福江島の教会を巡る沼おじさん - 五島列島
今日は久しぶりに五島列島は『 福江島 』の北西部にある三井楽エリアをぶらぶらしましょうかね・・前回からの続きです。
五島の旅は教会巡りがメインでしたが、こんなアーティスティックなモザイクタイルの壁画があったも教会正面の壁だった・・
こんな面白い形の『 三井楽教会 』だから、アートなモザイク画もむしろ自然に見えるね ww 五島列島は教会が一杯あるけど
その一つ一つが色んな個性を持っていて、短時間にあっちこっちと巡っても案外飽きが来ないんだよね。内装も面白いよ・・
奥に向かって広がりながらも、キリスト像に向かって収束してゆく面白い空間。その壁を埋め尽くす壁画とステンドグラス・・
ランダムに吊り下げられた無数のペンダントライトも有機的な遊び心があって素敵だ。ほんとアーティスティックな教会ね ww
普通の教会はこんな感じだよね・・ここはこの日最後に訪れた『 井持浦教会 』です。派手な部分はステンドグラスくらい。
割と大きな教会なんだけど、内装に柱は一本も無い。真っ白な大空間が広がっているから割と現代的に見えるかもしれないね
でも外観はゴリゴリのレンガ建築。この外観なら絶対茶色い柱が立ち並んでそうじゃん、ある意味そのギャップが異質 ww
外の岩壁にはマリア像が飾られている。その前に井戸があったらしいんだけど記憶にない。聖地ルルドを再現しているらしい。
沼おじさんは帰ってきてから行った場所の事を調べるから、大事なモノを見落とすな・・まぁ、それはそれで良しだ ww
さて、三井楽教会へ戻ると、やっぱり雰囲気全然違うよね ww 沼おじさんは神父さんの説教は聞いた事ないけど、例えば・・
同じ神父さんが同じ説教をしたとして、井持浦教会で聞くのとこの三井楽教会で聞くのとでは感じ方に違いはあるんだろうか?
建物自体が醸し出す空気も、そこに集う人々に影響を与えるんじゃないかって、そんな事を考えてしまうほど教会も色々だ。
五島で見た他の教会のステンドグラスは、椿などの単純な花柄とか殆どがそんな感じだったけど、ここは物語を感じる絵柄だ。
何処へ行ってもそうだったけど、教会には誰もいないので・・何処かにはいるんだろうけど ww ・・ゆっくり見て回った。
飴色に磨かれた長椅子の背には、青と赤の教本が整然と並ぶ。誰もいないけど・・やっぱり教会って人を感じる空間だな。
よく見ると老眼鏡かな・・誰かの忘れ物・・いや忘れ物ではなくて、いつもここに座る人が置いていっただけかも ww
そんな事を勝手に想像していると・・妻がメモ用紙の裏にスタンプを押しまくっていた ww 教会にはスタンプがあるのね・・
ここだけでも3種類あった。教会巡りの初日だったから張り切って押しまくっていたようだが、これ以降はどうだったかな ww
外へ出て、教会の敷地を散策していると別の建物にも壁画があった。資料館もあるらしいんだけど、全然気がつかなかったな。
何れにせよ福江島はそこそこデカい島だから、1日で色々見て周る為に一箇所でそんなにゆっくりもしていられない・・・
と言いつつ・・まだ二箇所目というのもあって、のんびりしている沼おじさん。敷地の端っこのレンガ塀に十字模様を発見。
崩れた塀の奥から鮮やかな野花が覗く・・なかなか素敵。正直、三井楽エリアではちょっと時間を取り過ぎたな ww
しょうがないよね、まだ1日も始まったばかりでフォトジェニックな被写体が一杯あるんだもの・・もっとないかなぁって ww
三井楽教会の前に墓地があったので覗いてみると、墓石は和風なんだけど十字架が付いていたり和洋折中な感じでホッコリする
沼おじさんは普段から霊園をぶらぶらするのも好きなので、お墓は怖い場所とかそんなイメージは全くない、むしろ落ち着く。
墓地の横には雑草が生い茂る広場があった。島って感じだね、奥が抜けてるからかな・・この広場は多分小学校のグラウンド。
もう使われてなさそうだけど・・オレンジ屋根の小さな校舎が広い広い青空の下で、ぽツンと佇んでいるのが印象的だった。
もう流石に次へ進まないとまずいぞ・・観光客丸出しツバキネコカーに乗り込み、福江島北部の『 岐宿町 』へ向かった・・
次にやってきたのが『 水ノ浦教会 』・・まず何と言ってもプラハで見たようなゴシック風なアーチ型天井を見上げてしまう。
同じく五島列島の中通島の『 大曽教会 』とか野崎島の『 旧野首教会 』なんかもこんなゴシック天井でカッコよかったなぁ・・
ちょっと比較・・ここは中通島で見た『 青砂ヶ浦天主堂 』です。同じアーチ型天井でも柱が茶色だから重厚感があるよね。
でも水ノ浦教会は柱が柔らかいパステルグリーンだから、随分と優しく明るい印象に感じる。柱の色って結構強いんだね ww
ステンドグラスは椿の花や実をモチーフにしたと思われるシンプルなデザイン。内装が素敵だからこのくらいシンプルで十分。
中から見るとカラフルなステンドグラスも、外から見るとそんなに分からない。この教会は結構大きな木造建築なんだけど
真っ白な壁にさりげなく細かい細工が施されていて外観も凄いのね、瓦屋根ってのも渋くてイカす。でも引き絵撮ってないな
ドライブだと外観の引き絵を撮り損ねることが多い。建物の目の前に駐車場があったから近すぎて撮らなかったんだろう ww
この日は貝津教会、三井楽、水ノ浦、井持浦と4つの教会を巡ったワケだけど、全部が全部違う雰囲気で初日から面白かった。
最後に訪れた井持浦教会は島の南西部の岬にあった。まだ少し時間があったので近くの『 大瀬崎灯台 』を見に行った・・
だが、これが波乱を呼ぶ事になるとは・・まだ、知る由もない沼おじさんであった・・
と言うワケで福江島で教会巡りドライブをした時のお話でした。大瀬崎灯台のお話はまたそのうちに・・・それでは〜
生きているとか死んでいるとか・・
今日は久しぶりに屋久島は『 白谷雲水峡コース 』をぶらぶらしましょうかね、ここはコースも終盤に差し掛かった頃だ・・
基本的に歩きやすいコースなんだけど、この辺は道幅も狭く足場も悪いため、道に味わいたっぷりの踏み板が敷かれていた。
脇に横たわる倒木は、苔むしてまだその威厳を保っている。屋久島の森を歩いていると嘘みたいに巨大な倒木が沢山ある。
でも、その殆どが強烈な存在感を放っている・・生きてとか死んでるとか、そんな個々の状態に意味なんてないのかもね・・
こんな倒木を苗床に別の木が生えたり、そんなあからさまな循環の景色をこの森で見続けて来たからそう思うのかもしれない。
コレなんかもう、どうなってんの?って感じだしね・・かなりの樹齢の巨木の根元に別の木が無理やり絡まり付いていた。
別の植物に干渉して生きていこうとする木も沢山あるね、この根っこは『 アコウ 』かしら・・別名、締め殺しの木 ww
ちょうど側にこんなイカしたベンチが設置されていたので一休みしながら、この奇形樹を眺めていた沼おじさん・・・
きっとこのベンチもこの辺に転がっていた倒木を利用して、その場で作られたモノだろうな・・森との一体感を感じる ww
いやしかし、すごい角度で纏わり付いてるな・・流石に相手が巨木過ぎたんで、絞め殺せずにヒヨって脇に逃げたのかも ww
それでも必死に食らいつく姿が面白い。関係性はどうあれ様々な要素が干渉しあって世界は作られる。時としてその姿は奇怪だ
何れにしてもまだ若造って感じの木だが、もしアコウなら何処からでも気根を伸ばせるからこの先はどうなるか分からない。
もう何十年もしたらもっと奇怪な姿になっているかもね、家でもガジュマルを育てているけど、本体より気根の成長が面白いの
そういった植物の生の面白さをこれでもかってくらい堪能出来る森・・屋久島ハイキングはホント面白かったなぁ・・
と言うワケで屋久島の奇形樹でした。屋久島の写真はまだまだ沢山あるので、どんどんお見せしていかないとね。それでは〜
トタン建築から目が離せない
日本堤にある『 カフェ・バッハ 』でコーヒーを飲んだ帰り道は、浅草方面へ適当にぶらぶらするのが恒例の沼おじさん・・
この辺は古い建物が割と残っていて面白いんだけど、これは特別年季の入った商店だね ww 錆び付いたトタン壁の味わいよ
古い商店は和風建築に表だけ化粧壁をつけて店っぽくするけど・・錆びの化粧壁ってのもここまで来ると逆にありだな ww
看板に『 純氷販売 』って書いてあるから、氷屋さんみたいなんだけど・・やってそう・・ってのがこれまた凄いよね ww
このくらいの外観だと閉店してる店が多いもんね、かき氷とかのデッカいブロック氷を売ってるんだろうけど、需要はある様子
カフェ・バッハのある旧日光街道も古い商店が点々と立ち並ぶ・・このアローと言う居酒屋さんもいい味わいを醸し出していた
この日は青空が印象的で、アローの古びた青壁がその空に馴染んで特別目を引かれたのだった。なんかいいでしょ ww
この後、隅田川に架かる桜橋を渡って向島エリアに入った。水戸街道へ出て牛嶋神社のある隅田公園方面へ下って行った・・
すると、またイカしたトタン建築を発見。ここは流石に閉店しているようだが、看板に計量器店と書いてある。形が面白い ww
なんでこんな形になったのか謎だけど、正面の壁がくの字に張り出しているんだよね、おしゃれ。瓦屋根も可愛いしイカすわぁ
と、まぁこんな感じでイカしたトタン建築を見つけては撮り集めている沼おじさんです ww それでは〜
風まかせ
今日は珍しく千葉の海岸をぶらぶらしようかな・・ディズニーランドとかは行くけど、ぶらぶらしに来たのはかなり久しぶり。
こんなご当地マンホがある『 稲毛 』という地域にやってきた沼おじさん。ご当地マンホはサイズ違いやカラバリも豊富た。
因みにマンホの下の花は『 オオガバス 』両サイドの木が『 ケヤキ 』上の小鳥が『 コアジサシ 』だって。市の花とかそんなの
今回千葉まで来たのは海を見るためではなくて、ピザを食べに来たんだよね・・妻が気になっていたお店を予約してたんで ww
そのピザ屋さん『 ペルテ 』は JR稲毛駅から5分ほど歩いた普通の住宅街に、これまた溶け込むように佇む小さなお店だった。
予約制で、一週間前に予約しておかないと入れないらしい。人気の『 マルゲリータ 』と『 マーレ・エ・モンティ 』を注文。
ここはピザだけじゃなくワインを楽しむ店って感じだったかな、ピザに合うワインを色々紹介してくれたりするようだが・・
沼おじさんはゲコなのでどうでも良し、美味いピザが食えればそれで良し。ピザうまうま。そりゃ焼きたてピザは美味い ww
実際、うまうま言いながら食べてたのは覚えてるんだけど、味の詳細は記憶なし。 食レポは2週間以内だな ww
で・・ピザで腹を満たしたあと、地図を見たら近くに砂浜があったので来てみたというワケだ。多分、駅からバスで来たのかな
葛西臨海公園と記憶がダブるんだよね ww ここは『 いなげの浜 』海に突き出たテラスもあって沢山の人で賑わっていたよ。
房総半島方面を眺めると、京葉工業地帯のプラント群が永遠ずらりと海岸を埋め尽くしている・・正面を向くと・・
沖にはヨットが沢山浮かんでいた。デッカいタンカーもいっぱい・・水平線に見えるけど東京湾だから殆ど陸で囲まれている。
右手奥の方が川崎あたりになるかな、羽田空港があって、左奥にうっすら見える長い橋がアクアブリッジだろう。
せっかくなので裸足になって波打ち際を歩く。気持ちいい・・鎌倉でもぶらぶらの途中でよく浜に降りて裸足になるね。
波打ち際には小さな玉砂利が多かった・・敢えてその上を歩き足つぼを刺激する沼おじさん ww これ位の砂利なら気持ち良し
沼おじさんの足裏はデリケートだからね、妻みたいに毎朝拷問器具のような足つぼ棒で足裏をゴリゴリやるのは無理だ ww
ふと横を見ると、金属探知機で何かを探している人がいた・・危険なゴミを拾っているのか、落し物のお宝探しか・・
浜の楽しみかたは人それぞれだな ww けっして綺麗な海とは思わないが、たまに海風に吹かれながらぶらぶらするのは最高だ。
のんびり浜の端っこまで歩いた。堤防で休憩していると、沖にいたヨット達が一斉に帰って来た。ヨットハーバーがあるのね。
みんな同じような数字やJPNとか書いてあるし、なんかの競技チームなのかな。風だけでよく行きたい方向へ行けるよね・・
沼おじさんの風まかせ街ブラとはワケが違うもんな、ちゃんと決められたゴールへたどりつかないといけないよね ww
浜の手前の海浜公園には運動場やらプールやら色々ある。こんな広場があるならレジャーシートもってくれば良かったな。
沼おじさんの場合、葛西臨海公園の方が近いからわざわざここまで来ることは無いけど、風まかせに立ち寄ってみたと言う話
海浜公園はだいたい構成が一緒だから、記憶がダブるの分かるでしょ ww あのBBQ場はどっちで見たんだっけ? みたいな ww
と言うワケで、久しぶりの千葉をぶらぶらした時のお話でした。3ヶ月前なのにもう記憶がない食レポもタメになったねぇ〜
それでは〜
バランス
何にでも表と裏がある・・表っ面は清潔感のある飲食店街も、一歩裏路地へ足を踏み入れるとこの有様。この辺は建物が古い。
ここは吉祥寺の駅裏でいい場所なんだけど、土地が狭小三角スペースなので未だに古びた昭和建築が残っているのだろう・・
商店街の裏を歩ける道があると、つい入ってしまう。きったないんだけど、なんか人間味が溢れていて、好きとか嫌いではなく
ついね、引き寄せられてしまうんだねぇ。なにか動物的な感覚だろうね・・犬がマーキングの匂いを嗅ぎまわるような ww
吉祥寺はスマートウールの専門店『 SEASONS ( シーズン ) 』と言うお店にたまに行くんだけど、その途中にあるイカした壁。
これも言ってみれば汚い壁だが、小さな扉の佇まいとアクセント程度に絡まる蔦や、ハルジオンの健気さに心惹かれてしまう。
そもそも人は何を見ているんだろうか・・ 綺麗とか汚いって言うのは評価であって、何を見てそう思うのか・・バランスだ。
せっかく吉祥寺にきたので井の頭公園を散歩。川に張り出したド根性ケヤキの前でテイクアウトしたランチを食べる事に・・
水面ギリギリまで枝を伸ばして、今にも倒れそうで倒れない。こんな危ういバランスに惹かれてここに腰を下ろしたのだった
いつでもどこでも人はバランスを見て、その複雑で不確かな感覚をつたない言葉で整理して理解しようとしてんだろうな・・
まぁ、口では周りと合わせても、イイと思ったモノはイイと思っていればいい・・自分がイイと思ったモノには価値がある。
多様性が過ぎるゾウムシの世界
今年の春、久しぶりにお気に入りのハイキングコース『 渋沢丘陵 』を歩きに出かけた沼おじさん。やっぱいいんだよねここ。
以前軽く紹介はしていたけど、せっかくだからちゃんと記事を書こうかと思ったら、ここで撮ったゾウムシの写真が一杯あった
何せ畑に囲まれたこんな道だから、沼おじさんの大好きなゾウムシがしっかり居やがるんですわ、居たら撮っちゃうモンね ww
畑脇に生えた『 ミズキ 』の蕾にこんな象虫が居た。『 カシアシナガゾウムシ 』標準6mm程度。大きそうに見えて小さい。
この個体は多分標準より少し大きいと思うけど、それでも1cmにも満たない小さな虫だ。これでもデカい方なんだけど・・
何となく名前ぐらいは知ってるけど・・って皆さんは 1cm未満の虫なんてアリンコと同じくらい小さいと感じるだろうね。
実際大きめの蟻といい勝負だ ww 因みにゾウムシの大きさに、口の長さは含まれない。口の根元からケツの先までの大きさ。
名前に『 カシ 』と付くのは『 カシノキ 』の樫ね、『 シイ 』とか『 クリ 』とかドングリ系が好きなゾウムシって事です。
でもこいつはミズキに居た・・ミズキも好きなのかな、こんなに大事そうに抱えてるしね ww まぁ、たまたまかもしれない。
一匹ゾウムシを見つけたら、その周辺で他の種類のゾウムシが見つかる・・これはもう確率からいってそういうモノで ww
同じミズキにコイツを発見。『 キアシチビアオゾウムシ 』5mm程度の象虫だった。え?・・どこがゾウムシ?って思うよね
象虫には色んな種類が居て、コイツは『 クチブトゾウムシ 』ってグループに属する。クチブトには象みたいな長い口はない。
さらにコイツの場合はその中でも特殊な顔つきで、大きさの近い『 ハムシ 』のような顔をしているから、尚更分かり難い。
畑で風に揺れる菜の花にゴマ粒が付いていた『 ダイコンサルゾウムシ 』2.3mm 程度の象虫。ここまで小さいとほんとゴマ ww
サルゾウムシと名前に付くヤツは沢山いて、どれも同じくらいの大きさ。チビとかサルとか名前にあったら極小と思ったらいい
中には 1.5mm の超極小象虫もいる。逆に日本で一番大きいのは『 オオゾウムシ 』だが、大きな個体でも3cm に満たない。
でも最小と最大で20倍もの差があるんだから多様性が過ぎるよね ww 超極小でも拡大すればしっかり甲虫してますよ ww
そしてコチラ、長い口があるからゾウムシだと思ってしまう人も多いだろうけど、こいつは『 チョッキリ 』という昆虫だ。
ゾウムシ上科の仲間ではあるんだけど『 オトシブミ科 』に分類される。触覚が L字じゃなかったり見た目もちょっと違う。
枝を切り落とす習性があるからこんな名前 ww よくドングリの付いた枝が落ちてたりするでしょ、アレはチョッキリの仕業。
コイツは小さい方なので枝は切れないかもしれないが、この新芽なら切れそうだ・・卵を産みつけたりして切断するんだね。
葉っぱの写真を撮り忘れて何とも言えないが、羽の点刻が深いので多分『 カシルリチョッキリ ( 2.7mm 程度 ) 』だと思う。
散策路脇の木製ベンチで花の蕾と戯れている象虫がいたので、カメラを向けるとレンズの前まで踊り出て喧嘩を売ってきた ww
肉眼だと粉を吹いたように白っぽい青緑に見える『 コフキゾウムシ 』だが、拡大すると虹色に輝く鱗片に覆われた美しい象虫
大きさはだいたい5mm前後なんだけど、個体差が激しく小さいのと大きいのとでは二倍くらい差があるんだよね。
クズの葉があればどこにでも居るので象虫の中で一番発見率が高い。見た事ある人も多いだろう、象虫と分からないだけで・・
どこだったか忘れたが・・都会の駅のエスカレーターで、前に立っていた小綺麗な女性の後頭部を這い回っていた事もある ww
こちらは名前が可愛い『 イチゴハナゾウムシ ( 3mm程度 ) 』・・花ゾウムシと言うだけあって花の蕾に産卵するゾウムシだ。
こいつはイチゴとかバラが好きみたい。園芸家が『 バラゾウムシ 』と言って毛嫌いしているヤツの一人かもしれない・・
でも、大体それは『 クロケシツブチョッキリ 』と言うチョッキリだ。まぁ、何れにせよゾウムシ全般は害虫扱いされがち。
こんなのも居る。色も形も何かに似てるね・・こいつは『 カツオゾウムシ ( 11mm前後 ) 』だ。たしかに鰹節っぽいよね ww
コイツも畑や田んぼが多い場所では良く見る。象虫は太かったり細かったり、丸かったり平べったかったりシルエットも様々。
こいつは新鮮な個体だったから粉を吹いてしっかり赤茶色なんだけど、年季の入った個体は粉が取れて真っ黒だったりする。
そうなると近似種との区別がつかなくなって、途端に判別が難しくなったりする。多様性に富んでいる分、似たものも多いのだ
何せ日本だけで1300種類、発見されて分類待ちが数百種類控えているし、未発見の極小ゾウムシもまだまだ沢山いるハズだ・・
研究者とゾウムシの数が釣り合ってないんだろう ww だから名前は付いていても図鑑に載ってないようなゾウムシが山ほどいる
最後にもう一匹・・『 ヤノシギゾウムシ ( 3.5mm程度 ) 』木の葉っぱに付いてたんですが初めて見る象虫だったので
下に降りてもらいました。コロッと落ちると、もう発見出来ない・・初めての遭遇の場合必ずそいつの居た葉っぱも撮る。
頑張って調べて多分『 ムクノキ 』かなぁと言う所・・ここに同じゾウムシが何匹か付いていたから、ホストの木だと分かる。
さっきも言った様に似たモノが多いので、こうやってホストとなる植物を撮っておくと名前を調べるのに役にたつのだ・・
図鑑にヤノシギゾウはエノキに付くと書いてあった。ムクノキはエノキと近いようだから不安な名前検索に信憑性が増す ww
実際は3mmあるかないかってサイズだから分かりにくいと思うけど、今まで見てきたゾウムシより口がずっと長いでしょ。
これが『 シギゾウムシ 』と言う種類の象虫。ドングリなどの木の実にこの細い口で穴を開けて卵を産みつけるのだ・・
よく栗の中に入っている幼虫はクリシギゾウムシの幼虫だよ、食べたことあるよね ww 知ればもの凄く身近な昆虫でしょ。
他にも葉っぱで揺籠を作るヒメクロオトシブミ、アシナガオトシブミ、ブドウハマキチョッキリや、アオバネサルゾウムシに
カシワクチブトゾウムシ、チビシギゾウムシの一種、ホソクチゾウムシの一種など、狭いエリアで沢山の象虫を発見しました。
殆どは以前別の場所で撮った事のあるゾウムシだから、あまり深追いはしませんでしたが初見のモノにも何種か出会えて嬉しい
渋沢丘陵ハイクのレビューもそのうちに・・今日は山の日だから最後に丘陵から見た富士山を・・薄っすら天辺が見えるね。
今回は『 渋沢丘陵 』で撮ったゾウムシだけ紹介しましたが、面白い姿のゾウムシの写真は一杯持っている沼おじさん ww
世間との温度差も心得ているつもりなので ww またゾウムシ欲が高まったら他の種類も紹介しましょう。それでは〜
皇居東御苑で今と7年前を往来する沼おじさん
今日は皇居をぶらぶら・・毎度ながら大手門を潜ると、丸の内の壁の様な巨大ビル群を振り返ってしまう沼おじさん ww
好きなんだよね、皇居側から見るあの高層ビルの壁・・進撃の巨人の世界に入ったらこんなふうに壁が見えるんだろうな。
大手門からちょっと進むと、鉄砲隊などが常駐していた検問所『 百人番所 』がある。この建物は江戸時代から残る遺構らしい
江戸時代の瓦屋根と近代ビル群のコントラストが面白い。ここの景色もいつの間にか全然違うモノになったねぇ・・・
これ、7年前にさっきの写真と同じ方角を写した景色なんだけど・・全然違うでしょ。丁度この時、新築ラッシュだったのかな
左手前の布で覆われた建物が、一個前の写真の白い横縞のビル。こんなデカいビルがボコボコ入れ替わるんだから凄いよね。
真ん中の茶色いKDDIのビルは前にデッカいビルが二つ建って、すっかり隠れてしまった。ホント、いつの間にって感じだなぁ
毎年何度も歩いてんだけど、経過なんて案外忘れてしまうモノだね。同じ場所を写した写真と気づくまで時間がかかったよ ww
さて、皇居内の『 東御苑 』をぶらぶらするか・・気持ちの良い新雑木林エリアからぐるっと回ることにした沼おじさん。
春も始めの頃だったから新緑の緑が眩しい。ほぼ初めてくらいの感覚で歩いてたけど、7年前にも歩いている・・・
あのデッカい葉っぱのホウバも新緑のうちはこんなに葉っぱが小さい ww 木の幹に名前が書いてなかったら分からなかった。
雑木林を抜けると『 二の丸庭園 』が現れる・・が、どうしても奥のビル群の方に目が行ってしまう・・面白い景色だよね ww
ここは大きな池があって、その真ん中の島を石橋が繋いでいる。気持ち良い景色。でもここで沼おじさんが注目するのは・・
この一面に咲く白い花、これは『 シャガ 』って花なんだけど、言って見れば日陰の花・・よく暗い山道とかに咲いてるね。
花自体は綺麗で面白い模様もあるんだけど、実際咲いてる場所とかのイメージで言うと何か暗い印象のある花なんだなぁ・・
新宿御苑でも植えてあるんだけど、暗い歩道の脇にチョロっとあるだけ・・一面のシャガ畑なんてここでしか見たことない ww
他にも『 アカボシシャクナゲ 』が満開だったり、果樹古品種園のリンキと言うリンゴの花も可愛かったりしたんだけど・・・
やっぱりこのシャガ畑に、日陰の花にも光をって感じかな・・皇居の懐の深さを感じざるを得ない沼おじさんでありました ww
逆に春の日差しのような暖かい印象の『 ヤマブキ 』が裏手の木陰でひっそりと満開になっていたりするのもグッとくる。
皇居には『 カモメギク 』と言うここでしか見れない黄色い花があるそうだ・・今度行った時にチェックしよう・・と、メモ。
池には立派な錦鯉が優雅に泳いでいて、イトトンボがフワフワと舞っている。その淵をよく見るとメダカが大集合していた。
江戸城本丸天守台エリアへやってきた。広場で休憩・・この辺りは立派なクスノキが沢山あってその樹形を見上げるのが好き。
4月だったけどこの頃すでに結構暑かったんだよね、大きな木の木陰にレジャーシートを広げてお弁当を食べました。
広場の前には金色のお雛様の様な人形が飾られた『 桃華楽堂 ( とうかがくどう ) 』と言う八面体の面白い造形の建物がある。
これは音楽ホールらしいね。7年前に天守台のデカい石垣を見たのは覚えてたけど、この写真を見て色々思い出しました ww
あともう一つ。7年前、この蝶々を見れて嬉しかったのを思い出した。こいつは『 アサギマダラ 』体の水玉模様が面白いね。
でもコイツが面白いのは模様とかではない・・こいつは『 渡り 』をするんです。いわゆる渡り鳥の様に島を渡る『 渡り蝶 』
日本でマーキングされた個体が台湾まで飛んで行く。香港までいった強者もいるそう・・その距離2500km・・すげぇ ww
こいつは羽根も綺麗だし日本で羽化したのだろう。1日で200kmは余裕で移動出来るらしいから、東京生まれとも限らない。
こんな小さな虫がどうやって海を越えるのか・・知ったつもりの日常に想像を絶する強者が潜んでいる。もっとよく見ないとね