プラハのカレル橋を渡る - 旧市街橋塔とモルダウの流れ
最近橋ネタをやったばかりだけど、今回はチェコはプラハの『 カレル橋 』を渡ります。この橋はプラハで一番有名な橋だね。
今いる場所は旧市街の西側の端っこ、目の前に建っているどす黒い塔は『 旧市街橋塔 』と言うヤツでカレル橋の入り口だ。
これは前回レリーフ特集でも登場した旧市街東側の端にある火薬塔。似てるけど、一緒に作られたモノではなく橋塔の方が古い
このドス黒さもソックリだから、てっきり旧市街の両側出入り口として同時に建てられたモノかと思っていた。橋に戻って・・
純ゴシック様式の旧市街橋塔は橋と共に、ドイツ系ルクセンブルク家の『 カール4世 』が作らせたモノで歴史的価値も高い。
カール4世は神聖ローマ帝国の王にもなった人物。同時にこの地、ボヘミアの王でもある。ここでの名前は『 カレル1世 』だ
カレル橋もこの人の名前が付けられたワケだ・・それは14世紀の話、600年以上も歴史のある橋を渡るなんて感慨深いな ww
この時は早朝だったからかなり人が少なかったけど、昼間は観光客でいっぱいになる。絵描きとか大道芸人とかもいて賑やか。
早朝は結婚式の写真を撮る中国人カップルが沢山いた。さて、カレル橋と言ったら橋の両脇に点々と並ぶ聖人の彫像が有名だね
これは『 聖母と聖ベルナルド像 』一番最初にあったヤツかな、ご覧の通りかなり見応えのある芸術品のガチ彫像なんだよね。
こんなのが全部で30体も並んでいるから、屋外美術館の様なモノだな。何処を歩いてもただの通り道ではないのがプラハ ww
橋の下を流れるのは『 ヴルタヴァ川 』初めて聞く名前かもしれないけど『 モルダウ川 』って言うと知ってる〜ってなるね ww
とにかく最近まで色んな歴史のあったチェコだから、川の名前も色んな呼び方があるんだね、モルダウはドイツ語での呼び名だ
神聖ローマ帝国のずっと前からドイツ文化の流入はあった様子・・でもハーフのカール4世は結構チェコ寄りな人だったっぽい
この橋は『 マーネス橋 』ヴルタヴァ川の穏やかな流れに、川岸の建物が反射して揺らめく・・いい眺め。そら名曲も出来るよ
交響詩 我が祖国 第二曲の『 モルダウ 』・・この曲がある限り、ここへ訪れたことのない人の心の中にもこの川が流れるのだ
そしてこの景色・・ちょうど橋の真ん中辺りだ。対岸のマラー・ストラナ地区の街並みと聖ヴィート大聖堂が近づいてきた。
丘の上に行くほどデカい建物があるから、近いようで遠いのか・・遠いようで近いのか・・なんとも不思議な感覚になる ww
ここには『 洗礼者聖ヨハネ像 』 があった。前にも話したけど、カレル橋は川を越えてから最後の200mくらい街の上を通る。
下を覗けばマラー・ストラナ地区の街を見下ろすことが出来る。橋の横に建つ建物の屋根とか間近に見れるから面白かった。
建築に興味がない人でもヨーロッパの建物の屋根は、煙突とか出窓とかオプションがてんこ盛りだから楽しいと思うよ ww
こんな景色も・・ギュウギュウな街の裏に流れる小川。渋谷川みたいな状態 ww 建物の裏には階段あって川辺に降りられる。
船でも通っていたのか・・昔だからゴミを流していた可能性もある。縁石もあるんだけど低いところは結構ギリギリだね ww
今はそれなりに水量管理もしてるだろうけど、昔は洪水とか結構あったハズだ・・外壁は下まで伸びてるけど部屋はないのかも
マラー・ストラナ地区は傾斜地だからね、下の方は地下なのかもね。にしてもテラスに植木が沢山並んでたり素敵な景色だった
長くなるので今日はこの辺で・・次回は旧市街橋塔の反対側にある『 マラー・ストラナ橋塔 』とカレル橋の歴史を見ていこう
というワケで今日はカレル橋を4分の3くらい歩いたかな、歴史の古い橋だから勉強してみると色々紐付いて面白いモノだね
それでは〜 つづく。
プラハの不思議なレリーフたち
久しぶりにチェコはプラハの街をぶらぶら・・旧市街の建物は彫刻や装飾がふんだんに施されているから見ていて飽きない。
旅行中、資料的にそんな装飾をパチパチ撮り歩いていた沼おじさん。屋根から外壁、窓に入り口、様々な装飾があるんだけど
それら全てを見てていくとまとめきれないので、今日は入り口の上にある紋章の様な装飾を見ていきましょうかね ww
奥に見える黒々とした塔は『 火薬塔 』・・旧市街はプラハ城の城下町って感じで、火薬塔はその城門みたいなモノだろうね。
火薬塔の下のトンネルは車道だから、その脇のトンネルを潜って旧市街に足を踏み入れた。これは火薬塔と市民会館を繋ぐ橋。
城門だからそのアーチの上にはプラハ城の彫刻があるね、剣を掲げた兵士が門を守っている様子がレリーフになっている様だ。
旧市街からカレル橋を渡った先にある『 マラー・ストラナ地区 』にある立派な教会の入り口にもこんなイカした紋章がある。
このエリアも城下町で旧市街よりは新しいんだって・・こちらも面白いレリーフがいっぱいだったので合わせて見ていこう・・
旧市街に戻って、こちらは旧市庁舎。時計塔展望台の入り口があった建物・・市庁舎だけあって立派なプラハ城の紋章だ。
こういったちゃんとした公共施設にはそれなりに格式のあるレリーフが掲げられるみたいだね、その横の窓にも・・・
城とライオンの紋章が細かい彫刻の台座に収められていた・・良く見るとホント細かい細工がいっぱいで飽きないんだよな。
でも教会や市庁舎に限ったことではなくて、こういった立派なレリーフはその他の普通の建物にも見ることが出来る・・
あっちにもこっちにも・・立派なレリーフだよね。どこで撮ったか定かではないけど、多分『 王の道 』に面した建物かな・・
王の道は冒頭の火薬塔からマラー・ストラナ地区のプラハ城へ続く道だ。王様が通る道なら下手なレリーフは飾れないよね ww
コレが一番カッコよかったなぁ、双頭の鷲に騎士の面があしらわれた一品・・こんなのが入り口にあったら入りづらいね ww
他にも王冠が飾られていたり、曲線の美しいレリーフが一杯・・でも、こんな分厚くて立派なゴリゴリレリーフだけじゃない。
シンプルな薄型レリーフも味わい深い。年期の入った漆喰壁とのマッチングも絶妙、シンプルだけどこれはこれで格式がある
と、ここまではいかにも紋章って感じのレリーフを見てきたけど、変りダネも見ていこう、むしろこっちの方が多いかな ww
今までの王家の紋章みたいなのとはのとはちょっと趣向が違うでしょ。太陽のレリーフだ。よく見ると顔がめっちゃ怖い ww
これなんてレリーフでもなく鷹の完全立体彫刻、もはやオブジェ ww こんなのがチラホラあるからプラハの街は目が離せない
こちらの扉には魚がくっついている・・コレを見ると何となくピンと来るね、昔この建物は魚屋さんのお店だったのかな?
横の壁には魚を抱えたおじさんのオブジェもくっ付いていた。下の文字はおじさんの名前かな魚屋のカプラさんって事か ww
更にもう一つ王冠みたいなレリーフもあった・・ちゃんとしてんだかしてないんだか・・もしや御用達マークだったりして ww
入り口の上では無いけど、建物の角にレリーフが付いているパターンもあった。これはブドウのオブジェだね。なんかいいねぇ
ブドウと言ったらワインだから、酒屋さんだったとか・・その建物の持ち主の職業にちなんだレリーフが飾られているのかもね
旧市街の端っこまで来ました・・カレル橋の前の通りに立つ建物にも角にレリーフがあった。ここは博物館だから紋章系だ。
にしても、角を削り込んでまでレリーフを埋め込むとは・・冒頭とは反対側の火薬塔の目の前だからここがベスポジなんだろう
旧市街を出てカレル橋を進んで行くと、対岸の建物が見えてきた・・橋はしばらくの間、ストラナ地区の街の上を横断する。
橋の上から街を見下ろすと立ち並ぶ建物の間に川が流れていたり、まるでベニスのようだった・・旧市街とはまた一味違う。
そんな中、また入り口のレリーフを見つけた・・二つの太陽のレリーフ。その横にはでっかい石碑みたいなのもあるね・・
石碑には『 ヤン・ネルダ 』と書いてある。全然知らないけど、チェコを代表する作家らしい・・この人が住んでいた家っぽい
有名な人が住んでいた家にはこんな記念碑が飾られる事もあるようだ。カフカも旧市街に住んでたし、作家好みの街なのかな。
カレル橋を越えてストラナ地区の門を潜った先にこんなパンのオブジェが現れた・・これはちょっと違うか・・看板の類?
冒頭の旧市街の写真にも全く同じパンの様なモノが写っている。入り口にアイスクリームの写真があるけど・・パンだよねコレ
関係ないけど、白いドレスの女性はカレル橋で結婚式の写真を撮っていた人だ。アジア人ばかり何組か撮影していたよ。
さて、ストラナ地区特有の坂道を登って行くと、天秤のレリーフがついた家を発見。これも何か職業を表しているのかな・・
天秤だから法律系とか?・・さっきも話したけど職業にしろ何にしろ、そもそも家の戸口にレリーフを飾るのにはワケがある。
今でこそそれぞれの家には『 何丁目の何番地 』と住所が割り振られているけど、18世紀まで住所なんて無かったんだって ww
だからみんな家の目印として趣向を凝らしたレリーフを飾ってたんだね。この象のレリーフなんて一度見たら忘れられないね。
目怖いし・・ある意味「 何丁目何番地 」とか言われるより「 何たら通りの象の家だ 」って言われた方が分かりやすいかも ww
手紙は届きそうもないけどね・・住所なんて当たり前の様にあるモノだと思ってたけど、無い時代もあったんだなぁ・・・
そういうつもりで見てみると、確かになるほど〜って感じね・・住所が無かったおかげで街が賑やかになったワケだ、面白いね
旧市街のレリーフは紋章的なのが多かったけど、マラーストラナ地区のレリーフは庶民的で多様な個性を感じて好きだなぁ。
家は繋がっているのにパステルカラーの壁色はみんな違うし、お宅がそうするなら家はこうだ!みたいな感じがいいよね・・
バラバラでも影響しあって繋がっているんだね、だから一見ゴチャゴチャでバラバラでもトータルで見ると実はまとまりがある
というワケでプラハの不思議なレリーフを沢山見てきましたが、こんなのはホンの一部なんだよね、まだまだ一杯あるよ ww
プラハを歩くときは建物の戸口をチェックしてみるといい、きっと面白いレリーフが目を楽しませてくれることだろう。
家の装飾はコレだけでも無いし、見るモノが一杯ありすぎて大変なんだな ww 出来ることなら全ての道を歩き尽くしたかった
今思えば・・クトナーホラの旧市街でみた民家の壁に張り付いたおじさんの顔もやっぱりこの類だったのかな・・それでは〜
ナイアガラフォールズを歩く - バスなんて乗らない
久しぶりにナイアガラフォールズぶらぶらの続き・・バスターミナルから名物の滝まで50分程の距離を歩いている途中 ww
今回はこんな気持ちのいい道も歩いて行くよ。 前方に見える塔がカジノリゾート、あの辺りが観光エリアだからもう少しだ。
基本的にはこんな道を真っ直ぐ行けば到着するんだけど、町の雰囲気が見たいので沼おじさんは裏道を進んで行くのだった・・
この辺が前回の続きかな、一旦さっきの広い道に出る前に戻る・・渓谷脇の道路が工事中で面白くなかったので進路を変えた。
ただ目的地に向かって最短ルートを行くのは好きじゃない。ただの住宅街でも異国の景色というだけで写欲が沸くものだ ww
適当にジグザグ歩いていると急に緑が多くなった・・先には私道の様な細い道しかない・・通っていいのか不安だったが・・
ここでリスさんに初遭遇! コイツは以前紹介した『 トウブハイイロリス 』ね、ここで出会ったのでした ww 嬉しかったなぁ
カナダはリスの楽園ですからね・・『 シマリス 』や『 クロリス 』と色々いるけど、コイツが一番多かった気がする。
この道は冒頭の大通りのすぐ裏側で、脇に緑道みたいな道もあるのね・・ジョギングしている地元民とたまにすれ違ったっけ
緑道の反対側の通りを覗くと、今まで歩いてきた長閑な住宅街が続いている・・緑が多くて静かでとても気持ちのいい町だ。
時間に余裕さえあれば一日中この町だけを、ぶらぶらしていてもいいと思ったくらい良い雰囲気だったんだよね ww
ここから住宅地には入らず、道なりにリスの居た緑道沿いの細道を進んでいったら冒頭の大通りに出たワケだ・・・
ここは『 パーマー・アヴェニュー 』という道で、綺麗に刈られた芝とカエデの並木が立ち並ぶとても気持ちのいい通りだ。
犬の散歩兼ウォーキングと言ったところかな・・多分さっきの町とかに住んでいるであろう地元の人たちと何人かすれ違った。
駅やバスターミナルから観光地までこの道は一直線に真っ直ぐ伸びているけど、観光客っぽい人は一組しかみかけなかったな
まぁ、そりゃそうだよね・・住宅街を見るために50分も歩く沼おじさん夫婦の様な観光客なんてそうは居ないだろう ww
観光地は観光地なりの絶景や楽しみが一杯だけど、そこでは味わえない景色や出会いがその周辺エリアにもあるんだよね。
整備された気持ちのいい通りにも廃墟がポツンと佇んでいたりする・・ランダムに青いガラスの入った格子窓がイカす ww
この通りを歩いた話は以前したので、興味があったら下の過去記事を読んでください。おじさんが家を見て歩くだけの話 ww
このまま真っ直ぐ行ってもいいんだけど、整備された道は単調と言えば単調だ・・気分を変えに再び住宅街へ入って行った・・
ちょっとだけ見えているけど、この坂道の突き当たりが途中で歩いたナイアガラ渓谷脇のリバーロード・・その奥が渓谷です。
渓谷はとても深いから川は見えないけど、奥の方に見えている木々は渓谷の対岸にあるアメリカNY州の景色なんだよね。
ここにも可愛いズングリ消火栓・・町中にあるのを見るとシックリくるな、この町にはコレっていう感じが好きなの ww
振り返ると自由に伸び伸びと育った街路樹の下にスクールバスが停まっていた。きっとこの町の生活を象徴しているのだろう
どの通りを歩いても街路樹が立派なんだよね、緑が多いと言うより一本一本がデカいだけなのかも ww 再び坂道を下り始める
また犬の散歩中の住人とすれ違った・・こんな雰囲気なら毎日の散歩も気持ちがいいだろうね、奥にはバスケコートも見える。
このまま坂を下ってリバーロードへ出ようかどうしようかなぁ・・と考えていると、視界の隅で何かが道路を横切った・・・
そちらを見ると・・あ、またリスだ・・緑道じゃなくても街路樹や庭木でこれだけ立派な木が生えてるから町中に現れるのだ。
その木もクルミとかリスの好きそうな実がなる木が多いんだよね、初遭遇の喜びがあっという間に薄れるほどリスが居る ww
野良猫は全然いないけど、リスは探さなくても向こうからやって来る ww 拡大すると、やっぱりグレーのハイイロリスだ。
このグレーと黒、縞の三種類は見たけど、エゾリスみたいな赤毛のリスも見られるみたいだね・・まぁ、十分楽しめた ww
この裏道を進んで行こうかとも思ったけど、先に見えるリバーロードの工事も終わっている様なので、渓谷を見ることに・・
広大な渓谷を見下ろす・・すげぇ・・この川はナイアガラの滝とつながっている。滝の大きさも想像を超えるよね ww
正面に見えている石垣みたいな部分はナイアガラ川を利用したアメリカの水力発電所跡だ、カナダ側にも同じ様なものがある。
拡大するとスケール感がよく分からなくなるけど・・排水口のような機構が残っている。なんにせよスケールがデカい ww
ナイアガラの発電の話も前にているので、これもまだ読んでない人は興味があったら下の記事を御覧くださいね。
そのままリバーロードを下っていく・・たまに脇道にイカした建物が見えると、しばし足を止め撮影しながら歩いて行った・・
ナイアガラフォールズの民家は木造の家が多いんだけど、これは立派なレンガ造りの建物だ。地図をみると宿泊施設っぽいね
さぁ、やっと『 レインボーブリッジ 』までやって来ましたよ。青い空に黄色い信号機とカラフルな看板が冴えるねぇ www
ここまで来ると観光エリは目と鼻の先。さっきまで全然人が居なかったのに、急にザワザワし始めた・・・
リバーロードを進むとレインボーブリッジの下を潜って観光エリアに入る。橋の下はこんな感じ・・やっぱ歩くと楽しいね。
この近くにバス停もあるから歩かなくても直ぐ来れる・・でもバスで来てたらわざわざこちらには来ないだろう、そういうモノ
だってもう目の前には巨大な滝があるんだもの・・橋脚のアーチの奥にはナイアガラの滝の一つ『 アメリカ滝 』が見えた。
アメリカ滝はレインボーブリッジのすぐ横にある。下に停まってる船は沼おじさんも乗った『 ナイアガラクルーズ 』の船だ。
確かホテルにチェックインもせず、勢いでそのままクルーズ船に乗ったんだよね ww クルーズの様子は下の記事を見てね・・
と言うワケで、レインボーブリッジの下を潜って無事に観光エリアまで歩いてやって来た沼おじさん夫婦でした。
因みに真っ直ぐ来れば50分だけど、沼おじさんは行ったり来たり超絶グネグネ遠回りして来たので2時間近くかかったよ ww
遠くに見えていたカジノリゾートもすぐ目の前だ・・観光エリアの写真もまだちょっと残ってるのでまた今度お話しましょう。
観光スポットは当然楽しいけど、民家しかない周辺エリアをぶらぶらするのも同じくらい楽しいと感じる沼おじさんです ww
それでは今日はこの辺で・・続きはまたそのうちに・・
植物から始まるエトセトラ・・
古民家脇の地面に埋もれていたポスト・・中から元気よく雑草が飛び出していた、これじゃ郵便物は受け取れないね ww
この白い小さな花が咲く雑草は『 ハコベ 』かな、春の七草の一つだよね・・もう9月だけど・・特に意味はない。
たまたま気分で選んだ写真にハコベが写っていただけ・・でも、ハコベはどこにでも生えるし食用、薬用にもなる偉い植物だ
植物と言えば先日、上野の国立科学博物館の特別展『 植物 地球を支える仲間たち 』を見に行ってきた沼おじさん・・・
これは『 アリノスダマ 』という自身の体を巣として提供する代わりに、蟻から栄養をもらう面白植物だ www
こんなふうに色んな植物の展示があったり生態を勉強できるんだけど、中でもへぇ〜と思ったのが『 植物の五感 』の話だった
これなんか一番へぇ〜と思ったんだけど、植物のコミュニケーション能力の話ね・・葉っぱを芋虫に食害されていたとすると
その植物は芋虫の天敵を呼び寄せる香りを出すんだって・・ここからが「 へぇ〜 」なんだけど・・その香りが放たれると・・
その近くに生える別の植物も防衛準備に入るって話・・要はその香りを感知する嗅覚なのか味覚みたいなものがあるって事だ。
そんな植物間のコミュニケーションがあるなんて面白いよね、何かさたらちゃんとそれに対抗もするし生き物だねぇ www
コレも面白かった、アフリカの砂漠に生える『 キソウテンガイ 』って植物。見た目は地味だけど何が『 奇想天外 』なのか・・
普通の植物の葉っぱは長くても一年ほどで枯れて落ちるよね・・でもこいつの葉っぱは一生涯生えっぱらしいんだよね ww
って言うのも葉っぱの成長点が根元にあって、どんどん爪みたいに伸びていくワケだ・・だから先が枯れても根元は常に新鮮。
しかも寿命が1,500年というから凄すぎる。砂漠で屋久杉並みに生きて一枚の葉っぱを伸ばし続ける・・まさに奇想天外だね。
写真の展示だけだったけど・・この『 トゥーレの樹 』は凄いね、根元の太さが 57.9m だって・・写真だと分りにくいけど・・
これは『 メキシコラクウショウ 』って木なんだけど『 ラクウショウ 』って言ったら日本でも公園とかでよくみる木だ。
こんな葉っぱのヤツね・・これは善福寺公園で撮った新緑の『 ラクウショウ 』です。大体どっかで見てると思うよ ww
ほっといたらあんなにデカくなるのか・・メキシコラクウショウってのはまた違うのかな・・実物が見れない代わりに・・
天井にトゥーレの樹の幹周を形どった布がぶら下がっていた・・嘘でしょってくらいデカすぎて1/4しか写らなかった ww
木のコーナーでは9万年前の阿蘇噴火の時の杉の大木の化石とか面白かったよ・・湿った様に妙に生々しい化石だった。
化石といえばこの『クックソニア・バランデイ 』が目玉なのかな・・目に見えるサイズでは世界最古の植物の化石なんだって。
これが『 クックソニア 』の模型・・かなり簡素な植物だね ww さっきの化石は世界初公開らしいんだけど・・・
実は100年以上も前に発見されて、チェコの国立博物館に収蔵されていた物・・最近になってその価値が見出された様だ ww
チェコの国立博物館ってのはプラハにあったコレだ、行ったんだけどね・・この時、絶賛改装中で入れなかったんだよね orz
足場で覆われちゃって、左側の壁とか普通に見えるけど・・良く見ると写真をプリントしたシートが張ってるんだよ・・
観光地だからそういう配慮はちゃんとするんだね、有名な天文時計もメンテ中で同じ様なプリントシートで誤魔化された ww
話を戻そう・・いや、そもそも逸れているが・・このトロピカルな花は『 クズ 』の花なんだけど、最後にコレだけ話させて
侵略的な外来種って日本にも沢山入って来ているけど、逆に日本から出て行って世界を侵略している植物もあるって話・・・
それがこの『 クズ 』って言う蔓性植物らしい。クズは田んぼやら空き地やら道端でもどこのでも生えているから納得できる。
マメ科だから昆虫の大好物でもあるし、昆虫が集まるってことはそれだけ広まりやすいって事なのかもしれない。
植物好きの沼おじさんには勉強になる展示だった・・あ、そうだ・・科学博物館と言ったらこのシロナガスクジラのオブジェ。
後は入り口の機関車とかね・・これは行った事がある人なら絶対見ているだろう・・でも、もう一つ大きなオブジェがある・・
これ・・沼おじさん今まで全然気がつかなかったんだけど『 ラムダロケット用ランチャー 』ってのがあったのな・・ ww
工事中で地球館の裏に喫煙所の矢印があったので、そちらに行ってみるとコレがあった。いやぁ、気がつかなかったなぁ
地球館の入り口からオレンジ色の操縦席みたいな物はチラッと見えていたんだけど、搬入用のクレーン重機にしか見えない。
人工衛星打ち上げロケットの発射台の展示物みたいですね・・と言うワケで、植物にまつわる雑多な話でした ww それでは〜
美しすぎる螺旋階段と屋根裏 - クトナー・ホラの聖母マリア大聖堂
一面クリーム色の漆喰が美しいチェコはクトナー・ホラにある『 聖母マリア大聖堂 』・・前回は一階を見てまわったので・・
今日は階段を登って二階をぶらぶらしましょう、建物は上から見ると十字架形なので、正面に見える主祭壇はクロスの中心だ。
その十字架の横棒にあたる部分を『 翼廊 ( 袖廊 ) 』と言うんだけど、主祭壇の左側の翼廊に二階に上がる階段があった・・
この階段が実に美しい螺旋階段だったんだ。柱の隙間から垣間見える漆喰のうねりを見ただけでもその曲線美が想像出来る ww
さぁ、さっさと二階へ上がろうかという所だけど・・まずここへ来たならば必ず上を見上げて欲しい・・だってさ・・
もはや芸術としか言えないような美しい螺旋が頭上に渦巻いているんだもんね、しばらく口を開けたまま見上げていたよ ww
いい加減2階へ上がろう ww 上の方は暗かったが、ささやかなステンドグラスから差し込む光が飴色の木肌を照らし出す。
螺旋階段が終わると翼廊二階のロフトスペースに出た。確かそこには大きな十字架のキリスト像があったんだっけな・・
キリストも向こうを向いていたので、その脇の手すりから一階を見下ろす・・主祭壇が見えるのかと思ったけど柱でみえないね
派手さはなくシンプルで明るい綺麗な教会だから、逆に現地では面白みにかけるんだけど・・改めて見ると良く出来た教会だ。
そのまま正面に目を向けると、反対側の翼廊二階にあるパイプオルガンが見える。向こう側は登ることができなかった・・
パイプオルガンを近くで見てみたいんだけどね、絶対に触っちゃいけないレバーがたくさんあるんだろうな www
教会の中心にある天井壁画。下から上まで20mくらいあるだろうか・・足場を組んだとして、寝そべって描いたりするのかな
今いる踊り場には大きな絵画と十字架があって、もう一つ怪しげな入り口がその先にあった・・中は暗そうだったが入ってみた
今までとは打って変わって板を敷いただけの簡易通路のような道だ・・どうやらここは側廊の上の屋根裏ってかんじだね ww
一応照明も付いているんだけど暗い通路だ・・でも何かおかしい正面に見える丸窓はいいとして横から変な光が入っている・・
よく見たら屋根瓦の隙間から外光が差し込んでいた・・風通し良さそう・・って言うか横木に屋根瓦を直で貼ってるんだね ww
通路の手すりから下を覗き込むと、謎の石階段があった・・入ってみたかったけど、手すりで囲われていたのでダメだね ww
建築時とかメンテナンスに必要な通路かしら・・その横にあるレンガのドームは、側廊天井部分の裏側だね・・・
こんな綺麗な装飾品が飾ってある側廊の天井はドーム状になっていて、そのドームが柱の数だけ連なっている感じだ。
表から見ると漆喰で綺麗に丸いけど、裏から見るとまるでレンガの窯だ ww 天井裏の通路にはレンガの窯が並んでいたよ。
天井裏を抜けると再び教会の中に出た。ここは教会入り口の二階部分、身廊を上から見下ろすことができる。また違った景色。
下から見ると、こんな聖歌隊が並んだりしそうなスペースだ。そしてこの超巨大窓、これをステンドグラスにしないのが粋だね
派手に飾るなら幾らでも出来るだろうけど、一貫したシンプルな美しさがここには確かにある。見て面白いかは別の話だ ww
どうしてもクトナー・ホラの見所といったら『 納骨堂 』と旧市街の『 聖バルバラ教会 』がメインになるだろう・・・
そう言う沼おじさんも同じで、そちらを見た後に寄り道的にここへ来だけだし・・そんな感じでいいと思うんだよね。
それでこんな素敵な螺旋階段に出会えたんだからラッキーだと思っている ww この螺旋階段の美しさはホント印象深い。
ここへ寄らなかったらそれはそれで違った出会いがあっただろう。旅っていうのはそんなもの、行きと帰りでも景色が変わる。
螺旋階段を降りる途中、また違った景色が見えた、沢山の柱と天井を繋ぐアーチが幾重にも重なって面白いビューポイントだ。
シンプルだからこそ見えるコントラストの濃淡、淡い陰影も際立つ。シンプルに見えて実に複雑な要素が内包されている・・
最初はモノクロにしようと思っていたけど、そうする必要もないと思い直した沼おじさんでした www
階段を降りた先に素敵な棚があった。何に使うモノか見当もつかないけど、カウンターの様な天板付が付いた立派な棚だ。
カウンターの両端には聖書用かな・・本立てらしきものが置かれていた。どれを取ってもさりげなく細工も凝ってるんだよね
と言うワケで、光の教会クトナー・ホラの『 聖母マリア大聖堂 』へ行った時のお話でした。螺旋階段はホントいい被写体だ。
チケットもいるし、見るもの見てまだ時間に余裕があったら寄ってみてもいいと思う、もしくはこっちを先に見るとかね ww
順番って大事・・それでは〜
ヴェレフラトのバシリカ
これはチェコの『 ヴェレフラト修道院 』内にあるバシリカ・・『 ヴェレフラト 』という町は結構マニアックな町だと思う。
何か理由でも無ければ、チェコへ行ったからといって『 ヴェレフラト 』を観光コースへ組み込む事はまずないだろう ww
修道院の周りは広大な畑しかないような大田舎なんだけど、修道院の敷地内は何かの宮殿かと思うほど綺麗なんだよね・・
バシリカ内はこれでもかってくらい豪華絢爛・・聖母マリア教会なんだけど、クトナー・ホラの大聖堂とはまるで様子が違う。
この教会は『 聖キリルと聖メトディウスおよび聖母マリア被昇天教会 』的な名前・・『 ヴェレフラット聖堂 』とか・・
観光会社が扱ってないから名前をどう表記していいか分からないんだよね ・・でも、この内装で只者ではないのが分かる ww
天井一面を覆う壁画が面白くて、良く見ると平面の柱に騙し絵のように凹凸を描き込んで複雑なディテールをプラスしている。
宇宙の始まりを思わせるような金色のレリーフが中央を飾る主祭壇・・その右下に白い二人の男の像があるのが分かるかな・・
この二人が『 キリルとメトディウス兄弟 』かな・・教会の名前にもある通り、この兄弟も聖人として列聖されている。
だからこんな小さな像だけではなく、主祭壇の両脇にある部屋にはちゃんと兄弟のそれぞれの副祭壇が用意されていた・・・
部屋が暗すぎてキリルとメトディウスのどちらか分からないが、こんな祭壇がもう一つ反対側にもある。光が綺麗だった・・
この兄弟の事を知らなくても『 キリル文字 』は聞いたことあるよね、この地方にキリスト教を広めたのはこの二人らしい。
その布教にのために作られたのがキリル文字で、その後の教育発展にも大いに貢献したという・・ここはその拠点だったワケ。
だから畑しかない田舎でも7月5日『 キリルとメトディウスの日 』には巡礼に6万人もの人々が集まる最重要な巡礼地なのだ
何も知らずに連れてこられてパーティーしてたけど、実はローマ教皇も来たことがあるくらいちゃんとした場所だったのだ ww
運良くこのメチャ立派なパイプオルガンの演奏も聴くことが出来た。初めての体験、教会内に響き渡る重響音を全身で味わった
もういいよってくらい何曲も演奏が続いたので最後の方はヘトヘトだったけどね・・教会だし途中で席を立ち辛い www
でも、最後の曲は宇宙を感じるような壮大な曲で鳥肌が立ったなぁ・・教会自体が楽器みたいなもんだからね、凄い楽器だ。
外へ出ると空が暗くなり始めていた・・と言っても日本で言えば完全に夜の時間。20時半頃だ・・この位からやっと暗くなる。
日本より2時間くらい陽が長いんだよね・・迎えの車が来るまでしばらく周辺をぶらぶら見て回ったりしていたっけ・・
ギリギリまで明るいから時間を忘れ、外観は後で撮ればいいやと思ってたら急に暗くなってしまう・・そんな事がよくあった。
この教会の周りにある建物は全部修道院の施設だ。やたらと綺麗に整備された広い敷地という印象だった・・
ま、沼おじさんは日本に帰って来るまでココが何処かも分かってなかったんだけどね・・ヴェレフラトはマニアック過ぎた ww
21時を前にしてやっと街灯が灯った・・周りに高い建物なんて一切ないから、教会のシルエットが夜空に際立って見えた。
巡礼の旅は数十キロから数百キロにも及ぶそうで、そのフィナーレを迎えるのがこのヴェレフラトの教会なんだって・・
遥々旅して来て広大な畑と広い空のなかに、この教会の塔だけがそびえ立っている姿を見たら感動するだろうね www
と言うワケで、何も知らずに連れて行かれたヴェレフラット修道院でパイプオルガン演奏を聴いた時のお話でした。
周辺の写真がまだあるのでまたそのうちにお見せしましょうね、今日はこの辺で・・それでは〜
ナイアガラの滝を目指してぶらぶらするゾ
ナイアガラフォールズのバスターミナルに降り立った沼おじさん。ここから滝のある観光エリアまではWEGOバスで行ける・・
でも沼おじさんは周辺の町並みも見たいんで、ぶらぶら歩いて行こうとしている所だ・・普通に歩けば30分位の距離かな。
前回はバスターミナル周辺を見たので、今日はこの赤い門を潜る所から始めようか ww これは商店街通りの門だと思われる。
と言って、いきなりイカした廃屋がお出迎え ww まぁ、ここは商店街のメイン通りではないからね・・脇道にあたる場所だ。
でも駅やバスターミナルから商店街へ来る場合、ここが入り口になるワケだけど・・全盛期は過ぎたって感じだね www
その並びの建物も空きテナントなのかな・・この通りの店舗は全体的にやってるのかやってないのかも良く分からなかった。
でも、なんか雰囲気は悪くないんだよなぁ・・人もいないし店もやってないけど何故か寂しい感じは無かった ww
多分、広い青空と豊かな緑、街頭を飾る可愛いお花のおかげだろうね。のんびりした気持ちのいい町という印象だったよ。
基本的にはこの道を真っ直ぐ下って行けばいいいんだけど、色々見たいのでそんな時は大体適当にジグザグ進んで行く ww
サイケな姉さんが居る横の道がクイーンストリート。右に入っていくとキレイ目な商店街が永遠と続いているが・・スルーして
左へ進むのが沼おじさん・・この何とも言えない景色の方が面白い ww あくまで目的地は滝だからね、そこまで時間もない。
商店街方向へ進めばそちらはソチラで景色を楽しんだ事だろうけど、こちらへ進まなければ出会えなかったモノもあるんだな
ある程度無計画なので常にあれこれ選択して、その時々の出会いを楽しむのだ ww 遠くに見えた白い商店と不思議な容姿の木。
黄色く苔むしたような枝が、魔女の手のように純白の建物に忍び寄っていた・・その怪しい光景と青空のギャップが目を引いた
更に進んで行くと可愛い消火栓があった・・この町は大体このずんぐりムックリな消火栓だったけど、カラバリは豊富 ww
先太りでドングリ帽子をかぶった様な姿がグッときた ww 奥に見える建物はモーテルかな・・この辺は川沿いの端っこだ。
つまりカナダの一番端っことも言える場所。ナイアガラ渓谷が見えるリバーロードに面しているから宿泊施設が多いんだね。
何故こちらへ歩いてきたかと言えばナイアガラ渓谷を見下ろしたかったからなんだよね・・でも川沿いの歩道が工事中 ww
これじゃナイアガラ渓谷を見下ろせないじゃないか! でも、ここで嬉しい出会いが待っていた。ダイジェストで見せたけど・・
この白黒の野生動物を見れたんだよね。昔の海外アニメでは定番のキャラクター『 スカンク 』だ。こんな町中にいるのな・・
アニメキャラの印象しか無くて、本物見ても全然ピンと来ない・・日本に帰ってくるまでスカンクとは思ってなかったよ ww
アナグマか何かかと思ってたモンね・・車通りが多かったから近づけなくて逆に良かったと思う沼おじさんでした。
そのまま工事現場の作業員がいても屁でもないって感じで、悠然と歩き去っていった・・流石スカンクと言ったところ ww
あの時、逆方向へ進んでいたらスカンクは見れなかったなぁ・・でもそっちはそっちで何が見れたんだろう・・・なんてね
ジグザグぶらぶら、これぞ旅の醍醐味だ ww 結局、渓谷は見下ろせそうにないので再び住宅街の中へ戻る事にした・・・
でも、今日はこの辺にしておこう。次回は長閑な住宅街を通って滝の方まで行きましょうね、それでは〜