ボヘミアンラプソディ
プラハの街に明かりが灯り始めた・・チェコは 21時くらいまで暗くならないから街灯が灯るって事はそれなりの時間だ。
そんなせいもあって旧市街広場のあたりは時間を忘れた人々が夜遅くまで楽しんでいる・・沼おじさんもその一人だった www
旧市街にひしめき合う建物の屋根には聖人からアート様々な彫像が立ち並び、暗くなるとそのシルエットが夜空に浮かび上がる
今日のシルエットは『 聖ミクラーシュ教会 』をバックに、旧市街広場の中央で堂々と空を仰ぎ見る『 ヤン・フス像 』だ・・・
この人が例の宗教戦争の『 フス 』か・・クトナーホラの墓地教会の記事を書いた時にちょっと出てきたんだよね。
かつてのボヘミア・・・カトリック教会の高位聖職者のほとんどはドイツ人で占められていた・・・次第に宗教と政権の垣根が
曖昧でキナ臭くなっていた時代に、フスは宗教とはこうあるべきと聖書主義を説いて破門され火あぶりにされてしまった・・
その後起きたフス派とドイツ系十字軍との戦いが『 フス戦争 』この戦いでフス派は一時的に大勝利し理想的な王国を築いた
最終的にはカトリック教会の勝利となったけど、この出来事は深くボヘミア人の心に刻みこまれたのだろう。
この戦争の犠牲者数千人の遺骨はクトナーホラに眠っているという・・・
以前アップしたキリスト像の横にあったドクロのオブジェ ( 聖体顕示台 ) はこの戦争の死者の髑髏で出来ていたんだって・・
フスは生死を分ける問いに最後まで異端を認めず、処刑前に残した『 真実は勝つ 』と言う言葉は国の標語にもなっているそう
ボヘミアの時代から長く支配の続いたこの国にとって、フスと言う人物は独立への象徴的人物だったんでしょうね。