チェコでは特殊なレンガだらけの住宅街 - 『 バチャハウス 』
チェコの地方都市ズリーン・・『 工場エリア 』は良く登場しているので、今日は住宅エリアをブラブラしたいと思います。
ズリーンは過去に靴製造で栄えた街なので、その当時レンガ造りの工場と一緒に建てられた労働者用の住宅街が面白かった。
赤煉瓦の工場と統一された無骨なレンガ造りの住宅群が、中心街を取り囲む丘に建ち並び今も現役で利用されているのだ・・
四角い赤煉瓦の家ばっかりだと暗い気分になりそうだが、丘の斜面に段々に建ってるので日当たりも良く案外明るい雰囲気だ。
今でこそ中心街には新しい建物が立ち並んでいるけど、昔は街全体がこんな赤レンガで一色に染まっていたのかもしれない。
建物こそ古いんだけど、この辺は町全体が綺麗に管理されているなぁと感じた・・だから明るい印象を覚えたんでしょうね。
この赤レンガの住宅群は靴工場の創設者トーマシュ・バチャにちなんで『 バチャハウス 』と呼ばれているんだって。
そんな歴史のあるバチャハウスは景観保護されているようでリフォームするにも許可が必要だったりするそうだ・・・
庭先には立派なバラが咲いていたり、特にお庭が綺麗だった・・どの家も周りは適度な緑に囲まれていて気持ち良さそう。
少なくともこう言うお庭を見ると仕事と家をやるからココで死ぬまで働け、と言うような感じではなかったんだろうなと・・
半分だけ新しくリフォームされた家・・奥の柳みたいな木も相まってちょっとシュールな絵面だね ww
煙突があるあたりが工場エリア・・従業員が徒歩でも工場に通えるようにすぐ近くに住宅街が建てられているのがわかる。
戸建ての家だけではなくアパートメントもレンガ・・靴産業が発展して従業員も増え、建て増していったのかもしれないね。
元々 3,000人位だった人口が靴工場が出来て 35,000人に増えたようだ、それでも小さな街だが現在は8万人程に発展している。
さて、丘の下の方へ来ると少し家の間隔が狭く密集しているような感じだった・・家もちょっと小さめなのかな・・・
丘の一番上の方は庭も広々とした感じだったのに・・画一的に建てられている様でそれなりにランクがあったりするのかも ww
この辺は少し雑多な感じがする・・でも建物自体は同じと言えば同じなのかな。周りの雰囲気で印象が変わる、面白い町だ ww
古くて使われていない建物もチラホラあって、そんな家の扉はレンガで封鎖されていた。これも景観保護の対応なのかな・・
割と大きな街路樹が点々と生えているから道路には木の実が一杯散らばっていて、可愛い小鳥が実をついばんでいた。
そう言やチェコではカナダみたいに野生動物を見た記憶がない、野良猫も全然見なかった・・見たのは飼い猫や家畜の羊くらい
道はうねうねと蛇行しながら丘の上まで続いていた・・遠くに見えるなだらかな丸い丘がヨーロッパらしくて気持ちいい www
普通のチェコの建物は奥の丘に見える様な漆喰塗りの家だからね、この赤レンガのバチャハウスはチェコでは特殊な景色だ。
しかし、建物がいくら無骨でもこんな伸びやかな環境で人の暮らしを眺めると自然と温かみのある町に感じるものだ www
そもそもなんで沼おじさんは最初に暗い気分になりそうなんて思ったのか・・・下の写真を見て見ると分かると思う・・・
今立っているこの場所はとても気持ちいい感じでしょ・・でも奥の丘に立ち並ぶレンガの住宅街を見てどう感じるだろうか?
遠くから見るとちょっと無機質で冷たい印象を覚えるんだよね・・ところがいざ足を踏み入れてみたらこんな感じだったワケ。
道路の角に小さな公園があった、ケロケロスプリングシーソー可愛い。下の中心街にいた時はそんなに写真を撮ってなかった。
でも工場街を見つけて、その後このバチャハウスエリアに入ってからとても写欲が湧いて一日中この辺をぶらぶらしてたよ ww
バチャハウスエリアから中心街を超えて反対側の丘へ登ってきた・・奥の丘の左側の建物群がさっきの『 バチャハウス 』ね。
でも真ん中の建物から反対側のエリアはスッパっと分ける様に全く違う漆喰塗りの建物になってるんだよね・・面白い街だ。
ズリーンは『 プラハ 』や『 クトナーホラ 』みたいな観光地ではないけど、少し特殊なチェコの風景を見ることができる。
観光地を巡るのも当然楽しいんだけど、こんな街をのんびり気ままにぶらぶらするのも大好きな沼おじさんです www
バチャハウス以外の街の景色も沢山撮ってあるので、また今度はそちらをぶらぶらしてしてみましょう。それでは〜