波浮エリアを徘徊し続ける沼おじさん - 伊豆大島
今日も伊豆大島は波浮エリアを散歩していきましょう・・前回この雰囲気たっぷりの石畳の小道に入っていった沼おじさん・・
ここが火山の噴火口の淵だと言う話は前回しました。伊豆大島はジオパークですからね、火山島らしさが至る所で散見できる。
石畳の小道を抜けた先にこんな山を削った切通しの道が現れた・・この荒々しく削り取られた岩壁をよく見てみよう・・
大きな岩から小さな石ころまでいっぱい詰まってるね、火山角礫岩とかそんなヤツかしら・・ブラタモリでよく聞くよね ww
この角度の方が分かり易いかな・・火山の噴火で積もった土砂って感じだね、よく見るとレンガみたいに赤くなった石もある
上や下には沢山雑草が生えてるけど岩壁表面に着生する植物は少ない・・水はけが良すぎたり風で削れ易いからかなぁ
そんな中この大きな葉っぱの『 ラセイタソウ 』ってヤツだけがしっかり着生している。海岸とかによく生える植物らしいけど
要は裏砂漠編でも紹介したイタドリと同じ様な『 先駆植物 』かな。火山とか海岸とか過酷な環境に一番乗り出来る強い植物だ
乾燥しがちな過酷な環境でも水分をより多く保持できる様に、肉厚な葉っぱを更に細かくデコボコさせて表面積を広げている。
切通しの坂道をぐねぐね下って行くと、崖から波浮港対岸の建物が見えた・・でもここから港は見えない。結構下にあるからね
元噴火口だから港は『 C 』の字型の山に囲まれている感じ。対岸の建物もこちらのエリアと同じように高台にあるワケだ。
曇ってたし景色より手前の礫岩だらけの土壌が面白くて一緒に写し込んだ。色々見れて面白い散歩だ、適当に歩くのも悪くない
一本道だったので道なりに進んで行く。たまに現れる民家の間にイカした小道があると無駄に入り込んでしまう沼おじさん・・
行き止まりで引き返そうと振り向けば、頭上のお花がいい感じに輝いていた。反対側から見た時は撮影するほどではなかった。
どんな道にも行くだけの価値はきっとある・・そう思ってぶらぶら進んで行くと、スタート地点の宿の前に出たよ ww
宿の前で猫のあんこに挨拶して、今度は北上していく沼おじさん。交番脇のパトカーが可愛い、2014型のジムニーシエラだ。
島は山道が多いし、波浮エリアは特に急勾配で狭く入り組んだ道もあるからパトカーはジムニーの方が都合がいいんだろうね
電気屋さんとか、タバコ屋兼雑貨屋みたいなお店もちらほら・・この建物も何屋さんかわからないけど工務店的なものかな。
住人用の小さなお店がちゃんと営業出来ているから、それなりに元気がある町なんだろう。若い世代も頑張ってるみたいだしね
でも、ど〜なっちゃってんの?って建物もあった。この辺りは空き家も外観は綺麗にされてるけど、植物の侵略は防げない ww
更に進んで行くと、消化器置き場の上に野良ニャン発見・・猫が手足を体の下に折り曲げて座るのを香箱座りって言うらしい
『 香箱 ( こうばこ ) 』はお香を入れる箱で、他に『 香盤 』とか・・お香周りのアイテムは何かと例え言葉になりがちだ・・
まぁそんな話はいいとして、よく見たら綺麗な猫ニャンだな・・なんとも言えない顔つきが妙に刺さる ww 猫の顔も様々だ。
波浮には『 文学の散歩道 』と言う公式散歩コースも用意されている。この道もその一部らしく横の塀に道標があった・・
しかしそんなコースにもgoogleマップにも載っていない道があるもので、ふと脇道を覗くと立派な老木がそびえ立っていた。
タブノキとかイスノキ系かな、巨木を見ると触りたくてしょうがない沼おじさんはこの脇道に吸い込まれていったのだった
道は途中から砂利道になって道端に生える木も面白い樹形のものが多かった。決して不気味な雰囲気ではなくて・・
この先の写真を撮ってなくてハッキリ覚えてないけど・・道端の木がどれもいい感じで、いい道だなぁと思った記憶はある。
もしかしたら徳島藩士の墓とかがある道に繋がってたのかもしれない。予定を立ててしまったら逆に行かない様な道だね ww
地図を見て目的地を目指して歩いていると、色んな出会いをスルーしてしまう傾向にある。現地での直感を信じる事も大事だ。
林道を抜けると何かお店だった様な廃屋があった・・流石に奥まった辺鄙な場所ではこう言うのもあるね・・
ぐるっと裏道を回って猫がいた道に戻ってきてしまった・・でも、さっきは気がつかなかった民家の庭に心惹かれる沼おじさん
濃い青のトタンに、芝の緑と赤い屋根、きっと不意に訪れる島っぽい色味に惹かれたんだろう・・よく見たら車に人がいる ww
そんなに大移動はしてないんだけど、ぐねぐね結構な距離を歩いてはいる・・今度はこの道の反対方向へ曲がってみるか・・
道を折れ坂道を下って行くと、民家の前でまた野良ニャン発見。波浮エリアはニャンが多いな。優雅にのんびり暮らしている。
みんな首輪はしてないけど小汚くもないし、野良なのか飼い猫なのか曖昧な所でうまく縄張りを分けてやっているんだろう ww
道なりに進んでいったら、前方の山の上に灯台の頭がチラッと見えた。あぁ言うのを見るとまた行ってみたくなる沼おじさん
五島列島では軽い気持ちで灯台を目指し、大変な思いをしたけど・・あそこなら近そうだし、ちょっと登ってみようかな・・
どす曇りで景色は期待できないけど、道路脇の看板に『 竜王埼灯台鉄砲場 』と書いてあったので、余計に気になったのだ。
坂道の脇には古い家屋の廃墟が緑に埋もれる様に朽ちるに任せている。周囲を現役の民家に囲まれ壊すにも壊せないんだろう。
沼おじさんは廃景好きなのでこんな写真が多いけど、他のお家は殆ど綺麗だからね ww 決して廃墟だらけの町ではないよ。
灯台の山を登っていくと、下に波浮港の沖防波堤が見えた。先っちょに人が立っている様に見えて撮影したんだけど・・
拡大したら黄色い簡易標識灯だった。防波堤にもミニ灯台があったりするけど、そのもっと簡易のポールバージョンだ。
山の上には『 大東亜戦争の防空壕 』など戦争遺構もありました。『 鉄砲場 』と言うのは更に昔、江戸時代のこの場所の名前
ロシア船の監視と防備の為ここに大砲とか設置したのかな。その場所が第二次世界大戦でも同じ目的で使用されていた様だ。
本場の大島桜も植えてあったんだけど、夏だったので特に撮影せず。日本の色んな桜達はみんな大島桜から出来ているんだね。
灯台も見にいったんだけど、曇り空が背景じゃイマイチ気がのらず撮影せず・・まぁ、そんな事もありますわな ww
2時間くらい散歩しただろうか・・もう18時だったのでそろそろ宿に帰ろうかと思った頃、空に少し晴れ間が見えた・・
今更・・なんて思っちゃいけない、最後にありがとうって言わないとね ww 竜王埼灯台は宿から徒歩5分で行ける場所だ。
適当にぐるぐる歩き回ってたんで割と遠くまで来たつもりだったんだけど、一瞬で宿に到着してびっくりしたよ ww
帰り道、空き地に建物の一部が取り残されていた・・そこにポッカリ空いた窓のサッシが額縁の様で、最後に一枚撮影した。
と言うワケで、波浮の町をブラブラ散歩した時のお話でした。でも、実はこの散歩の途中で港の方にも降りたんですよね・・
話が長くなるので今回は端折ったんですが、次回は『 波浮港 』をブラブラしましょう。ホント歩き甲斐のある町なんです ww
それでは今日はこの辺で、それでは〜 つづく。