そんなこんなで我らが道を行く
今日は放ったらかしになっていたハイキングコースの続き・・前回は羽村駅からコース入り口までぶらぶらしました。
ここは入り口付近の山道でとても雰囲気が良かったんだけど・・その先がなかなかのとんでもコースだったもんだから・・
実は途中離脱してしまったんだよね ww だから放ったらかしになっていたワケだけど・・まぁ、どんなコースか行ってみよう
羽村駅から多摩川の堤防を歩いて『 羽村市郷土資料館 』前の道へ降りてきた。堤防の道はとても気持ちが良かったなぁ・・
資料館の脇に今回歩く『 滝山・草花丘陵ハイキングコース 』入り口がある。久しぶりのハイキングでウキウキの沼おじさん。
今回の山は丘陵だから200m位のなだらかな小山だ。手ごろなアップダウンなので丘陵ハイクは休日の気分転換には丁度いい。
お気に入りは秦野の『 渋沢丘陵 』だけど、久しぶりだから新しいコースも開拓したいなと思って今回ここへやって来た・・
山道にはチラホラ彼岸花が咲いていた。植物が景色に季節感を添えてくれる・・この山道は幸先良さそうな雰囲気だったなぁ
そんな山道を登って行くと祠のような小さな神社があった。多分『 羽村神社 』ってやつかな、その横に展望所があった・・
この日はやや曇りだったけど、天気がいいと筑波山まで見渡せるらしい。上流だから水量が少ないけど下を流れるのは多摩川。
お隣の福生市には横田基地があるから、空を軍用機が通過するのを良く見た記憶がある。ここまでのエリアは羽村市だけど・・
少し進んだ場所にある『 浅間岳頂上 』から『 あきる野市 』に入るようだ・・ここは頂上だけど木々に覆われ特に眺望はない。
それ程居心地のいい場所でもなかったので、この辺りからちょっとどうなんだろう・・なんて思い始めていた気がする・・
ここで今回のハイキングコースを地図で確認してみよう・・羽村駅から多摩川を渡り、丘陵を歩いて福生駅へ向かうルート。
頂上まで来たから後は気持ちの良いなだらかな丘陵の上を歩いて、最後にまた山を降って行くって感じなのが丘陵ハイクだ。
でも、ここから先がなんじゃこりゃって感じだったんだよね・・地図のコース脇に『 立川国際C.C. 』ってあるじゃない・・
実際の道を行くとこんな感じのコース・・そう、ゴルフ場の脇を通るんだよね ww いや、でもそれは知っていたんだよ・・
沼おじさんお気に入りの丘陵ハイクコース『 渋沢丘陵コース 』を教えてくれた本にも載ってたからね、だから来たワケ
ゴルフ場の脇を通るとは書いてあったけど・・え?・・ホントにここハイキングコースなの?って疑ってしまった ww
ちょっと拡大すると・・フェンスの看板にハイキングコースって書いてあるし、やっぱこの道で間違いない・・・
もうちょっと気持ちのいい道かと思ってたんだけど、これは山の管理や鉄塔の電線をメンテする為の作業通路って感じだ ww
フェンスには電気流れてるし・・ウケる・・この道には皆ビックリするだろう ww 一緒に歩く妻と苦笑いしながら道を進む。
ゴルフ場の脇道の最後の方でこんな倒木が道をふさいでいた・・近年はどこのハイキングコースでも台風の被害が目に付くね
通行止のコースも沢山あるよね。ここの場合は倒木の一部を削って、一先ずまたいで通行できるように加工されていた・・
なんだか悶々とする道を過ぎると、やっと眺望が開けてきた・・下に見える橋が来るときに渡った『 羽村堰下橋 』だね。
そろそろ腹も減ってきたしお弁当を食べたい所だけど、この辺は狭い通路しかないので何処か別の景色のいい場所を探そう・・
しばらく進むと打って付けの場所を発見、丸太のベンチもあるし眺めも良い。よし、ここでお昼にしようと入っていったら・・
プ〜ンと辺りから嫌な羽音が聞こえてきた、藪が多いので蚊が沢山いたのだ・・ただでさえ気持ちがマイナス方向へ傾いるのに
蚊に刺されまくったらたまったもんじゃない・・無理せずサッサと移動しよう、喧嘩の元だ ww 眺めは良かったけどね・・
歩いても歩いてもなかなかハマらないって事もたまにはある・・そんな時は細部に目を向けたり視点を変えて気分転換だ。
そもそも気分転換に来てるんだけど・・まぁ、いいや・・この変わったキノコは初めて見たけど『 ウスタケ 』と言うらしい。
これはまだ生まれたてだけど大きくなるとラッパ型に開く・・ラッパタケ科のキノコ。そんなキノコもあるんだな ww
せっかく自然を感じに来てるんだから、周りの植物にも目を向けると新しい発見が沢山あるね、それを後で調べるのが好き。
更に進んでいくとこんな道に出た・・山道が終わって明るくなったと思ったら、何かの資材置き場の脇道のような感じだった。
足場の板かなにか知らないが・・う〜ん・・なんだろう、ハイキングと言うより近所の抜け道を散歩している気分なの ww
実際、散歩中の地元のじいちゃんとすれ違った ww そもそも丘陵ハイクは人の生活を感じながら歩くのが醍醐味でもあるが
ただ気持ちのいいコースを歩くのが目的って人にはどうかなって感じかも・・そんな事を考えていると道路に出てしまった。
こんな道を下りてきました・・なんか不思議と気に入っている写真ではあるが・・コース的には、う〜んと言う状況で・・
兎にも角にも一区切り付いたワケだ・・ここで妻と顔を見合わせた時の気持ちの一体感といったらない、どうする?って顔 ww
振り向くとその先にはコースが続いていた・・いかにもその先に何かありそうな雰囲気たっぷりの石階段だ・・一方・・
標識は『 羽村大橋 』を指し示している・・そちらに行けばここから帰る事も出来るワケだ・・困ったなぁ、どうしよう・・
まだコースの半分も歩いていないし飯も食ってない・・とりあえず魅力的な石階段が目の前にあるので、もう少し進んでみよう
石階段を登ると、いつの間にか怪しげな空気の漂う林道の中に入り込んでいた・・って林道は大体こんな雰囲気だけどね ww
でも入り口の石階段が実に神妙なオーラを放っていたので、自ずとそこから続くこの道にも何か特殊な空気を感じてしまう。
なんて思っていると、前方の木々の間にチラッと石柱が二本立っているのが見えた・・最初は電柱かと思ったんだけど・・・
回り込んでみたら鳥居だった・・これまた雰囲気たっぷりな石階段が上まで続いているじゃないか、上に神社があるのかな・・
でも名前は『 朝日山妙見堂 』・・お寺みたいな名前だ・・『 神仏混淆 ( しんぶつこんこう ) 』の名残と書いたサイトもあった
神仏習合とも言うみたいなんだけど、神も仏も元は同じとして両者を融合して一つにした信仰体系が生まれた時代があった様だ
神社の『 神道 』とお寺の『 仏教 』は明治維新以降は明確に分離されたみたいなんだけど、それ以前はざっくりしてたのね ww
妙見信仰は平安時代からあって、妙見大菩薩と言う北極星を神格化した星の神様を祭っている様だ・・参拝はしてないんだよね
妻に早く飯を食べさせないと機嫌が悪くなるもんで・・でも上に登っても既に更地で妙見堂の建物は無くなっていた様です・・
何だかこの辺りはスピリチュアルな雰囲気漂う石階段がやたらと多いなと思ったら、妙見堂が山の中にあったからかもしれない
しかし何故に更地になっちゃったのかな・・過去の写真を見ると結構ボロかった様なので台風で壊れちゃったのかもね・・・
石階段の道を登って行くと景色が開けた・・ 甍の向こうにゴルフ場がまだまだ続いていた。ゴルファーは気持ちいいだろう ww
こちらはまだ林道が続いていて、小さな竹やぶに差し掛かった・・依然、休憩してご飯を食べる様な場所がない・・・
薄暗い竹やぶの脇にあった蔦の絡まるドラム缶。この黄色と濃厚な緑のコントラストは目を引いた・・・そんな竹藪だ ww
道は竹藪の中を大きくカーブして再び石階段に続いている・・そのまま階段を降りると幹線道路に出てしまったぞ・・・
あれ?・・もう終わり?・・と思ったら道路を挟んだ向かい側になにやらソレっぽい道が続いていて、脇に小さな看板がある。
そこには『 ← 大澄山 』と書いてあった。道路の反対側には柵があったので少し離れた横断歩道を横断しなければいけない・・
その横断歩道の交差点にまた紛らわしい矢印の書かれた道標が立っていたので、多分さっきの道だろうなと思いつつも・・・
一本奥の道路へ入ってしまった・・この先に山があるワケない・・これは間違いなのか、故意なのか・・そういう事だ ww
もはやコースへ戻るという選択肢は無く・・道半ばにしてリタイアしたのでありました・・でも何処かで早くランチしないとな
左手は多摩川に続く谷になっているから、そこを降りていけば気持ちのいい河原でランチができるだろうと適当に坂道を下る
坂道のフェンスにはカラスウリが可愛い実をつけている・・コースはリタイアしたけど、まだ視点を変えるゆとりは残っていた
早く妻にご飯を食べさせねばこのゆとりも無くなる事だろう、急がねば・・下にあった草野球グランドを突っ切る事にした・・
が、河原の一歩手前の茂みが深すぎて進む事が出来なかった・・結局、上に戻って羽村大橋を渡り河原に降りる事が出来た。
ふう、ギリギリだったな・・15時頃かな、気持ちのいい河原で気持ちをリフレッシュしてやっと遅いランチにありつけた・・
子供があっちでもないこっちでもないと釣竿を垂らすのを眺めながら、のんびりお弁当を食べた沼おじさん夫婦でした ww
まぁ、こんな事もあるさって感じの一日でしたが、最後は気持ち良く終われてよかった・・残り半分のコースはどんなかな?
逆に福生駅側からスタートしてたらまた違った結果になっていたかもしれないね、中途半端なハイキングになってしまったが
最後に笑って飯を食べるには、時として予定を変えてでも最善の道を模索する必要もあるなぁ・・と思う沼おじさんです ww
それでは〜