鎌倉 極楽寺散歩
ここは前回来た時は夕方で閉まっていた極楽寺の参道だ。今日は久しぶりに鎌倉の極楽寺の町をぶらぶらしましょうかね・・
この前は極楽寺の駅を出て左方向、切通しの坂道を通って長谷まで下っていった。今回は逆の右方向へ下って行こうと思う。
極楽寺の境内もぶらぶらするけど・・その前にこの日最初に立ち寄った長谷駅の近くにある洋食レストラン『 カロ 』で昼食。
デミグラスハンバーグとナポリタンを注文。昔風って言うの? 苦味の強い真っ黒系のデミグラスソースが癖になるハンバーグと
トマトスパ感強めのうまうまクリーミーナポリタンでした。多分このデミグラスソースは子供だと泣くと思うよ ww
浅草橋の『 大吉 』だったかな・・同じ様なコクのある苦めのデミグラスソースだった気がするが、どちらも大人の味である。
さて・・カロで腹を満たし、お店の前の道を山の方へ進んで行くと極楽寺に繋がっている。前回と逆方向へ歩いて来たワケだ。
山の上まで来ると赤い橋を渡り、イカした駄菓子屋さんの向かいにある極楽寺の門を潜った・・とりあえずお参りしておこう。
参道脇にオレンジ色のヤマユリが咲いていた。普通は白いけどね、オレンジ色のヤマユリは『 オニユリ 』って言うんだって。
参道を抜けると立派なサルスベリの老木が植えられたお庭が現れる。境内は広くはないんだけど、このお庭はとてもいい感じ。
ここにもオニユリがいっぱい咲いてるね、きっと季節ごとに色んな花が咲いて来る度に違った景観を見せてくれるのだろう。
お参りを済ませ散歩を開始・・駅前から右に曲がって坂道を下りてくると、こんな十字路に差し掛かる。ここは『 針磨橋 』
どこが橋って思うだろうけど、横断歩道の下辺りに川があるのね・・この極楽寺川に架かる鎌倉十橋の一つなんだって。
まぁそれはどうでもいいんだけど・・この細い家を目印にして十字路を左に入っていった、ただ何となく入っただけだが・・
その先を更に適当に進んで行くと、緩やかに蛇行する長い階段道が現れた・・何かいい雰囲気だったので地図も載せておこう。
極楽寺から続く赤い点線が今回の散歩道ね。途中の青い点線が階段道。地図を見ると家が多いが、緑に隠れてそんなに見えない
緑色の点線は『 カロ 』から登って来た切通しの坂道。緑の道も赤の道も先の由比ガ浜で合流するから、一周コースって感じ。
さて、階段を登って来た・・階段の脇には民家が点々と建っているので途中途中に踊り場の様なスペースがあるんだけど・・
多分その前の家の人が置いたであろう置物やベンチが、この階段の雰囲気に良く合っていて何かいい感じなのよね ww
時期が違うけど紫陽花も生えていし、謎の南国植物が点在してたりで面白い階段だった。こういう道に出会うと気分がいい。
階段が少しウネって先が見えない感じも、何気にいい雰囲気を演出していたんだと思う。景色に変化のあるいい散歩道だ ww
でも更なる変化が立て続けに待っていた・・階段を登りきって、ふと横を見たらその先に海が見えた・・おぉ、いいねぇ
海の奥に見える町は逗子辺りかな、三浦半島の付け根・・これぞ鎌倉の良い所だ、山と海両方楽しめるんだから ww
思うがまま海に惹きつけられ歩いて行く。ここから下り坂になっている様だ・・地図ではここが極楽寺の端っこらしい・・
よし、ここから海を眺めなら下って行くことにしよう。今でこそ分かるけど、この時は何処に居るんだか分かってなかった ww
坂道から鎌倉の海を一望出来た。ええやんええやん ww こんな道があったとは適当にぶらぶらした甲斐があったと言うモノだ。
そのまま横目に海を眺めながら坂道を下って行った。まだ坂の上だけど、この辺から『 坂ノ下 』エリアになるみたいね。
坂道は単調だけど左は山、右は海、遮る物もなくスカッと抜けた空が清々しくも眩しい。電柱に巻きつく葛の葉っぱも光輝く。
そう言えば葛の葉っぱって色んな形があるね、これは丸っこいけど三又型の葉っぱのヤツもある・・まぁ、どうでもいい話だ
雲一つない真っ青な空には白い月がポツンと一つだけ浮かんでいた・・それで十分、人は多くを望みすぎなのだ・・と・・
煩悩にまみれ欲深い沼おじさんは思った・・だからと言って何が変わったワケではない。欲深くても思うことは思うのだ ww
坂の下まで降りてきた。もう由比ガ浜が目の前だからかな・・何でもない路地に海辺の町感が漂う・・石垣のせいかしら・・
鎌倉駅から極楽寺とは反対側の材木座に『 山と道 』というアウトドアの服のお店があるから鎌倉へ来ることが多いんだけど
その時も由比ガ浜へ足を延ばす事が多い沼おじさん。せっかく近くに砂浜があるならついでにぶらぶらしたくなるよね ww
って事で由比ガ浜の砂浜をぶらぶら。砂浜によくこんな小さな穴が沢山空いた石が転がっているのを見た事がないだろうか・・
これ波でこうなったのかと思ってたけど、実は『 イシマテ 』という貝が穴を掘って住み着いていた跡なんだって ww
とは言え、この石は泥が固まったモノで、力を入れれば素手でも割れるくらいの固さだ。でも貝の仕業とは知らなかったな。
ちっこいガニもいました・・子ガニなのかこういうチビガニなのか、ちっこすぎて拡大しても実態がよく分からない。
別に海遊びに来たワケでもないので、川の河口で砂浜が分断された辺りで道路へ上がった・・いつもそんな感じで帰路に着く
歩いて来た道を振り返る・・海向こうに見える山が極楽寺エリアで、丁度真ん中のくびれている場所が海を一望した坂道だ。
歩けば歩いただけ景色が変化していくから、気がつくと随分な距離を歩いていた・・でも全然苦にならないんだな、楽しい。
後ろの店の巨大なガラス窓には由比ガ浜の景色が反射して写っている。ここからの帰り道はいつも一緒になってしまうんだけど
鎌倉の新しい散歩道を開拓できて大満足の沼おじさん ww ただ住宅街を歩くだけだけど、極楽寺の道はいい散歩道だったよ。
また今度行った時は新しい道を歩いて見たいと思っている、結局貪欲な沼おじさんでした ww それでは〜