた『 祖谷川 』も似たような岩が露出していた・・
左の写真が『 祖谷川 ( いやがわ ) 』ね、旅館のデッキから撮りました・・祖谷川は『 吉野川 』に繋がっていて割と近い場所。
露出の程度こそ違えど似たような感じだね・・多分この吉野川にも祖谷川で見た青緑色の石が川底を埋め尽くしてるんだろうな
川の色も一緒だもんね、水がエメラルドグリーンなのはその『 青緑の石 』のせいだと思われる・・・
歩道の端っこまで来て川岸に降りてみた・・ココから先はそれ程岩が激しく露出していないね、見所に歩道を作ったんだろう。
でも気持ちがいい景色だ・・この右手に上に登れそうな道があったんだけど、草がボウボウで道も歩けるのか微妙な感じだった
レストランの階段で上り下りするのが無難。無駄になる可能性がある努力はしないのがおじさんとい言うものだ・・戻ろう ww
水流の激しそうな場所もあって舟下りも楽しそうだな・・ま、またいつか機会があったら乗ってるのもいいかもね。
最後に、この『 青石張りの歩道 』を歩いてみて一番気に入ったのは左の岩に見える小さな小さな湧き水の滝だった・・・
斜め入った岩礫片岩の継ぎ目に沿って流れ落ちる湧き水・・よく見ると上の方で三つの水流が一つになって流れ落ちていた。
とってもか細い滝だけど・・この大歩危ならではの滝って感じで味があるじゃない、と思う沼おじさんです www
んなワケで『 大歩危峡の青石張りの歩道 』を歩いてみたと言うお話でした。この辺に来る事があったら下へ降りてみよう。