現実の壁
上野の不忍池から東京大学方面に登っていく坂道の途中にある『 旧岩崎邸庭園 』 明治に建てられた三菱 第三代社長の邸宅だ。
駒込の旧古河庭園や、代官山の旧朝倉家とか・・東京にある古いお屋敷をブラブラついでに巡っている沼おじさん。
この日は不忍池の近くの『 十三や 』と言う櫛屋さん用事があったんだけど・・その後、ふと思い出してここへ流れ込んだ。
ところが・・重要文化財につき外観は撮ってもいいんだけど、館内の撮影はNGだって・・ちょっとテンションが下がる ww
まぁ、それでもやっぱりお屋敷見学は楽しい。でも言葉で説明してもつまらないので、外観ネタを一つ。塀に紋章があるでしょ
このマークは岩崎家の家紋『 三階菱 ( さんがいびし ) 』だ。三菱のマークはこの家紋の三つの菱形を組み替えて出来ている。
岩崎家は土佐にあったから、土佐藩主の家紋『 三ツ柏 ( みつがしわ ) 』がそのデザインの一番のベースになっているようだ。
三菱が『 三菱 』であって『 岩崎 』でないのは、こんな家紋があったからなんだね・・そんな、トリビア話でした ww
旧岩崎邸の前の坂道を下って行くと、眼前を壁の様に埋め尽くす無骨でレトロなマンションがある。『 湯島ハイタウン 』だ。
無機質な壁に無尽蔵に整列する室外機・・デザインに一切の遠慮を見せないこの淡白過ぎる組み合わせは、むしろ強烈。
築50年くらいのマンションで、これが A棟の裏側。横に並ぶ B棟に至っては全面の壁がこんな感じで凄いの・・存在感・・
さっきまで夢でしかない豪邸の中にいたのに、出てきていきなり現実の壁が立ちはだかる・・そんな感じなんだよなぁ ww
でも場所は不忍池のすぐ横・・ここに住むのも結構なモノだ。人の暮らしも様々だなぁと、つくづく思う沼おじさんでした。