『 光の教会 』クトナー・ホラの聖母マリア大聖堂
今日はチェコ・中央ボヘミア州にある都市クトナー・ホラの『 聖母マリア大聖堂 』の中をぶらぶらしましょうかね・・・
都市と言ってもこの辺りは郊外というか、かつて銀鉱山で栄えた旧市街から歩いて3、40分ほど離れた場所にある田舎町だ。
このセドレツ地区はホントのんびりした感じで他に何もない町なんだけど、そんな雰囲気とは不釣り合いな程立派な教会だ ww
プラハの『 聖ヴィート大聖堂 』もそうだけど、建物を上から見ると十字架の形をしている。大聖堂ってそういうものなのかな
前回は入り口の彫刻のことだけ書いて終わってしまったので・・今回はちゃんと中に入りましょうね・・・ www
入場にはチケットがいるんだけど、このすぐ近くの『 墓地教会 ( セドレツ納骨堂 ) 』と共通チケットを買っていた沼おじさん。
個別チケットがあったみたいなんだけど・・納骨堂で良く分からずに買わされたチケットがそんなチケットだったのだ ww
もしそのチケットを買ってなかったら入らなかったかもしれないが・・他とは全然雰囲気が違って教会巡りに幅が出た気がする
さて、この大聖堂は『 光の教会 』と呼ばれている・・建物全面の巨大な窓を見てもらえばなんとなくその理由も分かるね ww
ただ想像と違っていた部分は、いわゆるステンドグラスは無くて、窓の縁にさりげなくカラーが添えられていただけだった。
光がぶっ飛ばないように撮らないと窓の模様が見えなくなっちゃうので、実際はもっと明るかったと思います ww 多分・・
必要以上の色を排除して一面を覆うクリーム色の内壁を際立たせているんだろう。それが『 光の教会 』と言われる由縁かな。
だからチェコで見た他のゴリゴリの石造り巨大教会やゴテゴテ装飾の教会とは違って、もの凄くシンプルな出で立ちだった。
でもシンプルと言っても、長い直線と控えめな曲線を巧みに組み合わせ自然と受け入れられる飽きのこない複雑さを有している
一面のクリーム色の中に、ここぞと置かれた装飾品や絵画がもその存在感が際立つ。これは主祭壇の脇だったかな・・
側廊の壁際には聖人の彫像なんかが並んでいたり、こんな木彫りのオブジェが置かれていた・・何なのかは分からないが ww
椅子もふんだんに手彫りの彫刻が施されていた。この教会は旧市街の聖バルバラ教会とセットで世界遺産に登録されている。
歴史も古く元は 1300年ごろにこの場所に最初の教会が建てられた様だが、1421年に『 フス戦争 』で焼け落ちてしまった・・
その後2世紀もの間、廃墟のままだったけど 1700年頃に現在の『 バロック・ゴシック様式 』の教会として再建された様だ。
なんか最古のバロック・ゴシック建築の一例って書いてあった・・何も知らなかったけど結構重要な建築物だったんだな ww
内装が綺麗なクリーム一色でシンプルだから新しくも感じるけど、細部を見れば深い歴史のある教会なんだなと感じるね。
朝早かったので沼おじさん夫婦以外に観光客らしき人は一人いただけ。ここは側廊かな、人が居るとスケール感も分かるよね
海外旅行となるとスケジュールとか色々あるだろうけど、やっぱり実際入ってみないと外観からは想像できない景色があるなぁ
左側の側廊にあった副祭壇・・副祭壇って言うのかどうかは怪しいが・・赤ちゃんキリストの絵画が飾られた祭壇のようだ。
もう一つ同じ様な副祭壇が反対側の側廊の端っこにもあった。でも、よく見たら構成が違っていた・・・
こちらはマリア像の祭壇だね。とても美しい祭壇だったので、よく見ようと近づいたら中央のマリア様に明かりが灯った。
個人的に教会に来た時なんかはこう言うミニ祭壇でお祈りとか懺悔するのかね・・でもなんで副祭壇が二つあるんだろう・・
神社みたいに参拝する順番とかあるのかしら・・そんな作法は全然知らない沼おじさんは、ただただ造形美に唸るのみだ ww
頭上を見上げれば、ドーム状の天井に壁画が描かれている。側廊の天井はこんなドームがずらっと並んぶ構成になっていた。
でもこんな壁画が描かれているのは装飾品が置かれた一部の天井だけだ。下の方はシンプルな直線が多いんだけど・・
上の方へ行くほど柱から伸びるアーチが結びついて、幾何学的な模様を描いているのも見ていて飽きがこないんだよね ww
光の教会といっても、暗めに撮影しても凄くいい感じに仕上がる。壁一面クリーム色だから面の陰影が凄く引き立つんだよね。
だからモノクロとの相性も凄くいい。今回は全体レビューだからモノクロはやめたけど、単体だったらモノクロにするね ww
柱に埋め込まれていた何かのプレート・・パッと見で読むのを諦めさせる感じの文字だ・・チェコ語だったら尚更読めない ww
通路脇の壁に設置されたイカしたベル。紐を引くと五色の音色が鳴り響くのかな・・細かいところまで凝ってるよね ww
鳴らしてみたかったけど怒られそうなのでやめた・・納骨堂と違って、ここの受付のおばさんは凄く真面目そうだったからね
そして主祭壇、メインの置物は派手派手しくもないのにちゃんと見るべきものが映えるね・・祭壇横にまわってみよう・・
この置物好きだったなぁ、造形が素敵。聖母マリア教会だからマリア様が主役だね、クリーム色の壁と色味も調和している。
天井に壁画がある所が主祭壇の真上。建物が十字架の形だからそのクロス部分ね。縦の線が身廊で横の線が『 翼廊 ( 袖廊 ) 』
その右翼廊の二階にはパイプオルガンが設置されていた。この教会は二階に上がる事ができるんだよね・・・
ヴェレフラトと言う町の聖母マリア教会で、初めてパイプオルガンの演奏を聴く事が出来たんだけど・・凄い迫力だったよ ww
二階に上がる階段はこの反対側、左翼廊にあった。この階段がまた超絶美しい漆喰塗りの螺旋階段だったんだよね・・・
ホントまん丸の渦でしょ、個人的には下から見た方が好きだったけどね。上から見下ろしてもアンモナイトみたいで美しい ww
長くなるので今回はこのくらいにしておこうかね・・次回は二階の様子をみていこうと思います屋根裏とか入れるんだよ。
と言うワケで、クトナー・ホラの『 聖母マリア大聖堂 』へ行った時のお話でした〜 続きはまた今度。それでは〜