ALNEA note

沼おじさんの趣味と興味の世界

霧の裏砂漠

f:id:ALNEA:20210809233818j:plain

α7RII / FE 55mm F1.8 ZA / 東京都 大島町 / 裏砂漠 / 2020.7.9

 

今日は伊豆大島の『 裏砂漠 』の続き。ご覧の通り台風シーズンは霧で真っ白ですが・・霧の裏砂漠散策と行きましょう ww

真っ白とはいえポートレートを撮るには面白いよね、でもこの霧は水分量が豊富だから髪の毛とかビショビショになる・・

風呂上がりみたいな感じ ww カメラも出しっぱなしにしていると壊れそうなので、使わない時はタオルでずっと包んでました。

 

f:id:ALNEA:20210809012836j:plain

α7RII / FE 55mm F1.8 ZA / 東京都 大島町 / 裏砂漠 / 2020.7.9

 

前回の木立のトンネルを抜けた辺りは一面スコリアの土地。木こそ無くなったけど背の低い茂みがたくさん生い茂っていた。

この辺りの地面に生えている植物は『 ハチジョウイタドリ 』ってヤツかな・・こう言う荒地に一番乗りする先駆植物だって。

 

f:id:ALNEA:20210724234303j:plain

α7RII / FE 55mm F1.8 ZA / 東京都 大島町 / 裏砂漠 / オオバヤシャブシ / 2020.7.9

 

これもそうらしい・・『 オオバヤシャブシ 』という植物で、空気中の窒素も取り込めるから荒地でも丈夫に育つようだ。

そんな強者が土壌を作り他の植物も便乗して着生できるんだろうね・・この先どう環境が変化していくのだろうか・・

火山の周辺は環境がゼロに戻されたりして面白い。小笠原の横にある西之島なんかは島全体が溶岩で拡大更新してるしね ww

 

f:id:ALNEA:20210724150648j:plain

α7RII / FE 55mm F1.8 ZA / 東京都 大島町 / 裏砂漠 / シマヤマブキショウマ / 2020.7.9

 

周囲にはこんな花も咲いていた・・イタドリと似たようなヤツだけど『 ヤマブキショウマ 』という植物らしい・・でも・・

どーも葉っぱとか花の感じが違うなぁ〜と思ってたら、これは『 シマヤマブキショウマ 』という伊豆諸島の固有種だった。

 

f:id:ALNEA:20210809012842j:plain

α7RII / FE 55mm F1.8 ZA / 東京都 大島町 / 裏砂漠 / 2020.7.9

 

さらに進んで行くとそんな茂みすら少なくなってきた。黒いスコリアの地表面積がどんどん増してゆく・・砂漠感出してきたな

と、同時に道が良く分からなくなってきたというのもある・・なんとなく平たい部分があって、ここかなぁって感じなの ww 

 

f:id:ALNEA:20210809012825j:plain

RX100 M3 Vario-Sonnar T* 24-70mm F1.4-2.8 / 東京都 大島町 / 裏砂漠 / 2020.7.9


来た道を振り返るとこんな感じで緑の茂みがいっぱいあるよね、霧の中ではこの茂みが目印になって進んでこれたけど・・

 

f:id:ALNEA:20210809233812j:plain

RX100 M3 Vario-Sonnar T* 24-70mm F1.4-2.8 / 東京都 大島町 / 裏砂漠 / 2020.7.9

 

反対側を見ると、もう目印らしい目印がねぇ・・いよいよ本格的に裏砂漠が姿を現し始めたようだが、どうしたものか・・

本来ならこの先に果てしない荒野が広がってるんだけど、かろうじて真ん中に道らしきものが見える様な見えないような ww

 

f:id:ALNEA:20210724150606j:plain

α7RII / FE 55mm F1.8 ZA / 東京都 大島町 / 裏砂漠 / 2020.7.9

 

まごまごしている内に足元のスコリアを観察。ホントに一面スコリアだらけ・・そしてたまに何かキラキラ光ってる石がある

 

f:id:ALNEA:20210724150601j:plain

α7RII / FE 55mm F1.8 ZA / 東京都 大島町 / 裏砂漠 / 2020.7.9

 

良く見ると酸化鉄なのか青光りして、一部はガラスになってるね。元々の成分が違うのか噴火の際の温度の違いか・・面白い。

気がつけば妻も何か一生懸命写真を撮っていたので、その隙にひとっ走り先の様子を見てこようと思った沼おじさん・・

 

f:id:ALNEA:20210809012853j:plain

α7RII / FE 55mm F1.8 ZA / 東京都 大島町 / 裏砂漠 / もく星号遭難の地 / 2020.7.9

 

なんとなく道らしき道を進んでゆくと、石柱を発見・・確かこの辺に『 もく星号遭難の地 』と書かれた小さな看板があった

昭和50年代に日本航空の飛行機がここに墜落する事故があったようだ・・石柱は坂の上に点々と続いていたので登ってみたが

その先はカルデラの端っこで崖になっていた、あぶねぇ・・坂を下りもう少し進んで『 第一展望台 』付近まで行っただろうか

もはや道も認識できず、戻る為の目印も見えなくなったので、これ以上進むのは危険と判断し引き返し始めた沼おじさん・・

 

f:id:ALNEA:20210809012848j:plain

α7RII / FE 55mm F1.8 ZA / 東京都 大島町 / 裏砂漠 / 2020.7.9

 

すると、霧の奥にぼんやり妻の姿が見えてきた・・何も言わずに来てしまったので振り返った時妻の姿が見えなくて焦った・・

妻も妻で、突然霧の中に走って消えて行く沼おじさんを見て・・あぁ行ってしまった ( もう帰って来ない ) と思ったそうだ ww

なのでこれは夫婦の感動の再会シーンと言うワケだ ww  妻も写真撮ってるね、向こうからも同じように見えていたんだろう。

 

f:id:ALNEA:20210810000528j:plain

α7RII / FE 55mm F1.8 ZA / 東京都 大島町 / 裏砂漠 / カタツムリ / 2020.7.9

 

他に人とすれ違うコトもなかったけど、しっとり黒光りするスコリアの大地を横断中のカタツムリとはすれ違いました ww

本来見えるハズの三原山の全貌も見えなかったけど、一度はこんな霧の裏砂漠を経験するのもいいなと思う沼おじさんでした。

写真だと伝わらないけど結構風も強くて、霧が幾筋の線になってこちらに向かって吹きつけてくる様はなかなか面白かったよ

天空の城ラピュタの雲の中のシーンみたいだった ww  そういう意味では動画向きのシチュエーションかもしれないね。

 

f:id:ALNEA:20210724150618j:plain

α7RII / FE 55mm F1.8 ZA / 東京都 大島町 / 裏砂漠 / 2020.7.9

 

一頻り楽しんで再び木立のトンネルを抜け駐車場に戻った。風呂上がりの様な髪も霧を抜ければすぐに乾く・・夏だもん。

面白かったけど、子供を連れていく場合は絶対に目を離さない事。沼おじさんみたいに消えたら本当に戻ってこないからね。

と言うワケで、霧の裏砂漠をぶらぶらした時のお話でした。まだ伊豆大島ネタはたくさんあるのでまた今度お話しましょう・・

それでは〜

 

にほんブログ村 写真ブログへ