カレル橋を渡る - マラー・ストラナ橋塔
今日も引き続き『 カレル橋 』を歩いて行きたいと思います。と言っても、もうほとんど渡りきってしまっているんですが ww
前回は橋の下に見えたマラー・ストラナ地区の小川を見て終わりましたが、この川は『 チェルトフカ運河 』と言うらしい・・
まるでベニスの様な風景だけど、この運河に沿って中世の製粉所が幾つかあるんだって。やっぱり川辺の階段は船乗り場だね。
さて、旧市街橋塔の反対側に建つ『 マラー・ストラナ橋塔 』が見えてきました。あの門がカレル橋の終点。でもよく見て・・
門の左右に高さの違う塔が二つあるね、建築様式も違うしどう見ても不格好だ。この二つの塔は作られた時期が違うんだって
右の高い塔は15世紀になってから旧市街橋塔を真似して建てられたもので、左の低い方は13世紀以前からあるモノなんだそう。
プラハ城から見たカレル橋、奥が旧市街で手前がマラー・ストラナ。ここから見ると高い方の橋塔を作り足した気持ちも分かる
当時この辺りの橋はコレ一本しかかなったようで、城の防御としては外門にあたる旧市街側の橋塔だけ作れば良かったんだろう
すでに低い橋塔もあったワケで、昔はこちらが防御の要だからその両脇には強固な要塞もあり、門はもっと巨大だったそうだ。
フス戦争では橋もかなりの被害を受けた様だが、その後高い方の塔が造り足されたのは落ち込んだ街を景気付けたかったのかも
カレル橋最後の傾斜を下る前、橋塔越しの丘に連なる街の圧縮感は不思議なものがある。奥へ行くほど建物がデカいからね。
ところでカレル橋が出来る前から低い方の橋塔があったって事は、ここにカレル橋の前身となる別の橋があったワケだが・・
検索すると『 ユディト橋 』とか『 ユディット橋 』『 ユディティン橋 』など表記ゆれが多くてマイナー歴史名に戸惑う www
それなりにしっかりした石橋だったようだけど、洪水で破壊された様子・・それで同じ場所にカレル橋が再構築されたみたいね
横の家が近い ww 聖像も残り少なくなってきた。これは『 マサの聖ヨハネとヴァロワの聖フェリックス及び聖イワン像 』
写ってないが下段に牢屋がありキリスト教徒が監禁されている。左下で肘をついているのはそれを見張るトルコ人で番犬もいた
上段には囚われたキリスト教徒を解放するための三位一体修道会を創設したヨハネとフェリックスが立っている。
でもこの中段がよく分からない。射られた鹿と二人の男、マントの人はボリヴォイ1世で跪いて嘆いているのがイワンかな
三位一体修道会の説明は色んなサイトに書いてあるんだけど、この中段の説明をしているサイトが一つしか見当たらない・・
ボリヴォイ1世はボヘミアでキリスト教を初めて国教にした人物らしいけど、聖イワンについてはどう言う人なのか分からん
これは洞窟で雌鹿に乳をもらい生きていたイワンと、その鹿を射殺してしまったボリヴォイ公との出会いと親交の物語らしい。
これと12世紀末の三位一体修道会とどう繋がるのかな・・この物語はそれ以前、9世紀くらいの話だ・・
いよいよカレル橋の終点、マラー・ストラナ橋塔の門が迫ってきました。この門の奥に続く坂道の景色がすごくカッコよかった
マラー・ストラナ地区で散策できたのはこの先のエリアで、橋の下のエリアがあるのをすっかり忘れていた沼おじさん・・
さっきの運河が流れていたり、結構面白そうなエリアだから後悔している・・でもヴィート大聖堂でお腹一杯だったんだね ww
ずっと前を歩いていた警官に追いついた。背中の『 MĚSTSKÁ POLICIE 』は『 市警察 』だね。いつも二人組で巡回していた。
カレル橋の出口を前にして名残惜しくなったのか、しばらく立ち止まってチグハグの橋塔を眺めていた沼おじさん・・・
マラー・ストラナ側端っこの聖像は『 聖コスマスと聖ダミアヌスの像 』キリストの下の二人がコスマスとダミアヌス。
この二人は双子の医師で無償医療で多くの人を救った聖人・・でもキリスト教徒大迫害で火あぶりにされてしまったそうだ。
これらの聖像は17世紀くらいのモノなんだけど、高い方の橋塔が造られた頃にも橋を彫像で飾ったりしていたらしい。
低い方の橋塔の壁はボロボロだ・・元々はロマネスク様式で建てられ、16世紀にルネサンス様式に改築され現在の姿になった。
ところどころに途中で途切れてしまった文字や装飾の跡がある。何度も洪水の被害にあった形跡・・中の石材は細かいんだね
二つの橋塔の間から見える美しいドーム型の建物は『 聖ニコラス教会 ( 聖ミクラーシュ教会 ) 』これは18世紀にできた教会。
カレル橋が造られた頃はこの教会も無かったワケで、そうすると橋から見た街の印象が大分変わるかもしれないね。
この日は聖ヴィート大聖堂見学の日だったので、この教会には入らなかった。ここも凄い建築美があるから入ればよかった ww
さて、そろそろ橋門を潜るか・・次回はここからプラハ城へ向かって、ぶらぶらとマラー・ストラナの坂道を登っていこうか。
と言うワケで、いい加減な部分が多いけどカレル橋と3つの橋塔のお話でした。まぁ、何となくそんなモノだと言うコトで ww
それでは〜 つづく。
ミイラ
東浅草をぶらぶら・・元日にこんな所をぶらついているのはカフェ・バッハの帰りだな。最年のマイブーム、カフェ詣で ww
帰り道は浅草まで散歩。東禅寺の裏通り、ふと足を止め壁と塀に挟まれた狭小樹木とシャッターの佇まいを愛でる沼おじさん。
ディープだよねぇ・・これが、何でもない日常の何でもない住宅街がディープな世界に切り替わる瞬間だ・・こうなると・・
新ジャンルのミイラも現れる、二輪のミイラだ。その姿を後世に残さんと厳重に包まれている。偉大な二輪たちのミイラだ。
そう言えば最近上野でミイラ展やってたんだよね、古代エジプト番組とか凄い好きなんだけどミイラ展はなぜか行かなかった。
かなり興味あるんだけど、時間も気力もあるんだけど、行かない・・みたいな矛盾した日・・あるよね・・・
すごい腹減ってるんだけど、食べない・・とか、すっごい髪切りたいんだけど、切らない・・とかね・・面倒だからじゃない
きっと何か見えない力が働いているのだ。そんな不思議な力は異世界ではなく当たり前のような日常の中にこそ潜んでいる。
はーい、じゃ行くか・・
奇形樹の森 - 屋久島
屋久島は奇形樹の宝庫だ・・白谷雲水峡コースも終盤に差し掛かる頃、倒木に艶めかしく張り付く奇形樹に誰もが足を止める。
ツルツルの木肌と言えばサルスベリ・・屋久島には白い花を咲かせるヤクシマサルスベリと言う固有種もあるようだけど・・
これは『 ヒメシャラ 』の木。ツルツルの木も色々あるなぁ、花を見れば分かるけど、木肌だけ見ても違いがわからん ww
神社で見かけるサルスベリの老木は低く横に広がってるね、サルスベリは小高木で、ヒメシャラは縦長に育つ高木なんだって。
しかし成長過程で一体何があったのか・・一旦倒れ、そこから横伸びして立て直したって事か、生命力と言うより意地を感じる
高木だから根元は自重で倒木にへばり付く様に変形したのだろう、それでも最後には真っ直ぐに天に向かって伸びているのだ。
屋久島の苔むす森にあって、このヌルリと艶めくヒメシャラの木肌は生き物の様ないやらしさもあり一際異彩を放っていた。
屋久島散策では切り株更新の様子やこんな奇形樹を山ほど撮影した。縄文杉コースとかコースレビューもしているんだけど・・
こんな異様な景色の写真が多いので単品で書いた方がやり易い ww たまに屋久島の奇形樹景も紹介して行きたいと思います。
それでは〜
プラハのカレル橋を渡る - 旧市街橋塔とモルダウの流れ
最近橋ネタをやったばかりだけど、今回はチェコはプラハの『 カレル橋 』を渡ります。この橋はプラハで一番有名な橋だね。
今いる場所は旧市街の西側の端っこ、目の前に建っているどす黒い塔は『 旧市街橋塔 』と言うヤツでカレル橋の入り口だ。
これは前回レリーフ特集でも登場した旧市街東側の端にある火薬塔。似てるけど、一緒に作られたモノではなく橋塔の方が古い
このドス黒さもソックリだから、てっきり旧市街の両側出入り口として同時に建てられたモノかと思っていた。橋に戻って・・
純ゴシック様式の旧市街橋塔は橋と共に、ドイツ系ルクセンブルク家の『 カール4世 』が作らせたモノで歴史的価値も高い。
カール4世は神聖ローマ帝国の王にもなった人物。同時にこの地、ボヘミアの王でもある。ここでの名前は『 カレル1世 』だ
カレル橋もこの人の名前が付けられたワケだ・・それは14世紀の話、600年以上も歴史のある橋を渡るなんて感慨深いな ww
この時は早朝だったからかなり人が少なかったけど、昼間は観光客でいっぱいになる。絵描きとか大道芸人とかもいて賑やか。
早朝は結婚式の写真を撮る中国人カップルが沢山いた。さて、カレル橋と言ったら橋の両脇に点々と並ぶ聖人の彫像が有名だね
これは『 聖母と聖ベルナルド像 』一番最初にあったヤツかな、ご覧の通りかなり見応えのある芸術品のガチ彫像なんだよね。
こんなのが全部で30体も並んでいるから、屋外美術館の様なモノだな。何処を歩いてもただの通り道ではないのがプラハ ww
橋の下を流れるのは『 ヴルタヴァ川 』初めて聞く名前かもしれないけど『 モルダウ川 』って言うと知ってる〜ってなるね ww
とにかく最近まで色んな歴史のあったチェコだから、川の名前も色んな呼び方があるんだね、モルダウはドイツ語での呼び名だ
神聖ローマ帝国のずっと前からドイツ文化の流入はあった様子・・でもハーフのカール4世は結構チェコ寄りな人だったっぽい
この橋は『 マーネス橋 』ヴルタヴァ川の穏やかな流れに、川岸の建物が反射して揺らめく・・いい眺め。そら名曲も出来るよ
交響詩 我が祖国 第二曲の『 モルダウ 』・・この曲がある限り、ここへ訪れたことのない人の心の中にもこの川が流れるのだ
そしてこの景色・・ちょうど橋の真ん中辺りだ。対岸のマラー・ストラナ地区の街並みと聖ヴィート大聖堂が近づいてきた。
丘の上に行くほどデカい建物があるから、近いようで遠いのか・・遠いようで近いのか・・なんとも不思議な感覚になる ww
ここには『 洗礼者聖ヨハネ像 』 があった。前にも話したけど、カレル橋は川を越えてから最後の200mくらい街の上を通る。
下を覗けばマラー・ストラナ地区の街を見下ろすことが出来る。橋の横に建つ建物の屋根とか間近に見れるから面白かった。
建築に興味がない人でもヨーロッパの建物の屋根は、煙突とか出窓とかオプションがてんこ盛りだから楽しいと思うよ ww
こんな景色も・・ギュウギュウな街の裏に流れる小川。渋谷川みたいな状態 ww 建物の裏には階段あって川辺に降りられる。
船でも通っていたのか・・昔だからゴミを流していた可能性もある。縁石もあるんだけど低いところは結構ギリギリだね ww
今はそれなりに水量管理もしてるだろうけど、昔は洪水とか結構あったハズだ・・外壁は下まで伸びてるけど部屋はないのかも
マラー・ストラナ地区は傾斜地だからね、下の方は地下なのかもね。にしてもテラスに植木が沢山並んでたり素敵な景色だった
長くなるので今日はこの辺で・・次回は旧市街橋塔の反対側にある『 マラー・ストラナ橋塔 』とカレル橋の歴史を見ていこう
というワケで今日はカレル橋を4分の3くらい歩いたかな、歴史の古い橋だから勉強してみると色々紐付いて面白いモノだね
それでは〜 つづく。
ララとまめたろう
ズーラシアをぶらぶらしていると、ねむねむのレッサーパンダを発見。ララと言う名前らしいけど、寝顔に歳を感じるな ww
ララは2004年6月生まれだから17歳か・・レッサーパンダの寿命は飼育環境で平均15年くらいと言うから結構おばあちゃんだね
寝顔をじろじろ見てたらぬくっと目を開いた・・おばあちゃんでもかわいい。無駄に動かない老犬とか好きだから ww
そう言えば最近映画クライマッチョを見てきたんだけど、クリント・イーストウッドなんてもうすぐ92歳だからね・・
90オーバーで監督主演をこなして馬にも乗っちゃうんだから、しかも劇中ずっとモテっぱなしってのがウケる www
でもイーストウッドなら実際モテるのかもしれない・・まぁ、アクティブな老人もいると言う話だ・・それもまた良し。
ララはガラス張りの空調部屋でヌクヌクしてたんだけど、屋外にもレッサーパンダコーナーがあった。でも姿が見えない・・
看板に木の上を探せと書いてあったので、見上げてみると・・ちゃんとその通り『 まめたろう 』が木にしがみついていた。
まめたろうは5歳だから元気で木の上が丁度いいんだろうね、ララも足腰が弱ってきたとは言え木登りが大好きなんだって。
木のY字部分に顎を引っ掛け可笑しな格好だけど・・この状態はよく見られるそうで、まめたろうのお気に入りポーズらしい。
ずっと顔を斜めにして下を眺めていたので面白かった。なんか、ホントまめたろうって感じだなって思った沼おじさんです ww
大あくびのまめたろう・・遊び疲れて木の上で休んでいた所だった様子。可愛いレサパンに癒される沼おじさんでした。
個人的には愛媛県の『 とべ動物園 』で見たシャンチーがイチオシだ。みんな可愛いけどね、案外顔つきも違うんだよね ww