人生の三分の一をシルクに委ねる沼おじさん
もう10年前か・・山梨県の山奥に崩壊寸前の小さな木造小学校があった。外側の壁は屋根から床まで崩れ落ちてしまっている
教室内に勉強机や椅子は無かったんだけど、黒板の前に何やら見慣れない装置が二つ取り残されていた・・・なんだろね・・
青い鉄枠の装置とモーターが付いた装置が置かれていますね。小学校にこんな機械あったかなぁ・・何て思いながら近ずくと
青い方の機械にはプレートに『 足踏式収繭機 』とある・・なるほど、養蚕の機械か・・でも使い方は見当もつかない ww
調べてみたら・・中層に碁盤目状の段ボールの枠みたいなの写ってるでしょ、そのマスの中に蚕さんが繭を作るんだよね・・
で、上段に乳白のパーツが見えるよね、これで繭を上からガシャンと押し出すんだな・・その操作を足踏みペダルでやる装置。
製造元は北沢農蚕具と書かれていたけど、現在は『 北沢農蚕機製作所 』として主にアルミ三脚など作っている現役メーカー。
ホームページを見るともうこんな機械は作ってなさそうだが、会社の歴史を大事にしてるのか名前がそのままなのが面白い。
この小学校は昭和49年に廃校になっている様なので、それ以前の機械だろうね・・でも何故小学校にこんな機械があるのか
時代的に地域的に、珍しいのか普通なのか分からないけど・・どうもこの小学校では養蚕の授業があったらしい。
んじゃ、もう一つの装置はなんだろう・・そんな授業があったなら手前のコレも養蚕関係の実習用具と考えて良さそうだ・・
蚕の繭を処理するのにもう一つ重要な作業があって、それ用のマシンだとすれば『 毛羽取機 』ではないかと推測できる・・
さっきの段ボールの枠に蚕が繭を作るとき、繭を枠に安定させるため蚕さんは繭の周りに支えの糸を沢山張り巡らすんだね。
その周囲の余分な糸を『 毛羽 』と言うんだけど、この毛羽を取らないと繭同士がマジックテープの様にくっ付いちゃう・・
多分、この機械の上で繭をコロコロ転がしながら、毛羽を取って初めて我々が知っている楕円形の綺麗な丸い玉になるワケだ
極上のシルクが出来るまでには色んな下準備があるんだな・・って何故こんな古いネタを引っ張り出してきたかと言えば・・
最近、妻が予約注文していた極上シルク枕カバーが半年待ち位してやっと届いたんだよね。ソレを言いたかっただけ ww
マスクでお肌が荒れている沼おじさん。寝る時くらいシルクでお肌をいたわってあげようと、優しい妻が買ってくれたのだ。
高いけど、髪にもいいって言うし・・人生の三分の一は枕に頭擦り付けて過ごすワケだから、寝具には金かけてもいい説ね。
ただ、トゥルットゥルでゴールドの極上シルク枕カバーがおじさん汁でシミだらけにならないかが心配な沼おじさんです ww