大観音と廃墟
夕暮れの空に観音様のシルエット・・この前の黄色いタンクの写真を探していたら同じフォルダにこんな写真があった・・・
ここは『 大谷石 』の産地、栃木県の大谷町にある『 大谷公園 』だ。鉱山のタンクを見た日にこんな所にも来ていたようだ。
公園といってもここはもともと大谷石の採掘場で、公園を取り囲む凝灰岩の岸壁にはこんな採掘跡がそのまま残っている。
四角く人工的にくり抜かれた岩壁に、蔦が木がしがみつく様に生えている姿が印象的だった・・・
この辺りの採掘場は江戸の中期から本格的に採掘が始まり、地下の採掘場も含め昭和60年代まで掘り続けられていたそうで・・
その『 地下採掘場 』を見学出来たみたいなんだよね。この時それを知らなかったのか時間的に閉まってたのか、覚えていない
この公園内にあったのが、太平洋戦争の戦没者の慰霊に造られたというさっきの観音様なんだけど・・コレが結構でかい ww
高さ 27m の『 平和観音 』ここは大谷石の採掘場だからそのままその場にあった凝灰岩の岩壁から削り出して出来ている。
脇に展望台があって観音像の肩のあたりまで登る事が出来る・・多分そこから撮ったのかな・・こんなイカした廃景が・・・
ホテルかなんかの廃墟みたいなんだけど・・夕暮れの空気と周囲にボコボコと突き出た岩壁が禍々しい雰囲気を助長していた。
コレは観音様の横側の景色・・流石に観音様の正面の景色はもっといい景色だったろうけど・・
そちらの景色は撮ってもないから覚えていない・・廃墟好きの沼おじさんにはこちらの方が絶景だったのだろう www
廃墟となって汚れ朽ちていく建物の壁が周囲の岩壁と徐々に一体化しているようで面白いね・・さて、地下の採掘場でなくても
観音像のある地上採掘場跡も切り抜かれた岩壁に取り囲まれてそれなりに面白い景色だった・・写真撮ってないけど・・・
このお隣には岩壁にめり込むように建てられた『 大谷寺 』があって、そちらもついでに見に行った様な記憶が薄っすらある。
平安時代に造られた日本最古の石仏『 大谷観音 』もあった様だが・・それも覚えていない・・写真撮ってないからね www
別にオススメだから行ってみて〜と言う話ではないが『 大谷資料館 』と言う地下採掘場の見学はしてみたい沼おじさんです。
カナダ滝 - ナイアガラフォールズ
ナイアガラフォールズにもう一つある『 アメリカ滝 』は以前お見せしたけど、こちらを出すのを忘れていた沼おじさん www
ナイアガラの滝といったらこの滝だよね、こちらは『 カナダ滝 』という名前。旅行に行くまでアメリカ滝の事は知らなかった
アメリカ滝の方は実際はもう一つ『 ブライダルベール滝 』の二つに分かれるから、厳密に言うと3つの滝がある事になる。
今回は『 カナダ滝 』を見ていこう。引いて全体を写すとデカすぎて逆に迫力がなくなるけど 、寄って見るとやっぱ凄い水量。
落差 56m で幅 675m もあるから実際この目の前で見ると壮観だった。これだけの水量が落ちるから滝壺の深さは 55mもある。
横の断崖に地層が見えるね・・この断崖の上部30m は固い石灰岩だけど、下部は柔らかい土砂や粘土が固まってできた頁岩。
『 頁岩 ( けつがん ) 』って聞きなれないけど『 シェール 』と聞けば馴染みがあるよね・・この柔らかい下の方から侵食されて
巻き上げられた土砂が上の石灰岩を少しずつ削っていくんだって・・今は滝の手前のダムが水量を調節して侵食を防いでいる。
滝の奥に見える橋のようなものがコントロールダム。以前ちょっと書いたね・・カナダ滝の前では記念撮影する人で一杯だった
でもギュウギュウではないから割と落ち着いて見たり撮ったり出来たよ。滝から巻き上がった水は降ってくるけどね ww
カナダ滝の周辺は常に軽い霧雨状態だから、カメラにはタオルを巻いて歩いていた沼おじさんでした。
この辺りは『 テーブル・ロック 』と呼ばれ 18世紀半ば頃から観光地として人気だったんだって・・・
よくアメリカ映画でハネムーンにナイアガラへ行くってネタが出てくるけど、これも 18世紀から続くものらしいよ www
でもコントロールダムが出来る前は年間1m も滝が後退していたって言うから、昔の景色とは全く違うのかもしれない。
滝の横に石造りのイカした建物が・・多分初期の発電所で、裏手を散策した時に近くで見たけど使われていない様子だった。
まぁ、これだけの水量から得られるエネルギーは捨て置けないですからね・・発電所に関する事はまた別で書こうかな・・・
ん〜、いい建物だ・・ここには例の難破船も写ってます・・こちら側から撮ってた時は全然気がつかなかったよ www
それより流れ落ちる水の色がエメラルドグリーンで綺麗ね、結構光の具合で色の印象が変わるからその変化も面白かったな。
あと、虹ね・・常に霧が巻き上がっているから滝壺に高確率で虹が発生する。船が写ってるけどコレにも乗ったんだよね・・
『 ホーンブロワー・ナイアガラ・クルーズ 』っていうアクティビティなんだけどコレが最高だったんだ www
写真の船は青いカッパの人が乗ってるからアメリカ側の船、カナダの船は赤いカッパでした。コースは同じで滝壺に突っ込む。
びしょ濡れになるけど最高に気持ち良い。ソレに関してもまた別で書こう、一眼カメラが使えなかったから写真はアレだが・・
よく見ると二重の虹だね・・それよりアメリカ滝もそうだったけどカナダ滝は立ち上がる霧が更に濃くて写真が撮りにくい ww
しかし滝も見る場所によって横幅の印象が変わるな・・カナダ滝が『 U字型 』なのは知ってると思うけど・・・
この滝はちょうど上を流れるナイアガラ川が90度折れ曲がった所にある・・だから実際ここへ来て『 U字 』の深さに驚いた
テーブルロックの低い手すりのすぐ下には川の水が滝壺に流れ落ちていく側の様子もみれるんだ ww これも不思議な感覚。
日本で滝を見に行ったら大体下から見上げる事が多いもんね・・そもそも滝を見下ろすってのが新鮮だったのかもしれない。
でも結界的に言うと、船に乗ったり滝のすぐ下に出られるトンネルから見上げてみたりしたおかげで満喫出来た気がする。
そんなアクティビティに参加していたら陽が暮れてきた・・陽が傾くとグリーンが濃くなって水面の表情も荒々しく見えるね。
この時間ならまだ水量は変わってないと思うけど、夜間はダムで水量を減らしているらしい。でも夜は夜で見所がある・・・
その辺もまた別で書こう・・ナイアガラの滝には観光からエネルギー事業と色んな側面があるからまとめて書くと長くなる ww
最後に、翌朝ホテルの窓から見えたカナダ滝は水温と大気の気温差で物凄い水蒸気が立ち上っていた・・噴火口みたいね www
そういえばカナダの日の出は日本よりだいぶ遅かったなぁ。日没は同じくらいだったけど、7時くらいでやっとこんな明るさ。
この日は午前中天気が悪かったのもあるが、天気がいい日でもこんなもんだった気がする・・早起きしても真っ暗って感じ ww
さて、とりあえず今度は『 遊び 』の部分、このクルーズの様子でもお届けしましょう。っていつになるかわからないけど・・
と、いうワケでナイアガラフォールズ『 カナダ滝編 』でした。それでは次回 『 ナイアガラ・クルーズ編 』をお楽しみに〜
ズリーンの消火栓景 - チェコ
カエデかな、こんもりと背の低い木の下に赤い消火栓がポツンと立っていた。消火栓も国によって微妙にデザインが違うものだ
実は消火栓も好きな沼おじさん・・別に海外じゃなくても旅先なんかで見つけるとよく撮影しているんだよね www
この前紹介した『 石炭火力発電所 』の冷却塔をバックに佇む消火栓もありました・・塗装の劣化も味わい深い。
ここチェコはズリーンの工場街は特に消火栓が多くて気がついたら沢山撮っていた。せっかくだから今日は消火栓特集でも ww
基本的にはこんな形の消火栓が一番多かったから、この辺がチェコのスタンダードタイプなのかな・・・割と無骨な感じだ。
赤煉瓦の工場街を横断する貨物線路・・もともと靴工場だったから倉庫に直に素材を運び込んだり出来る様になってるのね。
この工場街は現在のズリーンという街の基礎を築き上げた中心地だった。かなり奥の方まで工場街は続いている・・・
線路脇の倉庫の前にも消火栓が・・ ちょっとだけ形が違うが『 16 』と書かれているね、さっきの消火栓は『 22 』でした。
多分この工場エリアでのナンバリングだと思うけど、それだけ一杯あるってことだよね・・・
工場街ってのはそういうモノなんだろうけど、こういう『 ザ・消火栓 』ってのが点々と立ち並んでるのがいい感じだった ww
しかもこの無骨な赤煉瓦の工場街にって所がまたいいじゃない。ここの写真もまだ沢山ある。こんな場所そりゃ一杯撮るよ ww
まだ消火栓の写真があるけど他の街なのでまた今度お付き合いください・・チェコだけじゃなくカナダのもあるんだよね。
と言うワケでズリーンの消火栓景でした・・今度はどの街の消火栓かな www
イエロータンク
友人と栃木の山奥をドライブしていると、イカした巨大タンクがズラ〜っと並んでいるのを発見した沼おじさん・・・
80年代から使われていない石灰鉱山の施設跡みたいなんだけど、ド派手な黄色が青空に映えてやたらと目を引く遺物だった。
タンクがナンバリングされているのが可愛い・・山道でみる鉱山施設やコンクリート工場の設備とか好きなんだよね www
だいぶ前の話だからうろ覚えだが・・たしかこの周辺は普通に稼働している鉱山施設があったと思う。いや、それより・・
ここで撮った写真が他にもあったハズなんだけど・・別のカメラで撮ってた様でどこにデータがあるのかわからない www
最近古いデータを年代別に整理している所だ。色んなファイルに入ってて重複してたり、やり始めると結構めんどい・・
でも思い立った時にやらないと更にワケわかんなくなるからね、そのうち出てきたら他の写真もお見せしよう。
狭間
ビルとビルの狭間好きの沼おじさん・・新宿のラーメン二郎へ行く途中に見逃せない『 狭間 』を見つけてしまった・・・
こんな狭間のごちゃごちゃ感がたまらないんだな・・通りから一目見ただけで凄い密度だ。これは入らずにはいられない www
狭間好きとは言っても汚ねえなぁとは思うよ ww 飲食店街の裏とかね、表は綺麗なのに何故にこんなに裏は汚いのかとか思う。
でも、こんなゴミと汚れにまみれた汚い裏側の世界においてもある種の構成を満たせば魅力的に感じてしまう不思議・・・
まぁ変と言えば変な話だが、また当然と言えば当然・・惹きつける様な魅力というのはギリッギリのバランスの狭間にある。
一歩間違えば真逆の印象を抱きかねないギリギリの境目だ。万人ウケはしないが刺さる人にはめっぽう刺さる・・・
だからこんな汚い狭間でも奥の奥まで行ってしまう沼おじさん ww この後に行ったラーメン二郎も似た様なモノだな www